連日の暑さに「およげ!たいやきくん」の気持ちがよぉーく分かる(ノ_-;)ハア… そろそろ扇風機を出して、
お布団の位置も夏場所に変更しようかしら(@_@;) 常時SSL化(URL:http⇒https)の実施を知らず、
RSS登録のURLを修正してない人は、更新通知が届いてなかったりしてヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ とまれ、詩緒も
可愛いけど、まひる様が好きと思いつつ、楽天ブックス5倍くるかもと虎視眈々オホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

【読んだ本】

小島一志『添野義二 極真鎮魂歌 大山倍達外伝』(新潮社,2018)

極真空手で「猛虎」と謳われた空手家・添野義二が、その入門から除名されて士道館を立ち上げるまで、
師・大山倍達や恩人・梶原一騎を軸に、極真空手、キックボクシング、アントニオ猪木の異種格闘技戦
などの舞台裏を語り下ろした本書を読了(^^) 小島一志&小島大志『芦原英幸正伝』(新潮社,2013)は
180307読んだ本(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07 )に既述(^^)
「はじめに」にある通り、本書は「添野の独白を中心に」して、小島一志の「主張や経験譚[や資料]
を補足的に織り込む構成」で、ソレは良いのだが、〈添野の言葉には全て「裏」となる資料や取材記録
が存在する。もちろんすべての文章は私が書いている。添野や編集者の手は一切わずらわせていない。〉
とあるのが、ちょっとねぇ(^_^;) なお、アマゾンのレヴューに〈次に124ページ、「『空手バカ一代』
が始まった1975年5月[←本書は縦書きゆえ原文は漢数字]』とありますが、1971年の間違いです。〉
とあるけど、145頁の小島一志による「補足」部分に「『空手バカ一代』の連載開始(一九七一年)に
よって、・・・」と記されてるじゃん(^_^;) 誤植を挙げるなら、416頁に「毛利がモンスターマンの
話をしたとき、・・・」は毛利松平ではなく桜井康雄の誤りだし、58頁の小島一志の「補足」部分(-"-)

    少年鑑別所というと、少年院や少年刑務所などと混同されることが多い。だが
    少年鑑別所は「更正」を基本的な目的にした施設であり、長くても二カ月程度で
    出所する規定がある。

この後の説明も不正確なんだけど、先ず「更正」は「更生」の誤りで、少年院も更生を「基本的な目的」
とするし、少年鑑別所が「資質の鑑別」を主とする調査診断機関なのに対し、少年院は矯正教育を実施
する教育機関である点が異なる(-"-) また「出所」は刑務所で、少年鑑別所では「退所」が正しい(-"-)
週刊新潮2016年10月20日号は次のように豪語してたくせに少しは調べろやヾ(`◇´)ノ彡☆コノ!バカチンガァ!!

    手前味噌で恐縮だが、新潮社の校閲部と言えば、出版業界では“超一流”として
    知られた存在。

さて、本書の内容は、相変わらず驚愕の秘話の連続で、一気に読まされてしまったよ(^_^;) 極真空手の
第一回世界大会で日本選手が優勝しなかったら腹を切ると記者会見で宣言した大山倍達館長が、海外の
極真道場に対して外国選手には下段蹴りの指導をしないよう裏で指示を出し、大会では日本選手が下段
蹴りによって海外の有力選手を破って優勝するよう仕組んだというのにはあんぐり( ̄◇ ̄;) 第二回の
世界大会でもウィリー・ウイリアムス(有名な猪木との異種格闘技戦に関し、添野義二から見た内幕も
描かれている)が優勝しそうなので片八百長で反則負けにさせたりとか、チト酷すぎるねぇ(´ヘ`;)
大山倍達の意を受けて芦原英幸を拳銃で殺そうと四国に乗り込んだけど返り討ちにあって重傷を負った
高木薫(同一件は『芦原英幸正伝』が詳述)が、やはり大山倍達の刺客として梶原一騎を拳銃で脅そう
と事務所に乗り込んだ話(高木薫と梶原一騎、双方の事実認識は大きく異なるが)、中村忠(大山倍達
の後継者と目されていた実力者だが、脱退して刺客に銃撃されたことは『芦原英幸正伝』で知った)と
大山茂(この人のバックグラウンドは本書で初めて知った)が大山倍達に隠居してもらう「クーデター
計画」を練っていて芦原英幸と添野義二に協力を要請した話などなど吃驚仰天だったよヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
添野義二は側仕えしていた大山倍達の嫌~な部分を何度も見せられ、大山倍達が金銭欲から梶原一騎と
対立していく過程では、梶原一騎にも可愛がられて両者の間に立っていたポジションゆえに、同対立に
巻き込まれてしまい、梶原派と見做されて極真会館から除名に追い込まれたようで、基本的に本書では
梶原一騎は義侠心ある好人物に描かれ、大山倍達の人間性はボロクソに描かれていた(^_^;) とはいえ、
〈私にとって大山館長は永遠の「師」であり「親」であり、「仏」なのだ。〉と482頁に記してるように、
添野義二の大山倍達に対するアンビヴァレントな感情も伝わってきた(^^) だけど、小島一志&塚本佳子
『大山倍達正伝』(新潮社,2006)、小島一志&塚本佳子『大山倍達の遺言』(新潮社,2012)、そして
前掲『芦原英幸正伝』と同様に、どこからどこまでが事実なのか、正直よく判らない点は残るね(^_^;)

楽天お買い物マラソンは、文庫本を2冊予約しただけゆえ、来月はダイヤモンド会員から陥落決定(^_^;)