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161217読んだ本&買った本

JR東日本東京総合指令室の小濱めぐみは鉄道情報直前のニュースの内容も意識して表情を作るね(^^)

【読んだ本】

桂芳男『幻の総合商社 鈴木商店~創造的経営者の栄光と挫折』(現代教養文庫,1989)所蔵本

承前(^^) ⑥本書は、鈴木商店をその前史から倒産まで、多くの資料を駆使して分析的に描いてるので、
勉強になるが、特に興味深いのは「米騒動と鈴木焼き打ち」の章(^^) 大番頭・金子直吉の「国策商人的
性格、国益志向的経営理念」が鈴木商店の経営に反映していること、そして、それは米騒動の前後でも
変わることのなかったことを本書は叙述する(^^) 〈米の「発狂相場」は、その危機的な供給不足に起因
していた。したがって、この時期に外鮮米の移輸入に公定手数料のみで献身していた外米輸入指定商
「鈴木」こそは、米価値下げに貢献している立場にあり、他方内地米の輸出を企てたその限りにおいての
外米輸入指定商「三井物産」こそは、米価つり上げのルーツ(元凶)でなければならなかった。だが、
社会公衆から感謝されるべきはずの鈴木が、逆に「いけにえの山羊[スケープゴート]」にされ、「民衆
の怨府」と化したのである。〉(゚ロ゚;) 本書は鈴木焼き打ちの原因を多角的、そして丁寧に分析するが、
「米について鈴木が恨まれる素地」の一つとして「国賊スズキ」という誤ったイメージが米騒動の前年に
作り出されていたことも指摘する(@_@) 「大正六年五月、某紙は、鈴木が門司から輸出米をノルウェー船
へ積みかえ敵国ドイツへ輸出しているという、まさに国賊扱いのセンセーショナルな記事を報道したのは
このときであった。ときがときであっただけに、この噂はあっというまに広まったのである。/某紙の
記事はまったくの誤報であった。真相はこうである。・・・/某紙も誤報を認めた。」(゚ロ゚;) しかし、
この話は1966年に出版された城山三郎『鼠』も紹介してて、「(大阪)朝日」と名指ししていた(@_@;)
どうして紙名を伏せたのか、調べたけど裏付けが取れなかったとでもいうのであろうか、謎である(-_-)

城山三郎『鼠~鈴木商店焼打ち事件』(文春文庫,1975)所蔵本

【買った本】

杉本苑子『悲華 水滸伝(四)』(中公文庫,2001)

状態は「良い」でも、最近このネットショップで注文すると裏切られることが多くて、本書もそう(-_-)
ただ、付録(?)あるし、全額ポイント払いだから、とりあえず良しとする(..) これで全巻揃った(^^)

杉本苑子『埠頭の風』(講談社文庫,1992)

天や小口などは焼けてるけど、全額ポイント払いだし、そんなに悪くない(^^) カバーに「す―22」と
あるが、手元の『引越し大名の笑い』も「す―22」(゚ロ゚;) 発行年月日から考えると、本書は『聞き語り
にっぽん女性「愛」史』と『秋蘭という女』の間の「す―24」が本来のナンバリングだと思われる(..)

川崎三枝子『コミック世界の名作シリーズ 愛欲か恋情か チャタレイ夫人の恋人』(双葉文庫,2001)

ケン・ラッセル監督のは観たが、新潮文庫版原作は所蔵未読^_^; 計4冊154円も定価で注文の漫画が(+_+)

予想外の出来事が重なり時間を食ってしまった(+_+) やるべきこといっぱいあるのに(+_+)
タグ:評伝 歴史 企業
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