図書館から借りた本は、読み終わったら速攻で返却しましょう(^o^)丿 予約者多数の本は特に(^_^;)

【読んだ本】

森銑三『偉人暦(下)』(中公文庫,1996)所蔵本

本書の「十月十四日 伴信友」を読むと、語彙が貧困なので凄い学者だなぁの一言に尽きる( ̄◇ ̄;)
伊勢タンの家集『伊勢集』の冒頭部分を「伊勢日記」と呼んだり、『伊勢集』に出てくる人物の考証
をしていること以外にも、壬申の乱は額田王をめぐる天智天皇と大海人皇子の争いが原因とする説に
ついて「最初にそう述べたのは、江戸時代の代表的な国学者伴信友『長等の山嵐』で、以来長く通説
とされてきた。」と水谷千秋『女たちの壬申の乱』(文春新書,2021)の131頁に記されていたことが
「211109読んだ本」にメモられてたが、本書に〈その著書百五十余部、説くところ精密で、一も確証
のない私見を発表しない。それでいて生前著書を上木させなかった。いくら勧められても、「校合や
穿鑿が足らなくって、後生を誤ってはすまぬから」というのだった。〉とあり、信を置くべし(^o^)丿
伊勢タンに言い寄った男どもの中の一人について、伴信友は源敏相であると考証しているんだけど
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-29 )、そうだとすると『伊勢集』
の記述から源敏相は菅原道真の女婿だった可能性が高いのに(現に連座して左遷された)、滝川幸司
『菅原道真 学者政治家の栄光と没落』(中公新書,2019)は『伊勢集』の注釈書も披かなかったのか
指摘してない(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-08-21 )C= (-。- ) フゥー

    ・・・/国書刊行会本の『伴信友全集』に肖像が載っている。いかにも温乎たる老人だ。
    その裏に蔵書印も出ている。中に「若狭酒井家家人、伴氏蔵本」として、その両側に
    片仮名で、「コノフミヲカリテヨムヒトアラムニハ、ヨミハテテトクカヘシタマヘヤ」
    とある。また特色ある蔵書印だ。/