240306読んだ本
夫のコレクションを勝手に処分した妻ではなく集めてた大切な物を夫に焼却された妻の話(⌒~⌒)
「鉄道模型嫁とは、ある悪妻の末路を描いたコピペである。」と説明する「ピクシブ百科事典」の
「鉄道模型嫁[てつどうもけいよめ]」の項の一部を有名だけど念のため引いておく__φ( ̄^ ̄ )
/コレクションについての話がありましたけど、私は夫のコレクションを捨てて
しまって後悔した立場でした。/鉄道模型でしたけど。/かなり古い模型がまさに
大量(線路も敷いてて一部屋使っていた)という感じでした。/結婚2年目ぐらいから
「こんなにあるんだから売り払ってよ」と夫に言い続けたのですが、毎回全然行動
してくれずに言葉を濁す夫にキレてしまい、留守中に業者を呼んで引き取ってもら
えるものは引き取ってもらいました。/帰ってきた夫は「売り払ったお金は好きに
していい」「今まで迷惑かけててごめん」と謝ってくれました。/残っていた模型も
全部処分してくれたのですごく嬉しかったです。/でもその後夫は蔵書をはじめ
自分のもの全てを捨て始めてしまいました。/会社で着るスーツとワイシャツや下着
以外は服すらまともに持たなくなり、今では夫のものは全部含めても衣装ケース二つ
に納まるだけになってしまって…/あまりにも行きすぎていて心配になり色々なもの
を買っていいと言うのですが、夫は服などの消耗品以外絶対に買わなくなってしまい、
かえって私が苦しくなってしまいました。/これだけ夫のものがないと夫がふらっと
いなくなってしまいそうですごく恐いのです。/こういう場合ってどうしたらいいん
でしょう。/
【読んだ本】
武内はる恵&林マリヤ&吉田ミスズ『私家集全釈叢書12 相模集全釈』(風間書房,1991)所蔵本
はかなきことにむつかりし人、あやにくにものがたり、歌などありける限り
あさり出でてみな焼きてしを、せむかたなくて嘆く頃、近くて聞く人の、
「いかにぞ」と言ひたりしかば
飽きはててあとの煙は見えねども思ひさまさむかたのなきかな
些細なことで機嫌を悪くした夫が、ひどく憎らしいことに物語や歌集などを
ある限り探し出してみな焼いてしまったので、途方にくれて嘆き悲しんでいる頃、
近くにいてその事件を聞いた人が、「どうしていますか。」と言いましたので
夫は私をすっかり飽きてしまって、大切にしていた物語や歌集などを
焼き捨てたあとの煙は、私への未練と共に今は跡かたもないけれど、
私の嘆きはしずめる術もありませんの。
「むつかりし人」とは相模の夫である大江公資と本書は比定(^_^;) 学者輩出の大江家の出身で自身
も文章得業生だったし、文章博士になった叔父の以言の養子でもあるのに、焚書とはヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
本書は次の歌からも相模の「・・・心情は、むしろ焼き捨てられた書物への思いに向けられており、
その嘆きの深さから相模の文学への執心がうかがわれるのてはないだろうか。それは、公資との破局
の一因であったかも知れない。」と論評(^_^;) 夫よりも書物という相模、好感度アップ(〃'∇'〃)
かかる事聞きたらむと思ひし人に、つれづれのわりなかりしかば
荒磯のあまはやけどもこりずまになほかりつべきものがたりかな
この事件を聞いただろうと思った人に、物語や歌集をすべて失ってしまって、
手持ち無沙汰でどうしようもなくつらかったので
海人が藻塩を焼くように、夫は物語や歌集などを焼いてしまったけれど、
私は懲りもしないでまたお借りして、集めるつもりです。
再び「集めるつもり」と相模、その折れない心は、鉄道模型夫よりも強いぞオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
返し
あま人はまたもこそやけこりずまになにかりつむるものがたりぞは
返し
あの人がまた焼き捨てると困りますね、それなのに、あなた懲りもしないで、
どうして物語を収集するのでしょうかねえ。
最後は相模が「懲りもしないで」再び「集めるつもり」と宣言した上記歌に対する返歌だけど、本書
は次のように読み解いている(^_^;)
夫の怒りで焼かれてしまった書物などを、また性懲りもなく集めようとする
相模のあくなき文学熱に、半ばあきれている。当時は書物を収集するといっても、
借り受けて一々書写したのだから確かに並々でない情熱である。
「鉄道模型嫁とは、ある悪妻の末路を描いたコピペである。」と説明する「ピクシブ百科事典」の
「鉄道模型嫁[てつどうもけいよめ]」の項の一部を有名だけど念のため引いておく__φ( ̄^ ̄ )
/コレクションについての話がありましたけど、私は夫のコレクションを捨てて
しまって後悔した立場でした。/鉄道模型でしたけど。/かなり古い模型がまさに
大量(線路も敷いてて一部屋使っていた)という感じでした。/結婚2年目ぐらいから
「こんなにあるんだから売り払ってよ」と夫に言い続けたのですが、毎回全然行動
してくれずに言葉を濁す夫にキレてしまい、留守中に業者を呼んで引き取ってもら
えるものは引き取ってもらいました。/帰ってきた夫は「売り払ったお金は好きに
していい」「今まで迷惑かけててごめん」と謝ってくれました。/残っていた模型も
全部処分してくれたのですごく嬉しかったです。/でもその後夫は蔵書をはじめ
自分のもの全てを捨て始めてしまいました。/会社で着るスーツとワイシャツや下着
以外は服すらまともに持たなくなり、今では夫のものは全部含めても衣装ケース二つ
に納まるだけになってしまって…/あまりにも行きすぎていて心配になり色々なもの
を買っていいと言うのですが、夫は服などの消耗品以外絶対に買わなくなってしまい、
かえって私が苦しくなってしまいました。/これだけ夫のものがないと夫がふらっと
いなくなってしまいそうですごく恐いのです。/こういう場合ってどうしたらいいん
でしょう。/
【読んだ本】
武内はる恵&林マリヤ&吉田ミスズ『私家集全釈叢書12 相模集全釈』(風間書房,1991)所蔵本
はかなきことにむつかりし人、あやにくにものがたり、歌などありける限り
あさり出でてみな焼きてしを、せむかたなくて嘆く頃、近くて聞く人の、
「いかにぞ」と言ひたりしかば
飽きはててあとの煙は見えねども思ひさまさむかたのなきかな
些細なことで機嫌を悪くした夫が、ひどく憎らしいことに物語や歌集などを
ある限り探し出してみな焼いてしまったので、途方にくれて嘆き悲しんでいる頃、
近くにいてその事件を聞いた人が、「どうしていますか。」と言いましたので
夫は私をすっかり飽きてしまって、大切にしていた物語や歌集などを
焼き捨てたあとの煙は、私への未練と共に今は跡かたもないけれど、
私の嘆きはしずめる術もありませんの。
「むつかりし人」とは相模の夫である大江公資と本書は比定(^_^;) 学者輩出の大江家の出身で自身
も文章得業生だったし、文章博士になった叔父の以言の養子でもあるのに、焚書とはヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
本書は次の歌からも相模の「・・・心情は、むしろ焼き捨てられた書物への思いに向けられており、
その嘆きの深さから相模の文学への執心がうかがわれるのてはないだろうか。それは、公資との破局
の一因であったかも知れない。」と論評(^_^;) 夫よりも書物という相模、好感度アップ(〃'∇'〃)
かかる事聞きたらむと思ひし人に、つれづれのわりなかりしかば
荒磯のあまはやけどもこりずまになほかりつべきものがたりかな
この事件を聞いただろうと思った人に、物語や歌集をすべて失ってしまって、
手持ち無沙汰でどうしようもなくつらかったので
海人が藻塩を焼くように、夫は物語や歌集などを焼いてしまったけれど、
私は懲りもしないでまたお借りして、集めるつもりです。
再び「集めるつもり」と相模、その折れない心は、鉄道模型夫よりも強いぞオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
返し
あま人はまたもこそやけこりずまになにかりつむるものがたりぞは
返し
あの人がまた焼き捨てると困りますね、それなのに、あなた懲りもしないで、
どうして物語を収集するのでしょうかねえ。
最後は相模が「懲りもしないで」再び「集めるつもり」と宣言した上記歌に対する返歌だけど、本書
は次のように読み解いている(^_^;)
夫の怒りで焼かれてしまった書物などを、また性懲りもなく集めようとする
相模のあくなき文学熱に、半ばあきれている。当時は書物を収集するといっても、
借り受けて一々書写したのだから確かに並々でない情熱である。
タグ:和歌
middrinnさんの集めている蔵書もすべて焼き捨てられたり・・・
持ち主が死んでしまったらその蔵書(コレクション)もゴ◯に(笑)。
by tai-yama (2024-03-06 22:51)
暖かくなったら、まだ死んでないけど、不要な蔵書をゴミとして捨てま~す(^o^)丿
by middrinn (2024-03-07 05:19)
三度の食事をしっかりと取られ、体を温めて春が来たと感じる日を
前に倒せるようにし、御早めに御部屋の整理をされると、たいへん
よろしくかと思います。
by df233285 (2024-03-07 11:19)
ゴミ屋敷ならぬゴミ部屋の片付けは数年来の最優先事項ですけど、
今日は溜めてた官報チェックもしたし、今春はできそう(^_^;)
by middrinn (2024-03-07 15:29)