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220311読んだ本

他人の迷惑となることに思い至らぬほど想像力欠如の作家たち、どんな小説を書くのかねぇ(@_@;)

【読んだ本】

高橋一清『芥川賞 直木賞 秘話』(青志社,2020)

続けて、「四、一夜にして有名人となり、人生が変わる」を読んだが、人が変わったケースも(^_^;)
高橋一清の性格か実にきめ細かい配慮をもって両賞の運営がなされていることに感心させられる(^^)
他方で、気が回らない作家もいるようだ(´ヘ`;) 選考委員会で授賞作が決定した直後に受賞の意思
を確認するため高橋一清が当人に電話をするわけだが、本書110頁に次の記述がある(-ω-、)

    ・・・/桐野夏生さんのように原稿を書いておられる静かな所への電話連絡が
    できるのは稀で、途中から決定の宵をともに過ごしている方へ合図を送られるのか、
    電話は全く話が聞き取れなくなり、代って「万才[ママ]!」と歓声が届きます。
    肝心の「お受けします」の言葉を聞かねばならない、こちらも声を張り上げて、
    それを確かめることとなります。・・・

こーゆー無神経な取り巻きにチヤホヤされてる作家は大成しなさそう(@_@;) 続けて本書123頁(-"-)

    ・・・/私が電話をかけたとき、車谷さんは手洗いに入ってました。「あ、高橋さん
    ですか」と、順子夫人は声をあげられました。手洗いの車谷さんに聞こえるように、
    大きな声をされた、と後に書いておられる文章があります。『夫・車谷長吉』は、
    この時の私の言葉も順子夫人は正直に書きとめています。受賞決定通知を差上げた
    時の様子は、運命の転換点とあって、多くの方が文章に綴っていますが、その時
    ほとんど事実とかけ離れたものになっています。それはことごとく私を道化に
    仕立てています。作家が書かれるものはまだしも、対談などで、面白おかしく
    問い出して笑い飛ばす者などは、人間の卑しさを教えられ、その品性のなさを
    感じます。人の懸命につとめる姿を嘲ったり茶化したりするのは、下劣です。
    閑話休題。/・・・

相変わらずイミフな表現もあるけど、こーゆーロクでもない受賞作家もいるんだねぇヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

・「一、候補作品がそろうまで」~「世に問うような作品を書く時、必ず身体に変化が」( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-03-03

・「二、選考委員会前後」~水上勉の話はエロ小説やエロ漫画のようなシチュエーション( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-03-06

・「三、なぜこのような受賞作になったか」~「文學界」新人賞応募原稿に多い「題材」( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-03-10
タグ:回顧録
コメント(4) 
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コメント 4

ナベちはる

「ロクでもない受賞作家」が書く作品、それ相応の「ロクでもなさ」になりそうに感じます(^^;
by ナベちはる (2022-03-12 02:52) 

middrinn

得てして作家の人間性を作品評価に反映させがちで、
ロクでもない作品と思ってしまいそうです(^_^;)
by middrinn (2022-03-12 05:29) 

tai-yama

賞を取っただけで、暮らしていけるのか?と言う疑問も。
達磨とかも用意されていたり。そして、賞だけで終わった
作家も多そう・・・・
by tai-yama (2022-03-12 19:28) 

middrinn

〈車谷夫妻と親しい詩人の新藤京子さんが順子夫人に、「あんた、詩なんか
書いている場合じゃないよ。早く家を買う算段をしなさい」とすすめます。
「家でも買わないと、必要経費を計上できないからだ」というのです。これ
までにない金額が印税として振込まれてきます。この節税対策をしなければ
ならないのです。〉と本書128頁にあるぐらい一時的収入が(^_^;) 他方で、
「賞だけで終わった作家」も、実名を挙げて、その堕落ぶりを紹介(^_^;)
by middrinn (2022-03-12 19:57) 

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