「東京水道あんしん診断」メモ_φ( ̄^ ̄ )メモメモ その「お知らせ」が投函されたのはたしか14日木曜で、
18日月曜の15時から17時頃に訪問とある( ̄◇ ̄;) 東京都水道局とあるも、我がシガンシナ区は高齢者
を狙った詐欺多発地域なので疑いの目(¬。¬ ) 水道の検針票に同診断が「実施中」と記載されてたし、
家屋内に立ち入らない旨も明記されてたので(ここ大事)、何もアクションせずに待つことに(´・_・`)
昨日15時前から本を読んで待ってると15時40分チャイムで業者さんキタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!
門を開けると2人組の業者さんで、既に漏水調査は済んだ由(勝手に調査しちゃうとは、もしトイレとか
使ってたらどーなってたんだ!)、水質調査するからキッチンの水を200cc、このコップに採って来て、
とのこと(@_@;) 結果、電気伝導率も残留塩素濃度も問題なしで、「東京水読本」なる冊子とチラシを
数枚もらい、15時45分終了ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 家に上がられない限りはウェルカムだな(^_^;)

【読んだ本】

清水好子『王朝の歌人6 和泉式部』(集英社,1985)所蔵本

清水好子の『源氏物語』研究を辛口書評で有名な谷沢永一は『紙つぶて 自作自注最終版』(文藝春秋,
2005)の随所で絶賛している(^^) 例えば、次のような感じ(⌒~⌒)

    ・・・清水好子(『源氏物語の文体と方法』昭和55年)は、式部の生まれ変り
    なのではないかと疑わせるほど、作者の内面にもぐりこんで、その隠された意図を
    探ろうとする。・・・

たしかに清水好子『紫式部』(岩波新書,1973)を拾い読みしただけでも、得心させられるものがあり、
いつか『源氏物語』を読む時が来たなら、清水好子の注釈で、と小生も心に決めているよ(〃'∇'〃)

しかし、やはりと言うべきか、清水好子も紫式部LOVEが強すぎ、紫式部マンセーなんだなと本書を
読んでて笑ってしまった(^_^;) 例の『紫式部日記』の和泉式部評を読み解いた「紫式部に嫌われる」と
題した節から引く(^_^;)

    ・・・思いのままに即興で詠んだ歌などにかならず、これはと思う目新しい表現がある、
    というのである。これこそ、和泉式部の歌の真の独創的なところで、のちの世まで
    人の心を打つ点であるが、それをいちばん最初に見いだし、評価したのが紫式部
    なのである。/しかし、やはり彼女は和泉を認めるわけにはゆかない。・・・どうも
    和歌というものについて「いでやさまで心は得じ」(さほど勉強し、通じているようには
    みえません)。これは、古歌についての知識、引歌・縁語・掛詞の使いかたについて
    いうのであろう。たしかに和泉の引歌は、はっきりこれをこのように使いましたと、
    その引きかたのおもしろさが、一首の陰影になって、二重の意味をかもしだすといった
    妙味はない。たとえば帥宮挽歌群の一首、若菜の歌(一一九頁参照)のように、
    『古今和歌集』の歌が、彼女の脳裏にわかちがたい調べとして高鳴り、共鳴してはいても、
    低音としてかすかにひびいてくる程度である。紫式部としては、もう一歩も二歩も詰めて、
    自分の歌の意図と引歌のかかわりを、構成的にしてほしいのであろう。/・・・

紫式部の「生まれ変り」の如く、その「内面にもぐりこんで、その隠された意図を探ろうと」している
かのようだが、清水好子が読み解いた和泉式部の歌に対する紫式部の批評が全面的に正しいのかどうか、
初学者の小生は何とも言えない(@_@;) しかし、アノ歌にも当てはまるのかしら、と疑問を感じつつ、
本書を読み進めて、頁をめくったら、アノ歌が出てきたよ(⌒~⌒)ニヤニヤ

    とはいえ、和泉には[当時の歌壇の権威・藤原]公任が支持したという
    (鴨長明『無名抄』ほかに載る)次の歌がある。

        わりなく怨むる人に

      津の国のこやとも人を言ふべきにひまこそなけれ葦の八重葺

    これは『後拾遺和歌集』巻十二・恋二にもとられている。「こや」に「昆陽(摂津の
    歌枕)」と「来や」をかけ、

      津の国の葦の八重葺ひまをなみ恋しき人に逢はぬころかな(古今和歌六帖・二・国)

    をふまえ、古歌の心をいかし、おのれの歌に転じ、調べよくかたちととのった歌である。

こうなると、先に清水好子が読み解いた紫式部による和泉式部の歌への批評は、どうなるのかな(@_@;)
このように、先の批評が当てはまらない歌も和泉式部は詠んでいたわけだけど(@_@;) 紫式部の批評は
必ずしも当たってはいない、と紫式部を批判するのが筋だと思うのだが、清水好子が次のように続けて
いるのを見ると、清水好子も紫式部を神の如く崇めて、紫式部は神聖不可侵な存在なんだねぇ(´ヘ`;)

    紫式部がこの文章を書いた寛弘七年以降の作かもしれない。

都合の悪いものは見なかったことにするとは( ̄◇ ̄;) そうまでして紫式部マンセーかよ((;゚Д゚)ヒィィィ!

・『和泉式部日記 現代語訳付き』角川ソフィア文庫で和泉式部の「冥きより」を「生涯の代表歌」と
 評した近藤みゆき、藤原公任から「十分知りもしないことを言うものだ」と批判されとけヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-04-20
 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-04-21
   
・和泉式部を「すぐれた歌人とは思われません」と評した身の程知らず紫式部の歌人としての評価(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-03

・紫式部に「古歌の知識」が欠如と酷評された和泉式部タン、『和泉式部日記』でカンニング疑惑(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-06

・藤原道長愛人説を否定しつつ『紫式部日記』の和泉式部評を問題視しないバカチン国文学者ヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-11

・鴨長明『無名抄 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫,2013)の『紫式部日記』の引用部分は誤訳では?

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-13

・前掲『無名抄 現代語訳付き』が引く『紫式部日記』の赤染衛門評の「現代語訳」にも疑問が(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-14