210713読むのを止めた本
読書の厄介なところは、信長が人妻の入浴を夢中で覗いていることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
配下の武将の妻を招いて入浴を勧め森蘭丸の導きで風呂を覗いた上に夜這いも試みてたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
【読むのを止めた本】
舟橋聖一『歴史文学全集 七』(人物往来社,1968)
舟橋聖一は井伊直弼が主人公の歴史小説「花の生涯」も書いてるので(NHK大河の第一作だった由)、
本書所収の「お市御寮人」(他に「新・忠臣蔵(抄)」と「裏切った女」も収録しており、巻末には
野口冨士男による「解説」)を試しに読んでみることにしたのだが、挫折してしまった(ノ_-;)トホホ…
「一度京見物がしたい」「約束しよう。美濃を討伐して近江の六角を平らげれば上洛が待っている。
その時には美しい輿に乗って毎日洛中を歩き廻っても大事ないぞ」「でも、その日はいつのことか。
年老いてしまいませんか」といった感じの兄妹の会話を描いた(42頁)後の次の件(43頁)(@_@;)
・・・/──そんな話をしたからと云うわけでもあるまいが、永禄四年、信長は
ひそかに、八十人ほどの供をつれて、天下の形勢視察のため、上洛の旅に立った。
もっとも、或る本には、熊野詣りという名目で、近侍只の八人を具したともあれば、
また或る人の推量では、お市の請いを容れ、兄妹で上洛したとも云う。/・・・/
この旅行に、お市が同行したと云いきることは、独断だろうが、多くても八十人の
供しか連れぬお微行[しのび]の旅路だけに、お市の方にせがまれた京見物の約束が
果されたのだという気もする。/・・・/・・・/・・・旨の記述が、「信長公記」
に載っているので、これだけで見れば、お市は清洲で留守番をしていたと云うのが、
事実らしい。然し、信長は何かの必要から、帰りを急いだが、お市はゆっくり船旅を
利して、兄におくれて帰城したかもしれない。・・・
色々と調べられた上でお書きになったことは判るけど、小生の趣味には合わないということでm(__)m
百目鬼恭三郎『現代の作家一〇一人』(新潮社,1975)を参考にしてチョイスすべきだった(ノ_-;)ハア…
/最近出た短編集の表題作「紅毛醫人風聞」は秀作である。大学生と芸者の
わりない仲が十年以上も続いたあげくに、破局が来て男は戦死するという
情痴小説であるけれど、それに、シーボルトと遊女の恋愛をからませている
点で成功している。つまり、シーボルトの恋という歴史上の事実をいわば
本歌にとっているため、作品がしっかりとした枠に支えられた感じになって
いるのである。/・・・
・・・「ある女の遠景」では「和泉式部日記」をからませ、また、
「好きな女の胸飾り」では「源氏物語」を本歌にするなど、いずれも
古典を枠にもってきて、官能の世界をひきしめるのに成功しているのだ。
「紅毛醫人風聞」もまた同様である。/・・・
配下の武将の妻を招いて入浴を勧め森蘭丸の導きで風呂を覗いた上に夜這いも試みてたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
【読むのを止めた本】
舟橋聖一『歴史文学全集 七』(人物往来社,1968)
舟橋聖一は井伊直弼が主人公の歴史小説「花の生涯」も書いてるので(NHK大河の第一作だった由)、
本書所収の「お市御寮人」(他に「新・忠臣蔵(抄)」と「裏切った女」も収録しており、巻末には
野口冨士男による「解説」)を試しに読んでみることにしたのだが、挫折してしまった(ノ_-;)トホホ…
「一度京見物がしたい」「約束しよう。美濃を討伐して近江の六角を平らげれば上洛が待っている。
その時には美しい輿に乗って毎日洛中を歩き廻っても大事ないぞ」「でも、その日はいつのことか。
年老いてしまいませんか」といった感じの兄妹の会話を描いた(42頁)後の次の件(43頁)(@_@;)
・・・/──そんな話をしたからと云うわけでもあるまいが、永禄四年、信長は
ひそかに、八十人ほどの供をつれて、天下の形勢視察のため、上洛の旅に立った。
もっとも、或る本には、熊野詣りという名目で、近侍只の八人を具したともあれば、
また或る人の推量では、お市の請いを容れ、兄妹で上洛したとも云う。/・・・/
この旅行に、お市が同行したと云いきることは、独断だろうが、多くても八十人の
供しか連れぬお微行[しのび]の旅路だけに、お市の方にせがまれた京見物の約束が
果されたのだという気もする。/・・・/・・・/・・・旨の記述が、「信長公記」
に載っているので、これだけで見れば、お市は清洲で留守番をしていたと云うのが、
事実らしい。然し、信長は何かの必要から、帰りを急いだが、お市はゆっくり船旅を
利して、兄におくれて帰城したかもしれない。・・・
色々と調べられた上でお書きになったことは判るけど、小生の趣味には合わないということでm(__)m
百目鬼恭三郎『現代の作家一〇一人』(新潮社,1975)を参考にしてチョイスすべきだった(ノ_-;)ハア…
/最近出た短編集の表題作「紅毛醫人風聞」は秀作である。大学生と芸者の
わりない仲が十年以上も続いたあげくに、破局が来て男は戦死するという
情痴小説であるけれど、それに、シーボルトと遊女の恋愛をからませている
点で成功している。つまり、シーボルトの恋という歴史上の事実をいわば
本歌にとっているため、作品がしっかりとした枠に支えられた感じになって
いるのである。/・・・
・・・「ある女の遠景」では「和泉式部日記」をからませ、また、
「好きな女の胸飾り」では「源氏物語」を本歌にするなど、いずれも
古典を枠にもってきて、官能の世界をひきしめるのに成功しているのだ。
「紅毛醫人風聞」もまた同様である。/・・・
信長は・・・・シスコンっ!
森蘭丸の導きと言うことは森蘭丸も一緒に3・・・・(笑)。
by tai-yama (2021-07-13 22:35)
信長が「人妻の入浴を夢中で覗いている」…なかなか想像できません(^^;
by ナベちはる (2021-07-14 01:43)
森蘭丸は父親の旧領を、どんな手段を使っても、
tai-yama様、取り戻したかったのかも(^_^;)
by middrinn (2021-07-14 05:22)
流石、大家と言われた作家の想像力は、
ナベちはる様、想像を絶します(^_^;)
by middrinn (2021-07-14 05:25)
え〜〜〜〜〜!
エロいやつやん、信長(^^;
by そら (2021-07-14 06:40)
晩年の出来事なんですけどね(^_^;)
by middrinn (2021-07-14 06:53)
「雪夫人絵図」「芸者小夏」「白い魔魚」・・・知り合いに船橋フアンがいて薦められ何冊か読んだ感じだと、船橋さん登場する女性はみな魅力的(「白い魔魚」の綾瀬竜子なんかいいゾ(^^;)なんだけど、男は関心がないというか印象が薄く全く記憶に残っていない(ボケのせいばかりではないと思う)。
by アニマルボイス (2021-07-14 09:28)
「・・・永井荷風・谷崎潤一郎の後を継ぐ耽美派の作家といわれている。」
(百目鬼・前掲書)の所以でしょうか、男は単なる添え物だったり(^_^;)
by middrinn (2021-07-14 10:31)
ずばり、男は添え物です( >_< )
舟橋が船橋になっていました。こちらは、ボケです。(^^;
by アニマルボイス (2021-07-14 12:34)
井伊直弼が主人公と読んでないのに書いてしまいましたけど、
「花の生涯」も村山たかとか女性が輝いているのかも(^_^;)
by middrinn (2021-07-14 15:45)
「花の生涯」は、私には長いだけで退屈でした。確かに主役は井伊直弼なんでしょうが、隠密の村山たか女のほうがはるかに生き生きとしていて魅力的です。このあたりの舟橋さんの男性描写の弱さは、たとえば山本周五郎「樅の木は残った」の主人公・原田甲斐と比べてみると明らかだと思います(個人の感想です)。
by アニマルボイス (2021-07-14 18:58)
海音寺潮五郎は逆に〈女を描けない〉とか言われてたか本人が言ってたかするので
(といっても、小生の記憶違いかもしれませんし、小生は違う認識・評価ですが)、
海音寺潮五郎と舟橋聖一が『ドラゴンボール』のフュージョンをすれば最強(^_^;)
by middrinn (2021-07-14 19:06)