女はヒマになると食べてばかりで太るか鏡の前にいる時間が長くなり化粧が濃くなると言われるけど、
この外出自粛という特殊状況下だと、男女を問わず、太りそうだヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 御近所さんにあげた
ジュリアンの花、野良猫が土を掘り返しちゃったそうで、ウチの庭のも掘られちゃった由( ̄◇ ̄;)

【読んだ本】

高橋貢(全訳注)『古本説話集(下)』(講談社学術文庫,2001)所蔵本

読了(^o^)丿 上巻は昨年読了済でメチャクチャ良かったけど、下巻もチョー面白かったv( ̄∇ ̄)ニヤッ
46話から成る上巻は和歌説話がメインも、下巻(24話)は仏教説話(仏法説話)(^^) とは言っても、
上巻巻頭の「解説」にあるように「・・・他の[仏教説話集の]作品にみられる出家・往生話は比較的
少なく、仏菩薩による霊験・奇瑞の話、特に観音菩薩の話が多い。」し、また「仏教説話集は、悪い
ことを行なうと悪い報いがあるという悪報話を掲載するのが普通だが、本集には悪報話はない。また
平安後期以後、地蔵菩薩の話が書かれ、掲載されるようになるが、本集には地蔵説話はない。また地獄
に落ちる話もない。下巻には仏菩薩の霊験によって幸運を得るという現世利益の話が多い。」(^_^;)
『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』などと重複する話が多いけど、百目鬼恭三郎『読書人読むべし』
(新潮社,1984)も「・・・文章はすぐれていて文学的価値は高い。」と太鼓判を押していたように、
どの話も巧く作られている上にストーリーが面白く、選りすぐりの短篇小説集かと(⌒~⌒) 例えば、
北国の山寺に籠っていた貧しい修行僧、雪が深く風も強くて人の行き来も途絶えて食糧が無くなり、
立ち上がることも出来なくなって観音様に縋ると、狼に追われたか猪が飛び込んで来て死んだから、
仏の教えに反すると悩みつつも、我慢出来ずに猪の腿の肉を切り取り鍋で煮て食べてしまい、人心地
ついたところに、大勢の人々が来る音がして、修行僧のことを心配する声もするので、〈「この肉を
食べた跡をどうにかして隠そう。」などと思うが、どうしようもない。「まだ食べ残した肉が鍋に
入っているのも見苦しい。」などと思っているうちに人々が入って来た。」((;゚Д゚)ヒィィィ! この後、
そぉ~きたかぁ~!!!という展開( ̄◇ ̄;) 他の話にも夢に現われた観音様が「私も疲れました」
と愚痴ったりするのもあったり、どれも面白すぎるぞ(^_^;) 「藁しべ長者」や《信貴山縁起絵巻》
(芸術新潮2016年4月号の第2特集を見直した)といった有名な話も入ってて、本書に収録された話の
同話・類話・関連話は手元にある『宇治拾遺物語』『日本霊異記』『十訓抄』の各注釈書でチェック
したけど(その過程で中田祝男[全訳注]『日本霊異記(中)』[講談社学術文庫,1979]の記述に
誤りがあることを発見した次第⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-03-31 )、
『今昔物語集』のは小生所蔵の注釈書の巻には入ってなくて参照することは出来なかったね(@_@;)
小生の読書方法論としては三木紀人&浅見和彦&中村義雄&小内一明(校注)『新日本古典文学大系
42 宇治拾遺物語 古本説話集』(岩波書店,1990)あたりを併読しながら本書を読むべきだったけど、
コロナで図書館は臨時休館に外出自粛(-ω-、) モチ本書の注釈は、この中村義雄&小内一明(校注)
『古本説話集』の解釈にも随時言及してたし、百目鬼恭三郎の上記評にある萌えポイントについても
的確に押えて解説してくれている印象(⌒~⌒) 上巻同様、下巻もいい注釈書だと思う( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚