190218読んだ本：けふもよむべしあすもよむべし：SSブログ

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ねぇねぇ、ちょっと奥さ～ん、聞いてちょ～だいヾ(￣o￣;) 「190212読んだ本」の枕に〈今、三番目か
四番目に欲しい古本の最安値の「可」が買われてしまったみたい∑(￣ﾛ￣|||)にゃんと！？狙ってたのは
ソレより少し高い「良い」だけど、最安値になっちゃったから来月まであるか心配(-ω-、)〉と書いたら
昨日その「良い」を買われちゃったのよﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ朝にはあったのに注文しようと夜に見たら(T_T)

【読んだ本】

角田喜久雄『闇太郎変化』（春陽文庫,1991新装版）所蔵本

読了(^^) 今年読んだ時代伝奇小説、てゆーか、小説のベスト(^o^)丿ヾ(-_-;)ｵｲｵｲ今年まだ2冊目・・・

角田喜久雄『怪異雛人形』（講談社大衆文学館文庫コレクション,1995）の巻末に山村正夫のエッセイ
「思い出に鮮烈な新宿での一夜～角田喜久雄先生を偲んで」が収録されてて、次のように語ってる(^^)

　　　　角田先生の名前を挙げても、近頃の若い作家や読者は馴染みが薄いかもしれないが、
　　　　戦前、戦後を通じての探偵小説と時代小説の両分野における華々しい執筆活動は、
　　　　年配者ならよくご存じなのではないだろうか。・・・講談社の元編集者で若い時分、
　　　　先生の担当だったという原田裕氏の話によると、戦後まもなく石川達三、丹羽文雄、
　　　　舟橋聖一などの著名作家の原稿料が、一枚千二百円だった頃に、角田先生のそれは、
　　　　何と三氏の二倍の二千四百円だったということだ。

小生が読んでいる春陽文庫に収録の角田喜久雄の時代伝奇小説は、次から次へと謎が示されて結末まで
読み手をぐいぐいと引っ張っていくストーリーテラーぶりと、魅力的なキャラ造型の2つが特色(⌒～⌒)
前者は、ヒロインや主人公が危機を脱したと思ったら再び罠に陥るパターンの連続でハラハラドキドキ
ぐいぐい惹き込まれながら一気に読まされる感じで、後者は特に悪党の類を見ない怪人ぶりや謎めいた
人物がメチャ魅力的だったりする(^_^;) まさに巻を措く能わずという感じで読み始めると寝不足に^_^;

八丁堀の腕利き同心だった吾妻一兵は、妻のお霜と愛児おみやを連れ、9年ぶりの江戸はもう目の前の
千住街道の八百屋で、売り台のナスの山に「闇太郎様」と書かれた紙切れを見付ける(￣◇￣;) 奥州は
八戸で暮らす一兵のところに届いた兄弟分だった金さん、今や北町奉行となった遠山景元からの手紙に
江戸で奇怪なる事件が発生して是非とも助力を請いたい、なお、八戸において闇太郎あるいは闇太郎様
なる言葉を聞いたことは？とあったからだった・・・つかみはＯＫだし、いきなり絶体絶命のピンチに
陥ってしまうところが凄い(^_^;) 次々と畳み掛けてくる謎で、最後まで、ひっぱる、ひっぱる(^_^;)
容易に想像できる謎だけど、窮地→脱出→再び窮地にというパターンの繰り返しが巧いんだよね(^_^;)
作中でも言及されているけど、『白蝋小町』（春陽文庫,1988改装）の事件から9年後の話で、同作品は
ネタバレしちゃってる(^_^;) 他方で、この闇太郎事件から12年後、おみやは17歳となり、『振袖地獄』
（春陽文庫,1990改装版）のヒロインとなるが、この闇太郎事件に関するネタバレは無かったかと(^_^;)

『寝みだれ夜叉』上⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2016-12-02
『寝みだれ夜叉』下⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2016-12-04

～大岡越前もお手上げの謎の事件が次々(ﾟﾛﾟ;)「影さま」の正体は？「怪物男」とは何？マジ傑作(^^)v

『まぼろし若衆』⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-02-15

～主人公の棋聖・天野宗歩よりドＳ悪役の高砂蔵人が凄くてイチオシの傑作(^^)v お菊さま♡(*'ε`*)ﾁｩ

『振袖地獄』⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-30

～ほぼミステリーで読者をぐいぐい引っ張って伏線も次々と確実に回収するストーリーテラーぶり(^^)v

『緋牡丹盗賊』⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-04-08

～生き甲斐は女と色情だけの前島数弥などキャラ造型が流石で番町の姫君お京さまがツンデレ可愛い(;_;)

『恋慕奉行』上⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-04-10
『恋慕奉行』下⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-04-18

～『寝みだれ夜叉』の主人公・水木半九郎が主役の半九郎四部作の第1作でジェットコースター的展開^_^;

『半九郎闇日記』上・下⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-07-01

～討入から14年も大石内蔵助目撃に於兔姫や亀、浦島太郎と角田ワールドで寝不足地獄の北上次郎選(^^)

『緋鹿子伝法』⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-07-03

～主人公は「鹿子絞りの振袖に島田髷の美女お紋」もハーレム展開かと思わせつつ最後まで飽かせず^_^;

『姫夜叉行状記』⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-08-21

～くちなし小町お多加はお姫様の恰好をさせられ墓参りのバイト(ﾟoﾟ;) 各キャラの絡みが愉しい(⌒～⌒)

『虹に立つ侍』⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-08-24

～毛色の異なる作品もキャラの魅力で最後までニコニコ愉しんで読んでたら大ドンデン返しが(￣◇￣;)

『妖異忠臣蔵』⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-01-28

～お蝶が目撃の殺人の死体は9年前死んだ赤穂浪士大高源吾だし泉岳寺で生きてる大石内蔵助に遭遇(ﾟﾛﾟ;)

『白蝋小町』⇒　https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-01-30

～夜更けに若い娘が立ってて通りがかりの男が顔を覗きこむとのっぺらぼうだったという白蝋小町(ﾟﾛﾟ;)

『影丸極道帖』上⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-04-22
『影丸極道帖』下⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-06-14

～面白いけど縄田一男の「戦後の角田作品の最高峰」「角田作品の集大成」という評は違うかと(＠_＠;)

タグ：小説