ブランドを過信しちゃ駄目オホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)ヾ( ̄o ̄;)オイオイ講談社学術文庫を信頼してたじゃん?

【読んだ本】

菅野禮行(校注・訳)『新編日本古典文学全集19 和漢朗詠集』(小学館,1999)所蔵本

『和漢朗詠集』は藤原公任が編んだ和歌&漢詩文のアンソロジー(詞華集)ゆえハズレが少ないから
拾い読みしてても愉しいはずだけど、注釈書がハズレという危険性もあると昨日指摘ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

今日も『白氏文集』からの佳句を本書による訓読文と現代語訳で引くよ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    江は巴峡より初めて字を成す

    猿は巫陽を過ぎて初めて腸を断つ

      長江は巴峡の辺りから、ようやく巴という字形の通りに、
      くねくねと折れ曲って流れ始める。

      沿岸の猿は巫山の南を過ぎた辺りから、
      やっと断腸の叫びをあげて鳴きはじめることだ。

「腸[はらわた]を断つ」に付された本書の頭注五は次のように解説してるオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

    晋の桓温が巴峡を舟行した時、子猿を捕えたところ、母猿が泣き叫びながら
    岸に沿って追ってきて、力尽きて死んだ。その腹を割いてみると
    腸が苦痛のために寸断されていたという故事(世説新語・黜免)に基づく。

川口久雄(全訳注)『和漢朗詠集』(講談社学術文庫,1982)の「腸を断つ」の語釈は次の通り(゚ロ゚;)

    古歌に「巴東の三峡猨[さる]の鳴くこと悲し、猨鳴くこと三声にして
    涙衣を霑[うる]ほす」(『芸文類聚』獣部所引『宜都三川記』)。

どちらが適切かは言うまでもないC= (-。- ) フゥー 岩波の日本古典文学大系も担当とはね( ̄◇ ̄;)マジ!?

1000円割引券でタダだったとはいえ、講談社学術文庫を信じてた昔の自分にバカチン(ノ;ω;)ノ ~┻┻

・植木久行『唐詩歳時記』は川口久雄の解釈とともに藤原公任すら完全KОじゃんヒィィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-02-15

・『和漢朗詠集』には中国の詩歌も含んでるのに国文学者が中国文学者の書いた物を参照してない(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-12-30