読書の厄介なところは、モテる女というのは難儀だったりすることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
もし生まれ変われるのなら美女になりたい!と思ってる人は多そうだけど〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

木船重昭『笠間注釈叢刊13 後撰和歌集全釈』(笠間書院,1988)所蔵本

女流歌人No.1を和泉式部と争う伊勢タン、その娘の中務も「九〇〇年代後半の最高の女流歌人として
の位置を保」っていたと片桐洋一『日本の作家7 恋に生き 歌に生き 伊勢』(新典社,1985)に(^^)v
中務も伊勢タンと同様モテモテだったことは知られているが、『後撰和歌集』に入ってる中務の歌が
チト気になったので、本書から訳も一緒に引く(⌒~⌒)

      元長親王の住み侍りける時、手まさぐりに、何入れて侍りける箱にかありけん、
      下おびして結ひて、「又来む時に、開けむ」とて、物の上にさしおきて出で侍り
      にける後、常明親王に取り隠されて、月日久しく侍りて、ありし家に帰りて、
      この箱を元長親王におくるとて

    開けてだに 何にかは見む 水の江の 浦島の子を 思ひやりつつ

       元長親王が通い住んでいました時、手なぐさみに、何を入れてありました箱
       だったろうか、下帯で結んで、「また来る時に、開けよう」と言って、物の上に
       ちょいと置いて出て行ってしまった後、常明親王に隠し据えられて、長の月日
       いまして、例の家に帰って、その箱を元長親王に贈ろうとして

     この箱は、いまさら、決して、開けてさえも見ますまい。水の江の浦島の子を
     想像しながら、開けて見れば、かつて縁あってお通い住みくださったころの
     なつかしい思い出も、はかない煙になって消え、わたくしも悲しみのあまり
     消え入ってしまいましょうから。

訳は判り難いが、詞書の常明親王(醍醐天皇皇子)に「隠し据えられて」とは中務が「自宅から連れ
出され、人の知らない所に隠し据えられて。」と注釈にヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 工藤重矩(校注)『和泉古典
叢書3 後撰和歌集』(和泉書院,1992)の頭注には「匂宮に連れ出された浮舟の趣き。」とあるけど、
こーゆーのはよくあることなのかな(@_@;) 伊勢大輔タンの娘も誘拐されて常陸で暮らしてた説話が
『古本説話集』や『宇治拾遺物語』にあるし、似た説話は他にもある(@_@;) 加えて気になるのが、
元長親王(陽成院皇子)が置いていった「箱」の中身で、何しろ「下帯」は下着・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;