「お菓子食って涙が出そう」は解らなくても「兄は夜更け過ぎに由紀恵と変わるだろう」なら解る人
も多いのかな(@_@;) 流行歌に基づくレトリックは万人向けではないね〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
1000円1pのクレカで注文の古本は中途半端な値段だったので切りが良くなるよう「パイプユニッシュ」
を2個買いに西友へ行ったら安すぎて1つは「強力カビハイター排水口スッキリ」になった(ノ_-;)ハア…

【買った本&読んだ本】

小沢正夫『平安の和歌と歌学 笠間叢書136』(笠間書院,1979)

Amazon出品者「オヨヨ書林 新竪町店(毎日出荷。お急ぎ便は14時までの注文で即日出荷)まとめ買い
割引有り」に245円(497円+配送料等250円-ギフト券502円)で先月29日に注文したのが届いた(^^)
コンディション説明文は「中古品 - 良い - 函に少しヤケ、ヨゴレ、イタミがあります。本体の状態
はおおむね良好です。」で、本自体はキレイ(^^) ビニール袋に包まれ、ボール紙の封筒で届いた(^^)

小沢正夫については、小沢正夫&後藤重郎&島津忠夫&樋口芳麻呂『袋草紙注釈』(塙書房,上巻:
1974&下巻:1976)所蔵も、田中登&松村雄二(責任編集)『戦後和歌研究者列伝 うたに魅せられた
人びと』(笠間書院,2006)の田中登「6 小沢正夫 古代歌学史の見取り図」(同書86頁~99頁)から、
同書94頁~96頁を引いておきますか〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・/シャンソンといえば、小沢のフランス贔屓はけっして生半可なものでは
    なかった。小沢が注解を施した『古今集』としては、小学館の『日本古典文学全集』
    (昭和四六年)がある。これは現代語訳付きで、一般読者にも相当読まれたものだが、
    この改訂版に『完訳日本の古典』(昭和五八年)があり、こちらは松田成穂との共編
    という形になっているが、そこでの小沢の鑑賞文は、一読忘れがたいものとなっている。
    たとえば、

      淡雪のたまればかてにくだけつつわが物思ひのしげきころかな(五五〇)

    に対して、

      雪が人の心と同様に悲しみに耐えられないで砕け落ちるというのであろう。
      ヴェルレーヌの詩「わが心中に涙降る」の初めと似たところがあるが、
      この歌のほうが静かで冷え冷えとした感じを持っている。

    とあり、日頃の小沢を知る者には、思わず膝を叩きたくなってしまう一節となっている。/
    また、さらに、

      逢はぬ夜の降る白雪と積もりなば我さへともに消ぬべきものを(六二一)

    の歌について、小沢は次のようにいう。

      雪は比喩であると同時に、恋人に逢えない夜の眼前の景でもあろう。アダモの唄う
      「雪が降る。今夜君は来ないであろう」と、歌詞もムードもそっくりである。

    古今集の鑑賞に、まさかアダモが出てくるとは、誰しも思うまい。こんな暴挙(?)が
    できるのも、小沢ならではのことといえよう。/だが、近年刊行された『新編日本古典
    文学全集』(平成六年)に至っては、このヴェルレーヌもアダモも完全に姿を消して
    しまっている。由緒正しき日本の古典作品の注解にふさわしくない旨の注文でも、編集部
    あたりから出たのであろうか。それにしてもよしなき改訂である。王朝和歌鑑賞のついでに、
    ヴェルレーヌやアダモに想いを馳せたとて、何の悪いことがあろう。/それはさておき、
    ここで私がこんな話を持ち出したのは、何も小沢の趣味をあれこれとあげつらおうと
    いうのでは、さらさらない。先に挙げた『古今集の世界』といい、『古代歌学の形成』
    といい、小沢の本の特長は、いつにかかってもその明晰なる文体にあると考えるから
    である。・・・      

ヴェルレーヌの詩は教養の範囲内かもしれんが、サルヴァトール・アダモ「雪が降る」は・・・(^_^;)

本書について、田中登は「古稀の少し前に上梓されたこの本は、小沢の長い学究生活のいわば総決算
ともいうべきもので、・・・これまたそれまでの小沢のどんな本にもまして平明簡潔な文章で綴られ、
初学者にも十分繙読可能なものとなっている。」(同書97頁~98頁)などと評しており、小生の如き
趣味で和歌を読んでる人間にも参考になりそうなので、注文した次第(^o^)丿 本書の目次を田中登が
紹介してたけど、現物の細目次を見ると期待してた以上に興味深い内容ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪