「漏水調査へのご協力のお願い」という水道局からのお知らせのチラシが先日ポストに入っていたけど、
「道路に埋没している水道管からメータまでの間の漏水を早期に発見する」ことが目的で、「本調査は
全て無料で行います。物品のセールスや浄水器の取り付けといった商業行為はありません。」および、
「家の中までは入りません。(伺うのは玄関及びメータまでです。)」とあるから、一安心なり(^_^;)
と「191125読んだ本」に書いたが、チラシに調査日時は昨年末までと記載も、実施したのかな(@_@;)
もし留守中に訪問して実施したなら何か調査結果を記したモノを残していきそうなものだけど(@_@;)

【読んだ本】

片桐洋一『古今和歌集全評釈(中)』(講談社学術文庫,2019)所蔵本

阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(上)』(講談社学術文庫,1979)を基本テキストに、片桐洋一&福井
貞助&高橋正治&清水好子(校注・訳)『新編日本古典文学全集12 竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中
物語』(小学館,1994)の福井貞助による校注・訳、石田穣二(訳注)『新版 伊勢物語 付現代語訳』
(角川文庫,1979)、森野宗明(校注・現代語訳)『伊勢物語』(講談社文庫,1972)、中河與一
(訳注)『伊勢物語 付 現代語訳』(角川文庫,1953)等で補いつつ、『伊勢物語』をチンタラと読む
フェスティヴァルの第5回ウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪ 第五段も『古今和歌集』の在原業平の歌
の詞書とほぼ同内容ゆえ小町谷照彦(訳注)『古今和歌集』(ちくま学芸文庫,2010)の訳を引く(^^)

      東の京の五条の辺に住む女の人と親しくなって通っていた。内密の所だったので、
      門から出入りすることができないので、築地[ついじ]の崩れた所から通っていたのを、
      度重なったものだから、その屋敷の主人が耳にして、その通い路に毎晩人を隠して
      見張りをさせたので、出かけて行ったけれどもすこしも逢えないで帰って来て、
      詠んで贈った歌

    人知れぬ我が通ひ路の関守は宵々ごとにうちも寝ななむ

     人に知られないで私がひそかに通って行く恋路の関所の番人は、
     宵になるたびに居眠りでもしてしてほしいものです。

この歌の上記詞書に対して、例によって、本書は鋭いツッコミを入れていたぞオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

    ・・・いかに人件費が安い時代でも、毎夜人を臥せて守らせるよりも
    垣の崩れを修理させた方がよさそうなものである。・・・

「ほぼ同内容」と書いたが、『伊勢物語』には、『古今和歌集』の上記詞書には無い件が同歌の後に
続いているので、石田穣二の訳から引いておく〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    と詠んだので、女はとてもとても心を痛めた。主人は守りを解いたのだった。/
    二条の后[藤原高子]に人目を忍んでお通い申したのだが、世間に噂が立ったので、
    后の御兄弟[藤原基経、国経]たちが(人に)守らせなさったのだ、とのこと。

「とよめりければ」とあるのに、多くの注釈書は「り」に注目せず、「とよみければ」との差を看過
していることを補注で指摘する森野宗明も興味深いけど、ここでは本書の指摘を引くv( ̄∇ ̄)ニヤッ

    ・・・男の歌がどのようにして女の許に伝わったのかはわからぬが、
    女は男の気持ちを知ってひどく心を悩ました。その苦しみように驚いた主は
    ついに二人の仲を許してしまった……という歌徳説話(巧みな歌の力によって
    許されないことが許される説話)と言ってもよい話の性格に、・・・

たしかに、歌徳説話だと思うけど、そのことを上記の『伊勢物語』の各注釈書が指摘してないのが、
情けないのぉ(´ヘ`;) でもさ、『古今和歌集』の仮名序には、「力をも入れずして天地を動かし、
目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をもやはらげ、たけき武士の心をも慰むるは歌なり。」
とあるわけで、鬼たちを感じ入らせるほどの歌じゃなかったということかなオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
      
・『伊勢物語』が描く「みやび」(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-28 )、
 日本文化として脈々と受け継がれているとされるがイタリア人こそが「みやび」・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-29

・17歳年下から17歳年上まで、この男の守備範囲の広さはゴールデングラブ賞ものやね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-05