靴下の片方に穴が開いても、開いてないもう片方は捨てずにとってあるが、溜まる一方である(@_@;)

【買った本&読んだ本】

芸術新潮2020年5月号

「bookfan 2号店 楽天市場店(旧:オンライン書店 BOOKFAN)」で先月25日の発売日に1500円で注文
した新品が届く(-ω-、) いつも1割引で買ってた書店は臨時休業ゆえ(ノ;ω;)ノコロナノバカヤロー!┫:・

特集は「きものみち──ニッポンのおしゃれ魂の軌跡」(´・_・`) 興味ないけど、加門七海「日本絵画
のもうひとつの鑑賞術」に「着物がわかれば10倍愉しい」とコピーが付いてて、たしかにと(-ω-、)
近藤ようこの漫画「着物警察なんか怖くない」は、へぇ~と思いながら早速読んじゃったよ( ̄◇ ̄;)

    「着物警察」とは近年 ネットを中心に 流行している言葉で
    頼まれもしないのに他人の着物をチェックして批判や説教をする人のことです

    「警察」よりキビシイ人は「着物憲兵」と呼ばれます

「檀ふみがゆく 丹後半島きもの職人最前線」の檀ふみによる文章の冒頭〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    「何たる失策であることか!」/井伏鱒二の「山椒魚」ではないが、私は自分に
    向かって悪態をついていた。/今の今まで、丹後に足を踏み入れたことがない。
    なぜだ!? 行っていて当然だろうに、怠慢ではないか! /ここ三十年近く、
    きものの産地、つまり染め織りの現場を訪ねて歩いている。『檀流きものみち』
    『檀流きもの巡礼[たび]』という二冊の本も上梓して、全国津々浦々、市場に
    出回るきものの産地については、ほとんど網羅したと思っていたのに、かの有名な
    ちりめんの里、丹後を取材していなかったとは! /罪はさらに重い。今を去ること
    二十年前、なんと、『まだふみもみず』というエッセイ集を出したりしているのだ、
    私は。/もちろん、百人一首で知られる、/「大江山いく野の道の遠ければ/
    まだふみもみず天の橋立」/から、いただいたタイトルである。(これを機会に、
    ぜひ丹後に見に行かなくっちゃ)/はっきりそう思ったはずなのに、なぜ二十年間も
    放ったらかしにしてきたのか。/・・・

「大江山・・・」の歌から書名を拝借したことで「これを機会に、ぜひ丹後に見に行かなくっちゃ」
と思ったというのは、もしかして、この歌を小式部内侍タンが丹後国で天橋立を眺めながら詠んだ、
とでも思っているのか( ̄◇ ̄;) 母親の和泉式部に歌を代作してもらった?と人から問われて、母が
いる丹後国は京都からは遠いので、まだ天橋立を踏んで見たこともなく、従って、まだ母からの文も
見たことがございません、と即詠した歌であることを知らないとは、檀ふみも無教養だねぇと書くと、
「和歌警察」「和歌憲兵」と呼ばれてしまったり(^_^;) この記事の1頁目は、天橋立を背景に撮った
檀ふみの写真で、ソレに付された芸術新潮編集部によると思しき一文にも次のようにあった(@_@;)

    ついに天橋立とご対面! 檀さんは『まだふみもみず』というエッセイ集を
    刊行している。小式部内侍の歌と、自身の名前とをかけたタイトル。だが、
    これまで天橋立を見たことがなかったのだった。

ついでに指摘するけど、先月号の特集「ロンドン・ナショナル・ギャラリー 西洋絵画の殿堂で学ぶ、
名画のみかた」の中の高橋将貴「まんが ロンドン・ナショナル・ギャラリーはじめて物語 No.1
ギャラリー開館! たった38点からの出発」の欄外に「※3 チャールズ・ロック・イーストレイク
(1793~1865):美術批評家。1843年よりギャラリーに関わり、55年から亡くなる65年まで初代館長
を務めた。」と説明されているが、イーストレイクは画家・美術史家ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

「手前味噌で恐縮だが、新潮社の校閲部と言えば、出版業界では“超一流”として知られた存在。」
と週刊新潮2016年10月20日号が自画自賛した新潮社校閲部もコロナで機能してないのかな(@_@;)

特別展「きもの KIMONO」のコラボ漫画として、山崎零「恋せよキモノ乙女」が別冊付録だったけど、
女主人公の鼻(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-02-25 )が気になる(^_^;)

萩尾望都(著)芸術新潮編集部(編)『萩尾望都 作画のひみつ』(新潮社とんぼの本,2020)の宣伝
記事が「萩尾望都 ときめきのコスチューム・デザイン」と題して4頁あり、流石に見逃せない(^_^;)

前橋重二「海外アート最前線53 無頼背徳の反逆児ビアズリーの悲劇」に、久しぶりに本棚から出した
A・ビアズレー(澁澤龍彦訳)『美神の館』(中公文庫,1993)巻末「ビアズレー名作選」を堪能(^^)