楽園追放? 失楽園なのかヒィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 毎夕、向かいの空き家で寛いでいる一家がいたんだけど、
ついに管理者に見つかってしまって、仔猫2匹は床下に入れなくなり、一家4匹の姿は消えた(@_@;)

【読んだ本】

後藤昭雄&池上洵一&山根對助(校注)『新日本古典文学大系32 江談抄 中外抄 富家語』(岩波書店,1997)

優れた歌人だった藤原敏行(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-08-15 )、
書道にも秀でていたことが多くの本に出てる(⌒~⌒) 例えば、島津忠夫(訳注)『新版 百人一首』
(角川ソフィア文庫,1999→2008新版16版)には次の如く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・若くより能書家として知られ、『江談抄』(巻三)・『今昔物語集』
    (巻一四ノ二九話)などに書道に達していたことを伝える逸話があり、
    神護寺の鐘銘が現存している。・・・

『今昔物語集』の当該話、同話が『宇治拾遺物語』に、エッセンスが『十訓抄』にあり、藤原敏行は
不浄な心で経典を書写したため冥界へ連行されてしまい、チャンスを貰い蘇生するも元の木阿弥で、
紀友則らの夢に現れるという内容で、「書道に達していたことを伝える逸話」に非ず( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
長くて引く気にならぬし、『今昔物語集』のは未読だから、バカチンしないけどさC= (-。- ) フゥー

『江談抄』の方は、石田吉貞『百人一首評解』(有精堂出版,1956)が次のように要約紹介してた(^^)

    ・・・又書道にも秀で、村上天皇が小野道風に古今の妙筆を問われた時、
    道風は、空海と敏行とをお答えしたと『江談抄』に見える。/

さて、「『江談抄』は大江匡房の言談を藤原実兼が筆録したものである。」(本書2頁)が、本書所収
の山根對助&後藤昭雄の校注による『江談抄』第二の二一「天暦皇帝、手跡を道風に問はるる事」
(本書46~47頁)の全文を引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    「天暦皇帝、道風[みちかぜ]朝臣を召し、勅して云はく、
    「我が朝の上手は誰人[たれ]ぞや」と。申して云はく、
    「空海・敏行[びんこう]」と。時の人難じて云はく、
    「大師の御名においては音読に奏すべきなり。
     敏行をばなほ『としゆき』となむ奏すべき」」と云々。

「三蹟」の小野道風が「三筆」の空海と並べて藤原敏行を挙げるなんて凄いことだなぁ(〃'∇'〃)
にしても、道風は「とうふう」と読むのも一般的だけど、同じように非難されちゃうのかな(^_^;)