読書の厄介なところは、ブックオフへ行くもサザエさんだったことである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
クレカを持って行くのを忘れた(ノ_-;)トホホ…スマホ決済のCMにサザエさんも出演してたりして(@_@;)

【読んだ本】

守屋美都雄(訳注)布目潮渢&中村裕一(補訂)『東洋文庫324 荊楚歳時記』(平凡社,1978)

またも孫引きになってしまうのだが、本書30頁の次の件を読んで気になってしまったヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

    ・・・ところが、面白いことに五辛は仏家から、むしろ忌避されている。・・・
    もっとも、仏家の五辛は道家の五辛と多少の違いもあるようで、前秦の鳩摩羅什
    [くまらじゅう]の訳した『梵網経』巻下には「若[なん]じ仏子、五辛を食する
    こと得ざれ。大蒜(にんにく)と革葱(のびる)と慈葱(ねぎ)と蘭葱(山にんにく)
    と興渠(からしな)と。是れ五種は一切の食中に食すること得ざれ。若[も]し
    故[こと]さらに食さば軽垢罪を犯す」とある。日本の『養老令』中の僧尼令に
    「凡[おおよ]そ、僧尼酒を飲み、宍[しし]を食い[ママ]、五辛を服する者は
    卅日苦使せよ」とあり、五辛の義解[きげ]には『梵網経』に云う五辛と同じもの
    が列挙されており、仏家での五辛の禁は経典上のものだけでなく、それが実践され
    ていたことがわかる。・・・

この件の何が気になったかと言うと、中山典之『囲碁の世界』(岩波新書,1986)から一昨日に孫引き
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-23 )した僧尼令には、

    凡ソ僧尼ハ、音楽及ビ博戯ヲ作[ナ]サバ、百日ノ苦使。碁琴ハ制限在ラズ

とあり、「酒」は30日なのに「音楽」&「博戯」が100日で後者の方が罰が重いことである( ̄◇ ̄;)
ということは、僧尼にとって「酒」よりも「音楽」&「博戯」の方が罪が重いというのかな(@_@;)

僧尼令で「苦使[くし]」が定められている罪の中で「音楽」&「博戯」が一番重いみたい(@_@;)
瀧川政次郎『日本法制史(上)』(講談社学術文庫,1985)に「・・・僧尼の閏刑には、苦使、外配、
還俗の三つがあった。苦使には十日以上百日以下の十等があって、この刑に処せられた僧尼は、所定
の期間中、空院に閉じ籠められてお経を写させられ、字の書けない者は、寺の雑役に使用された。」、
石井良助『刑罰の歴史』(明石書店,1992)にも「僧尼の閏刑には、苦使、外配及び還俗がある。苦使
には十日以上、百日以下の十等がある。僧尼をして、強制的に経典を書写せしめ、書を解しない場合
には、堂宇の灑掃等の雑役に従わしめるものだから、性質上は、徒に当たるものであるが、法律上は
笞杖に準ぜられた。」とあるから_φ( ̄^ ̄ )メモメモ 僧尼令を現代語訳した個人サイトがあった(^。^;)
にしても、どうして飲酒行為よりも音楽や博奕をする方が僧尼にとって罪深いのかが解らん(@_@;)

[追記210926]

仏教の五戒として、不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒[ふおんじゅ]がある( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚