何日もかけてやっと一冊読み終えると、満足感とともに一抹のさびしさを感じるよ(-ω-、)
明日から何を読もうかなウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪なんて気分にはならない(´・_・`)

【読んだ本】

駒田信二『艶笑いろはかるた』(文春文庫,1989)所蔵本

前回(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-01-28 )から読み進み、本書も
最後の「京 京の夢大坂の夢」、そして「あとがき」も読んで、ついに読了(^o^)丿 「京」の句は、
京かるたが「京に田舎あり」で、江戸かるたが「京の夢大坂の夢」で、尾張かるたには無い由(^_^;)
京・尾張・江戸のいろはかるたの句を解説し(また同じ字で始まるいろはかるたの句あるいは類句も
紹介・説明がある)、時には辞書の説明に疑問を呈して考察を加え、中国の古典・故事を引いたり、
「裏の意味」として好色的な解釈とソレに基づいた江戸の川柳や小咄なども紹介しているところが、
如何にも駒田信二の本(^_^;) 本書が紹介する笑話は、中国の笑話集や駒田信二の他の著作で読んだ
記憶のあるものも散見されたし、本書の中でも被っているのがあったことはご愛嬌(本書刊行の際に
取り替えたが全ては無理だったと「あとがき」にもある)(^_^;) なお、本書の本文では中国の古諺
(典故ある成語)がよく引かれてるが、中国の俗諺(漢語では「常言」と言い、白話小説で「常言に
道う」としてよく引用されてる由)は一句も引かなかったとして、「あとがき」でかなり紹介(^_^;)
最後に「す 雀百まで踊り忘れず」の章の江戸かるたの「粋が身を食う」に関連して紹介されていた
笑話を引いておこう(^_^;)

    ・・・/『さしまくら』(安永二年・一七七三)に次のような粋人の話がある。/
    「なじみの女郎に着物をやろうと思うのだが、なにかよい趣向はないものだろうか」
    /「あるとも。裾の方へ歌がるたを散らし書きにしたらどうだろうか。類がない
    と思うんだが」/「それはよい」/とさっそく注文をし、染めあがってきたので
    仕立てたところ、ちょうど尻のところには、/〈はなぞ昔の香に匂いける〉/
    という歌が、そして上前の帯の下には、/〈人こそ知らねかわくまもなし〉/
    という歌が散っていた。/・・・