巫女さんに萌える人がいるんだから、いてもおかしくないけど、「尼さんに萌える男たち」の巻(@_@;)

【読んだ本】

和辻哲郎『古寺巡礼』(岩波文庫,1979)所蔵本

本書は「中宮寺を出てから法輪寺へまわった。」云々で終わるが、中宮寺の記述の〆は次の通り(@_@;)

    ・・・/わたくしはかつてこの寺で、いかにもこの観音の侍者にふさわしい感じの尼僧を
    見たことがあった。それは十八九の色の白い、感じのこまやかな、物腰の柔らかい人
    であった。わたくしのつれていた子供が物珍しそうに熱心に廚子のなかを
    のぞき込んでいたので、それをさもかわいいらしくほほえみながらながめていたが、
    やがてきれいな声で、お嬢ちゃま観音さまはほんとうにまっ黒々でいらっしゃいますねえ、
    と言った。わたくしたちもほほえみ交わした。こんなに感じのいい尼さんは
    見たことがないと思った。──この日もあの尼僧に逢えるかと思っていたが、
    とうとう帰るまでその姿を見なかったので何となく物足りない気がした。/・・・

専門家として本書には批判的な町田甲一『大和古寺巡歴』(講談社学術文庫,1989)も次の通り(@_@;)

    ・・・/法華寺も、いまは南門も本堂も修理がすんで立派になり、門跡寺院たることを示す
    五本の白線を入れた筋塀も美しく修復されたが、私が初めて訪ねたころは、本堂も築地塀も、
    長い風雪にたえてきた、いまよりももの古りた、荒れた感じのものであった。
    本堂にあがって、歩むたびに畳がそこだけ音もなく静かに沈む感じがして、人気ない堂内に
    冷え冷えとした空気とともに、なにか俗界をはなれた寒々とした気分を味わったことを
    いまなお、かなりはっきりとおぼえている。私の学生時代のことで、戦中のことである。
    その折り、障子のかたえに静かに坐って、わたくし[ママ]の拝観を待つ
    若い美しい尼僧のことも、折りにふれて思い出すが、その人が、いま寺におられる
    どなたなのか、思い出せない。/・・・

観音様の化身か? いやいや、青春の幻影、若者にしか見えない女・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;メーテルかよ!

雨だし超寒いので冬物を着込むも全くヤル気が起きぬ(+_+) だから、サシャに注射しろとヾ(`◇´)ノ