ネタじゃなくマジ生活が苦しいので今月買う予定の古本も普段は手を出さないコンディション「可」で
送料等込み1750円にするはずが、昨夜のオリ完勝に、つい「良い」の4057円を注文しちった(ノ_-;)ハア…

【読んだ本】

杉本苑子『春風秋雨』(文春文庫,2001)所蔵本

続けて「達観」なる随筆を読んだ(^^) 文春祭りの文士劇、デビュー直後で「若さと活力に輝いていた」
曽野綾子を見つめる苑子タンの眼が「さぞ陰惨なものであったろう」といった話などの後に次の件^_^;

    ・・・[直木賞]発表の翌日、私はS社のE氏に、「杉本さんはWさんみたいになる
    だろうね」と早くも引導を渡された。/一作作家などという言い方を、私は軽蔑する。
    作家の業績や真価は、棺を覆うまで判らない。永い沈黙の果てに、傑作をものす人もいるし、
    商業ジャーナリズムでの虚名が、かならずしも作品の質に結びつかないことも、
    自明の理である。だが、俗世間的な通念で律すれば、Wさんはいわゆる一作作家であった。/
    E氏の言葉に悪意はない。[直木賞受賞作]『孤愁の岸』は、ごっつい治水工事を素材に
    している。女の書き手であり、この一作で燃え尽きると予測したのは、他の編集者も
    同様だった。E氏はありのまま、正直な感想を口にしたにすぎまい。それが証拠に、
    受賞後三、四年間、ほとんど私には、どこの出版社からも小説原稿の依頼はなかった。
    少女雑誌に、子供向きの読みものなどを書いていたのである。/・・・

文壇に詳しくないので「S社のE氏」も見当が付かぬが、仮に「S社」が新潮社なら、苑子タンの作品
が新潮社から出てないことと関係あるのかしら(@_@;)「一作作家」の「Wさん」とは誰かな(@_@;)

・苑子タンの父親になりすました男が荻窪のバーに毎晩飲みに来て娘自慢をしていたという話(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-03

【買った本】

清水文雄(校注)『和泉式部日記』(岩波文庫,1941→1981改版)

ブックオフで108円も、電車代節約で街から歩いて帰宅(+_+) 清水文雄(校注)『和泉式部集・和泉式部
続集』(岩波文庫,1983)の「解説」の末尾に〈付記。和泉式部の閲歴に関心を持たれる方は、岩波文庫
『和泉式部日記』の「解説」にその概要が述べてあるので、参照されたい。〉とあったので購入(´・_・`)