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160723読んだ本

生きてるのにピクリともせず仰向けのままベランダ中央を占拠する蝉さんに丁重にお引取り願った(..)

【読んだ本】

中野京子『名画の謎 旧約・新約聖書篇』(文春文庫,2016)所蔵本

緊急入院で中断していたが、数日前から読むのを再開した本書(^^) その単行本は前に借りて読了も、
内容はすっかり忘れちゃってて、初読のように面白く読んでる(^^) ただ、「天まで届け」と題した
ブリューゲル『バベルの塔』に関する叙述、「なんと洗濯物まで干している。何年も何十年もかかる
仕事なのだ。上層階へ行けば行くほど、めんどうで下へ降りることはしなくなり、そこが生活の場と
化してしまう。」という件は憶えてた^_^; 文庫本より単行本の方が掲載図版は大きかったはずだが、
「洗濯物」を見つけられなかったからだろう(+_+) ソレよりも更に大きい同画の全図や部分拡大図が
載ってる芸術新潮2013年3月号も参照したけど、「洗濯物」が何処にあるか分からなかったし(;_;)
「森洋子のブリューゲル特別講義~ブリューゲル(父)の全真作を総ざらい」が同号の「大特集」で、
「塔の上階の通路には洗濯物や料理中の鍋があり、日常生活も行われています。」とあるのに(+_+)
李御寧『「縮み』志向の日本人』(学生社,1982)によれば、文庫本もまた「縮めた本」だそうだし、
文庫本の持つさまざまなメリットは享受してるが(蔵書構成、寝読・歩読など)、本書のような本を
文庫化するなら、一部を拡大した図版も収録するとか一工夫ほしい^_^; 「颯爽たる脇役」と題した
ドラクロワ『ヤコブと天使の闘い』について「彼[ヤコブ]の渾身の闘いぶりを受け、これは意外、
といった表情を見せる天使の顔が印象的だ。」と評するけど、小さすぎて「表情」まで分らんぞ^_^;
書庫の片付けで発掘されたメチャメチャ大判の『世界の名画 3 アングルとドラクロワ~新古典派と
ロマン派』(中央公論社,1972)に同画部分図あったので確認したけど、その「表情」は・・・微妙^_^;
だいたい同画は壁画で「715×485cm」もあるんだから(本書は「751×485cm」とする)、文庫サイズ
にするのは無理があるだろ(-_-) 漫画も原画の大きさを考えると、文庫化はどうかと思うけどね(..)
なお、同書には、松本清張によるドラクロワ論、「東方の恐怖と歓喜」も収録されてて興味深いし、
この『世界の名画』全24巻の連載に加筆した、高階秀爾『近代絵画史~ゴヤからモンドリアンまで』
(中公新書,1975)上・下巻が、実は初めて読んだ絵画史の本で、色々なことを学びましたね(^^)

安彦良和『イエス 愛蔵版』(NHK出版,2003)所蔵本

今日まで涼しかったけど明日から暑くなりそうなので1日も早く部屋を片付けてエアコン使いたい(;_;)
タグ:絵画
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