リクライニングさせたら老朽劣化しているため後ろにひっくり返ったが、直後にAmazonを開くと椅子の
画像が並んでいたのは、いつのまにかPCを乗っ取られてWebカメラで監視されてるからだったり(^_^;)
降ってる時間が長いから外は26~27度と涼しいのに何故か家の中は28度以上もあって暑苦しい(´ヘ`;)
湿気も凄くてフローリングの床をスリッパで歩くとペタペタくっつくような感じがする((;゚Д゚)ヒィィィ!

【読んだ本】

牧野伸顕『回顧録(上)』(中公文庫,1977)所蔵本
牧野伸顕『回顧録(下)』(中公文庫,1978)所蔵本

牧野伸顕は維新の元勲・大久保利通の次男で外務大臣、宮内大臣等を歴任した昭和の重臣の一人だが、
吉田茂の岳父としても有名(^^) 興味あるとこのみ拾い読みしたけど、なかなか面白いv( ̄∇ ̄)ニヤッ

松本清張『小説東京帝国大学』でも活躍(?)してる日本のラスプーチン飯野吉三郎と元女官の妖婦
下田歌子だけど、乃木希典学習院院長が下田歌子を退職させようとしてるのを防ごうと飯野吉三郎が
牧野伸顕を訪ねて陳情した話を紹介した後、

    ・・・/或る時山本[権兵衛]伯に[飯野吉三郎が]面会を求めて、そして
    山本が訪問客を喜ばないことを承知だったろうと思うが、飯野は電話で
    どこからかのお告げでありますから是非会って下さいと申し込んだところ、山本は、
    自分には、神様のお告げで会うなということであるから断る、という返事をした
    との笑い話を聞いたことがあって、山本らしい返事だと思った。/・・・    

やはり山本権兵衛はいい(〃'∇'〃) 江藤淳『海は甦える』文藝春秋は第二部だけ未読_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

また、「伊藤さんは始終洋書等を読んでおられ」とあり、意外にも伊藤博文は読書家だったという話
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-09-03 )を裏付けるし、文部大臣
として第一回の文展を開催した際、「また会場は上野の竹ノ台の博覧会会場跡にバラック式の建物が
立っているのを利用することにしたが、雨洩りの被害もあり、応急の修繕等を必要とした。」などの
記述も個人的に興味深かった(⌒~⌒) 次の話は文部次官の頃のだけど、やはり興味深い(^^)

    ・・・/今日美術界に重きをなしている人々は皆、直接、間接に岡倉[天心]の感化を
    受けている。明治二十九年頃のことと思うが、岡倉と同道で上野の絵画展覧会に行った
    ことがあるが、岡倉はその中で優秀な作品を指さして、これこれは後に名をなしますよ、
    と言った。それが[横山]大観、[下村]観山、[菱田]春草らの人々であって、
    いずれも当時二十代だったが、その作品には既に見所があったのだろうと思う。/・・・

文展の舞台裏の話、審査員の人選の問題などもドロドロして興味深いけど、最後に一つ引いておく(-"-)

    ・・・なお一言附け加えたいが、最初の計画では入賞した作品を買い上げて、
    画家を奨励する意味も兼ねて一定の場所において一般の展覧に供する筈だったが、
    買い上げは行われたが縦覧の方は実行されずに今日まで経過したようである。そして
    その買い上げ品は各省に貸与したものもあり、これは普通の備品と同様に取り扱われ、
    そのために破損し、また彩色が褪せたものもあるようで、すべて素人委せだったので
    そういう結果になったのだと思う。とかく役所の仕事は中途半端に終り、
    人が変れば事業の精神が継がれず、困ったものである。/・・・

・木島櫻谷の文展二等賞「寒月」を酷評した夏目漱石、その当時の精神状態を等閑視するなヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-06-15