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230728読んだ本

このロシアの研究者が一番問題だと思うのだが(@_@;)ヾ( ̄o ̄;)オイオイまたスパム攻撃されるぞ!
ビッグモーターの各店舗の前の街路樹や植栽が無くなったのも牧野富太郎の仕・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;

【読んだ本】

俵浩三『牧野植物図鑑の謎』(平凡社新書,1999)所蔵本

昨日取り上げた芸術新潮2023年7月号に掲載されていた、梨木香歩と田中純子による対談「老少年・
牧野富太郎さんへ」では、伊藤篤太郎のトガクシソウの命名に関して「篤太郎は日本人で最初に植物
の学名をつけた人なので、そこに[牧野富太郎の]嫉妬があったのではないかと。」云々と田中純子
が指摘していたが、本書は次のように記している(@_@;) なお、原文には斜字体の部分もm(__)m

    ・・・イギリス留学から帰ってきた伊藤篤太郎が、トガクシショウマ(トガクシソウ)
    に学名をつけた例がある。この命名をめぐっては、矢田部[良吉東大教授]が先に
    マキシモウィチ[ママ]のもとに標本を送り、マキシモウィッチから新しい属の植物
    として、矢田部の名にちなむYatabeaと属名をつけてもらって喜んでいたのに、それを
    公表する前に、やはりトガクシショウマを研究していた伊藤が、小野蘭山にちなんで
    Ranzania属としてイギリスの雑誌に発表してしまったので、怒った矢田部は弟子
    の伊藤を破門にし、トガクシショウマはハモンソウという陰の名もつけられた、
    という話が伝わっている。ちなみに『牧野日本植物図鑑』には、「学名は本邦
    有名なる本草学者小野蘭山の名を用いあれど元来本品は同氏と何の因縁も無し、
    初めMAXIMOWICZ氏に由り、Yatabea japonica Maxim.なる学名準備
    せられしと雖も此名は遂に公にならざりき」と説明されている。/・・・

梨木香歩が「牧野さんとの確執で知られる東大の矢田部良吉・・・『自叙伝』ではひどい書かれよう
ですが。」と述べていた矢田部良吉の側に立った「説明」を牧野富太郎はしているようにも(@_@;)
この「トガクシソウ」の命名の一件、wikiの「トガクシソウ」項は〈学名と「破門草事件」〉として
次のように記しているが(原文では、一部の「o」にサーカムフレックスを付した文字があり、また
斜字体の部分もある)、マキシモヴィッチにこそ問題があるような(@_@;)

    伊藤篤太郎(1865-1941)は、本草学者で、東京大学教授の伊藤圭介(1803-1901)の孫
    であり、当時、東京大学植物学教室に出入りを許された在野の植物学者であった。伊藤
    篤太郎は、自分の叔父の伊藤謙(1851-1879)が1875年(明治8年)に戸隠山で採集し、
    小石川植物園に植栽した本種の標本を、1883年(明治16年)にロシアの植物学者マキシモ
    ヴィッチに送り、マキシモヴィッチは1886年にロシアの学術誌「サンクト・ペテルブルク
    帝国科学院生物学会雑誌」にPodophyllum japonicum T.Ito ex Maxim. として、メギ科
    ミヤオソウ属の一種として発表した。/東京大学植物学教室の矢田部良吉(1851-1899)
    教授も1884年(明治17年)に戸隠山で本種を採集し、小石川植物園に植栽した。2年後の
    1886年(明治19年)に開花し、1887年(明治20年)にマキシモヴィッチに標本を送り、
    鑑定を仰いだところ、翌1888年(明治21年)3月、マキシモヴィッチは「本種はメギ科の
    新属であると考えられ、Yatabea japonica Maxim. の学名をつけたいが、正式な発表前に
    花の標本を送ってほしい」と回答した。伊藤篤太郎はこの矢田部教授の動きを聞き、既に
    自分が発表したPodophyllum japonicum がミヤオソウ属の一種ではなく新属であることを
    知り、また、新属名が Yatabea と矢田部教授に献名される予定であることを知った。
    伊藤篤太郎は、叔父の伊藤謙が採集し、自分が最初に学名をつけた植物の学名が矢田部
    教授に献名されることにあせり、1888年(明治21年)10月に、イギリスの植物学雑誌
     Journal of Botany, British and Foreign 誌に、新属 Ranzania T.Ito を提唱し、
    Podophyllum japonicum T.Ito ex Maxim. (1887) をこの属に移し、新組み合わせ名
     Ranzania japonica (T.Ito ex Maxim.) T.Ito (1888) として発表した。マキシモ
    ヴィッチによる Yatabea japonica Maxim.は、伊藤による発表の後であるため、この
    学名は無効となり公にならなかった。矢田部教授はこのことを知って怒り、伊藤篤太郎を
    植物学教室の出入り禁止処分にした。トガクシソウは俗に「破門草」という隠れた名前
    がある。/ともあれこの件により、伊藤篤太郎とトガクシソウは「日本で初めて学名を
    つけた人物」「日本人により学名を付けられた最初の植物」とされている。

タグ:歴史 自然
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コメント 8

ぽ村

元々静かになっていたロシアンコメントですが、プリゴジンが騒ぎ起こしてからすっごく静かになりましたねー
おかげで訪問者数が減りました
とてもざんねんだなぁー
by ぽ村 (2023-07-28 20:07) 

df233285

FXと生物学とは、ほぼ繋がらないので。数理科学的な
事で、ロシア人を批判でも、し無ければ、スパム攻撃は
受け難いのでは。当方のブログにも、半年に一回位の頻度
で書き込みありますが。記事と繋がらないので、ロシア語
人称代名詞を、格変化を含めて「禁止語」にするなどし、
ロシア語での投稿自体が困難なように、最近は、やむなく
して、しまいました。7年近く記事書きましたが。遊戯学
関係者による、日本語以外のコメ投稿の実績はゼロです。
by df233285 (2023-07-28 20:50) 

middrinn

「プリゴジン スパム攻撃」「ワグネル スパム攻撃」でネット検索しても、
それらしい情報には辿り着けないけど、検索ワードが違うのかな(@_@;)
ぽムたん、増減は不明も、スパム攻撃は止むことなく続いてます(^_^;)
〈アクセス順「本」ブログ記事〉の「デイリー」はずっと特定のブログの
最新ではない過去の特定記事が上位を占めているのが、その証拠(^_^;)
by middrinn (2023-07-29 05:38) 

middrinn

スパム攻撃を受けて「201102読んだ本【バカチン】」は長いこと
〈アクセス順「本」ブログ記事〉の「デイリー」のベスト10内に
毎日ランクインしてて、今見るとPV数は140677と桁違い(^_^;)
長さん様、当該記事の内容は安達原の鬼女伝説の話ですからロシア
とは全く無関係でして、どういう理由で狙われたのは不明(^_^;)
by middrinn (2023-07-29 09:41) 

ナベちはる

ビッグモーターの街路樹の件、元をたどっていたらもしかしたら(カスり程度でも)牧野富太郎とかかわっていt…(滝汗)
by ナベちはる (2023-07-29 09:53) 

middrinn

牧野富太郎は他の研究者には見つけられないよう
にと根こそぎ採ってしまった由、九州中津の店舗
前の植栽がきれいさっぱりと無くなってた画像を
見た際につい連想してしまった次第です(^_^;)
by middrinn (2023-07-29 14:46) 

tai-yama

ガンダムマニアだったら、ランバ・ラル草と名付けたり(笑)。
かたや地名なのに、もう一方は人名と言う・・・・
by tai-yama (2023-07-29 18:59) 

middrinn

イミフ(@_@;) 「地名」とは「蘭山」のことかな(@_@;) 「人名」ですけど(@_@;)
by middrinn (2023-07-30 04:00) 

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