今月末のカードの引き落とし額にショックを受けてるのに図書館で借りた本が買いたくなった(-ω-、)

【読んだ本】

吉田豪『吉田豪と15人の女たち』(白夜書房,2018)

本書は「vol.01 片瀬那奈」(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-05 )と
「vol.02 福原遥」(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-06 )は読んだが、
残っている13人(篠田麻里子、上坂すみれ、蒼波純、松井珠理奈、尾崎由香、前島亜美、朝日奈央、
酒井瞳、横山由依、中井りか、後藤真希、市井紗耶香、最上もが)への各インタヴューは飛ばして、
巻末の「あとがきに代えて 吉田豪インタビュー」(取材・文=相羽真)を興味深く読んだ(´・_・`)
インタヴューという技法に関心が少々あるので、次の件(303頁)がチト気になったのだ(@_@;)

    ───インタビュー自体はその場のアドリブがほとんどですよね。基本は手ぶらで
       取材をされていますし、ノートに質問事項をメモしておくこともなく。

    吉田 ものすごい単純な話なんですよ。前は大量に資料をプリントアウトして現場に
       持っていってインタビューをしてたから「カルテ片手にカウンセリングしてる
       みたい」って羽海野チカ先生にも言われたけど、プリンタが壊れたのをきっかけに
       やらなくなっただけで(笑)。

    ───プリンタが直ったら資料を持っていきますか?

    吉田 現時点でなんとかなってるから、もうやらない気がする。とりあえずツカミだけは
       決めておいて、聞かなきゃいけないことは携帯のメモに入れておいて、それを見る
       ことはあるんです。でも、基本はアドリブ性重視で、どう転がるかはわからない
       ですね。・・・

古典的名著となるであろう吉田豪『聞き出す力』(日本文芸社,2014)の巻末の阿川佐和子との「特別
対談」では次のように述べていたのに( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

    阿川 ・・・そうやって積み重ねてきた、吉田さんのインタビュー術の一番大事なことは
       なんだと思ってらっしゃいますか?

    吉田 下調べ&いかに距離をつめるかですね。警戒されないことって大事じゃないですか。

    阿川 そのためにしてることは?

    吉田 相手の本やグッズを山ほどもっていってアピールするのは有効な手段です。

    阿川 「こんだけ読んできたのか!」と思わせるのね。・・・

本書の「相羽真」という人も「あれ!? 『聞き出す力』の阿川佐和子さんとの特別対談では『相手の
本やグッズを山ほどもっていってアピールするのは有効な手段です』とおっしゃってましたよね?」
とツッコミを入れるべきだったのに、もしかして「下調べ」をしてないのかなオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

ただ、この「手ぶら」でインタヴューする手法も効果的なことを太川陽介が語っていて、そのことは
「また、つまらぬ物を読んでしまったorz」の阿川佐和子『阿川佐和子の会えばなるほど この人に会
いたい6』(文春文庫,2007)を取り上げた記事に阿川佐和子と吉田豪のインタヴュー術の違いととも
に「追記」した(⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.ss-blog.jp/2015-04-21 )v( ̄∇ ̄)ニヤッ

『聞き出す力』で力説されている「ちゃんと相手のことを下調べするのも一般常識」はその通りだと
思うが、この「一般常識」の有効性は相手にもよると同書を取り上げた「また、つまらぬ物を読んで
しまったorz」(⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.ss-blog.jp/2015-05-19 )で指摘した(^^)

「また、つまらぬ物を読んでしまったorz」が25位内なのも明日の昼過ぎまで〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)