♪ 明日があるぅ~明日があるぅ~明日があるさぁ~(T_T) ブックオフのウルトラセール、昼食後に出発し
街はずれの店舗だけなら、14時からのオリ戦中継に間に合うと考えたが、事情があり行けなかった(+_+)
東京アメッシュが見たこともない色で表示されるぐらいの雷雨になったから、それもまたよし、かな(..)

【読んだ本】

久保田淳&平田喜信(校注)『新日本古典文学大系8 後拾遺和歌集』(岩波書店,1994)所蔵本

藤原公任と同時代の女流歌人である赤染衛門の歌と詞書を歌の大意とともに本書から引くよん(⌒~⌒)

      大学寺の滝殿を見てよみ侍りける

    あせにける いまだにかゝり 滝つ瀬の はやくぞ人は 見るべかりける

     水勢の衰えてしまった今でもこのようにみごとに懸っているのだから、
     もっと早くこの滝つ瀬を見るべきであったよ。

「大学寺の滝殿」とは大覚寺の滝殿(^^) 昨日の倉本一宏(全現代語訳)『藤原行成「権記」(上)』
(講談社学術文庫,2011)の長保元年(999年)9月12日の記述にも「大覚寺・滝殿」は登場(^^) つまり、
『百人一首』で有名な藤原公任の「滝の音は絶へて久しく成りぬれど名こそ流れて猶ほ聞こえけれ」と
同じ「滝」を赤染衛門も詠んでいたわけ(⌒~⌒) ちなみに、犬養廉&後藤祥子&平野由紀子(校注)
『新日本古典文学大系28 平安私家集』(岩波書店,1994)所収の『公任集』の同歌の詞書にも「・・・
嵯峨の滝殿にて」とある(⌒~⌒) 従って、2人とも大覚寺の滝殿で詠んだのは間違いないv( ̄∇ ̄)ニヤッ

『百首通見』という元の書名で、ちくま学芸文庫にも入った安東次男『百人一首』(新潮文庫,1976)は

    ・・・嵯峨上皇がその離宮(大覚寺の前身)に作った滝殿をしのんで詠まれた
    めでたい歌であり、・・・

と評しているが、公任や赤染衛門が詠んだ時、まだ滝殿はあったんだよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!