シモヤケ出来たキタ━━━━(゚д゚;)━━━━!! 今朝7時半に駅前の気温が-2度だもんヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
関係あるのか、キグルミの歌「たらこ・たらこ・たらこ」が頭から離れないんですけど((;゚Д゚)ヒィィィ!
Amazonのレヴューの「×人のお客様がこれが役に立ったと考えています」は、一体どう「役に立った」
のかしら(@_@;) 対象物に対する否定的評価を内容とするレヴューを読んで買うのを止めたという人も
含まれるのかな(´・_・`) でも、買ってみないと、そのレヴュー内容の真偽は判らないはずじゃん(^_^;)
対象の本を読めば誰でもレヴュー内容が誤りと判るのでも「役に立った」とする連中の目は節穴か(-"-)

【読んだ本】

小松登美(全訳注)『和泉式部日記(上)』(講談社学術文庫,1980)所蔵本
近藤みゆき(訳注)『和泉式部日記 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫,2003)所蔵本
野村精一(校注)『新潮日本古典集成 和泉式部日記 和泉式部集』(新潮社,1981)
清水文雄(校注)『和泉式部集・和泉式部続集』(岩波文庫,1983)所蔵本

『和泉式部日記』の冒頭の話から和泉式部の秀歌は省略し敦道親王の返歌のみ使うというセンスの無い
アレンジを杉本苑子『散華 紫式部の生涯(下)』(中公文庫,1994)がしてたことは一昨日指摘(-"-)

『和泉式部日記』の注釈書として、小松登美・前掲書、近藤みゆき・前掲書、野村精一・前掲書12頁を
見たら、どれも和泉式部の当該歌「薫る香によそふるよりはほととぎす聞かばや同じ声やしたると」が
勅撰集である『千載和歌集』に入集していることを注記していないぞ∑( ̄ロ ̄|||)にゃんですと!?

この歌は、敦道親王による返歌「同じ枝に鳴きつつをりしほととぎす声は変らぬものと知らずや」と
セットで『和泉式部集』(正集)にも入っているけど(ともに文言が少し異なるけど)、清水文雄・
前掲書も千載集入集を(おそらくは紙幅の関係なんだろうけど)注記してないぞヒィィィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

勅撰集に入ったということは、それなりに評価されている歌であることを示すわけだし、その歌の解釈
など詳しく知りたくなれば、当該勅撰集の注釈書に当たれるのに、ソレを記さないのは不親切(-ω-、)

ただ、野村精一・前掲書の『和泉式部集』の方は、本文の当該歌の頭注(135頁)では言及してないが、
巻末の「付録」の一つに「宸翰本所収歌対照表」というのがあり、ソレを見ると(239頁)、千載集に
入ってることが判る(⌒~⌒) 野村精一・前掲書の『和泉式部集』は「宸翰本」ゆえ収録歌数も少なく、
評判が悪いけど、他書には無い良い点が1つはあったわけだ(〃'∇'〃) 買う気にはならないけど(^_^;)

実は野村精一・前掲書には他書に無い良い点が他にもある(^^) Amazonの「悲喜交々」なる人物による
「和泉式部集は『宸翰本』です!」と題された野村精一・前掲書に対するレヴュー全文を引く(@_@;)

    和泉式部の歌がすべて収録されていると勘違いして注文してしまいました。
    『和泉式部正集』と『和泉式部続集』を合わせたものではなく、いわゆる
    『宸翰本和泉式部集』が収録されています。つまり、和泉式部の全歌を
    集めたものではないのです。付録に、『正集』『続集』との対照表と、
    『日記』と『集』の初句索引が付けられていますので、それは便利だと思います。

まるで「『和泉式部正集』と『和泉式部続集』を合わせたもの」(例えば、清水文雄・前掲書)なら、
「和泉式部の歌がすべて収録されている」ような書き方∑( ̄ロ ̄|||)にゃんですと!? その時点で、
不勉強と判るけど、野村精一・前掲書を読まずにレヴューしたのは確実ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
だって、野村精一・前掲書129頁の頭注に、歌番号125の歌に関して次のように記されてるじゃん(-"-)

    和泉式部の特色を最もよく示して著名。但し『正集』『続集』には収められていない。

藤本一恵(全訳注)『後拾遺和歌集(四)』(講談社学術文庫,1983)の当該歌の〔参考〕も「この歌は
現存の家集にはない。ただし宸翰本には収めるが、・・・」とあるように、実際、清水文雄・前掲書=
「『和泉式部正集』と『和泉式部続集』を合わせたもの」には載っていないし、野村精一・前掲書の
「解説」191頁でも、次のように強調されているぞ(ノ ̄皿 ̄)ノオマエ ヨンデネーダロ!┫:・’.:

    ところで、この正続二集には見当らないが、和泉式部の代表歌とされているものがある。/

      物思へば沢のほたるもわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる

    『後拾遺集』入集歌であるが、和泉の家集としては本書に採った『宸翰本和泉式部集』に
    初めてみえる。    

「これが役に立ったと考えてい」る「9人のお客様」、はじドラ様みたいに誰にでもnice!する類か^_^;

謎なのが清水文雄・前掲書に対するAmazonのレヴューで、「kaizen」なる「殿堂入りNO1レビュアー」
の「もの思へば澤のほたるもわが身よりあくがれ出づるたまかとぞ見る」と題する全文を引く(@_@;)

    今昔秀歌百選35,もの思へば澤のほたるもわが身よりあくがれ出づるたまかとぞ見る,
    和泉式部,後拾遺歌集 巻二十,選者:高池勝彦(辯護士)

    後拾遺歌集67首の採用で最も多いとのこと。

    奥山にたぎりておつるたきつ瀬の魂ちるばかり物なおもひそ

マジでコレがレヴューの全文で、レヴューの方法としても全く意味不明だけど、内容的には更に謎で、
「奥山に」は「もの思へば」の御返歌で、ともに「宸翰本」(=野村精一・前掲書)には載ってるけど
(後拾遺集、『十訓抄』、『俊頼髄脳』、『古本説話集』等にも入ってる)、レヴュー対象の清水文雄
・前掲書には入ってないんですけどヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ なのに星5つの満票としてる意味も解らん(@_@;)
このイミフにも「3人のお客様がこれが役に立ったと考えています」というのだから世も末だ(-ω-、)

久しぶりに街外れのブックオフへ行ったら買おうと思ってた漫画が無くなってた(´ヘ`;) 頭痛い(+_+)