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210313買った本&読んだ本

読書の厄介なところは、本があってはじめて成り立つ営為であることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
雨が降り続いただけでなく雷も長かったし風も強かったせいか、配達が17時手前だったよ(´ヘ`;)

【買った本&読んだ本】

渡部英喜『漢詩歳時記』(新潮選書,1992)

「もったいない本舗 楽天市場店」で「良い」を244円(318円-74p)で10日に注文し13日に届く(^^)
コンディション説明文はテンプレ(2種類あって前は同じ「良い」でも「非常に良い」に近い「良い」
と「可」に近い「良い」にそれぞれ対応してたけど最近は対応せず)ゆえ略〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
裏表紙側に折れ、鉛筆による書き込み一箇所、下妻市新町の大坂屋書店の納品書が挟まってた(^_^;)

小生の知ってる新潮選書の表紙カヴァーとはデザインや色が違ってて(本書は2006年の16刷)、帯に
「本書は一九九二年六月に刊行された新潮選書『漢詩歳時記』と同内容です。」とあるけど、本書の
「あとがき」に〈文末になりましたが、本書(裏表紙)のためにわざわざ「推薦文」をお寄せ下さい
ました東大名誉教授の宇野精一博士には衷心より感謝申し上げます。〉とある「推薦文」が無い(..)

昨日の問題意識(「超どーでもいいこと」と明記したことではない)の延長になるが、いくら外来語
を排しても、それとは気付かぬままに外来文化は入り込んでるわけだから、中国文化を少しは学ぼう
と本書を注文した次第も、日本(江戸時代)の漢詩も取り上げられていたとはチト予想外なり(^_^;)

本書の「第一部 新年および春」の「弘道館賞梅花(弘道館に梅花を賞す)」(作者は徳川景山こと
水戸藩第九代藩主の徳川斉昭)から引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・/梅はばら科の落葉高木で、中国の黄河流域が原産地です。梅の花を春のさきがけ
    として歌ったのは南朝宋の陸凱の「江南は有る所無し 聊か一枝の春を贈る」(范曄に贈る
    詩)という句です。この詩から「江南所無」も「一枝の春」も梅の別名になりました。
    しかし、江南地方には梅はなかったはずだという説があります。といいますのは、
    「『楚辞』に梅なく、『万葉集』に菊なし」(『和訓栞』という言葉もありますように、
    長江流域の文学である『楚辞』には梅を詠じた詩が一つもないからです。しかし、陸凱の
    「范曄に贈る詩」は南方の越の国の使者諸発が「一枝の梅を執り梁王に遣る」(『説苑』)
    という故事に基づいて作られたものですから、これをどう解釈すればよいのでしょうか。
    やはり、南にも梅があったと見るべきではないでしょうか。・・・

植木久行『唐詩歳時記』(講談社学術文庫,1995)を比較対象として引いておきますかねv( ̄∇ ̄)ニヤッ

    ・・・[中国では梅の花は香りにすぐれると言われる。]ところが、中国では
    古くは梅の実ばかり愛され、花の美しさには無頓着であったようである。人見必大著
    『本朝食鑑』巻四には、中国で梅の花が盛んに愛されるようになったのは、六朝・宋の
    陸凱の詩(後引)に始まるという。/・・・/この[柳宗元「早梅]という]詩の後半は、
    実は六朝・宋の陸凱が作った短い四句の古詩「范曄に贈る」を踏まえている。

     花を折りて駅使に逢い
     隴頭の人に寄与す
     江南は有る所無し
     聊か一枝[いっし]の春を贈る

    隴頭とは、今の陝西省隴県の西北にある隴山の頭[ほと]り(北魏の長安)の意。私の
    住む江南地方(長江下流の南、南朝の都健康)には、君に贈るべきものとて何もないが、
    とりあえずこの咲きにおう一枝の春を贈ろう。君のいる隴山のほとりは、春の訪れが遅い
    というから。「一枝[ひともと]の春を贈る」とは、なんと清新な友情表現であろうか。
    「一枝の梅を執っ」て贈った使者の話(『説苑』奉使篇)を踏まえつつ、それを「春」の
    字に言い換えることによって、春の色と香りをただよわせた手腕は、まさに非凡である。
    /・・・
タグ:中国
コメント(10) 
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コメント 10

ナベちはる

「書を読む」から読書なので、時代は変わって電子書籍などの形に変わっても紙の本にしても読書の根本は変わらないですよね。
by ナベちはる (2021-03-14 01:07) 

middrinn

ですよねぇ(^_^;) 電子書籍になっても読む対象が無いと始まらない(^_^;)
by middrinn (2021-03-14 06:09) 

そら

昨日の天気は配達員泣かせです!!
by そら (2021-03-14 09:47) 

middrinn

いつも昼前に配達されるので、じっくり読んでから書く予定が(´ヘ`;)
by middrinn (2021-03-14 11:27) 

yokomi

 確か桃の実をありがたがっていた国なので、小さいけど似た梅の実も「ばかり」愛されていたのでしょうね。昼前、応天の...14巻を赤い車が届けてくれました(^_^)v 見終えたらビガンシナ?区近くのブックオフへ売りに行きましょうか(^_^;)
by yokomi (2021-03-14 12:50) 

middrinn

植木久行『唐詩歳時記』(講談社学術文庫,1995)には「中国では、
俗に梅の花は香りにすぐれ、桃の花は色にすぐれているといわれる
(宋の陸仙著『埤雅』巻十三)。とくに夜、どこからともなく漂い
くる香りは、唐詩以降、しばしば梅花の詩の中に歌われる。」とし、
上記引用の「ところが」以下が、その後に続いておりました(^^)
東京都シガンシナ区のブックオフよりも、「もったいない本舗 楽天
市場店」の方が、もしかしたら高く買い取ってくれるかも(^_^;)
by middrinn (2021-03-14 12:59) 

ネオ・アッキー

middrinnさんこんにちは。
最近は電子書籍も流行っていますが、中古として売れないので、形ある本の方が価値があるような気がします。
昨日は、雷で停電などしなかったでしょうか・・・?
by ネオ・アッキー (2021-03-14 14:40) 

middrinn

ナルホド(^_^;) 幸いなことに、停電は無かったのですが、
雷が鳴っている間はPCも使わないようにしました(^_^;)
by middrinn (2021-03-14 16:20) 

tai-yama

下妻は茨城なので、もしかしたら水戸の偕楽園の梅の匂いが
本に残っていたり。聊か納品書の春を送る・・・・
by tai-yama (2021-03-14 23:01) 

middrinn

だとすると、聊か昔の春ですね(^_^;)
by middrinn (2021-03-15 05:08) 

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