犬のちょっといい話を、三浦一郎『世界史こぼれ話 2』(角川文庫,1974)から引いてみるよん(^o^)丿

    リルケは犬好きで、犬のほうでもかれになついたが、チュニス旅行中に、どうしたことか
    犬に嚙まれた。その夜中、悲しげな犬の声に目覚めたリルケが、窓の外を見ると、
    昼間の犬を真中にして、五匹の犬が許しを乞うように、かれのほうを見ていた。

昔、庭のバケツの水を飲んでる黒い野良猫がいたので後ろから抱き上げたら、吃驚したのか大暴れされ、
両腕をメチャ引っ掻かれて、病院で包帯グルグル巻きの上に破傷風予防注射まで受ける羽目に(-ω-、)

【読んだ本】

前坂俊之『ニッポン奇人伝』(現代教養文庫,1996)所蔵本

ある本を読み出したので本書「第一章 作家は奇人変人なり」の「川端康成」も参考までに読んだ(^_^;)
「ノーベル文学賞を受賞した川端康成は〝借金の天才〟だった。」という一文で始まるが、借金の天才
というより代金を払わない人としか思えぬ逸話が並ぶ(^_^;) 自己中な蒐集ぶりは米芾を髣髴させるが、
佐々木泉『墨戯王べいふつ』(小学館ビッグコミックス,2004)はマジ名作だよオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

    時々、大きな目をパチクリして相手をにらむように見つめる。三十分でも、一時間でも
    沈黙していることがよくあった。/ただし、本人は相手がいることに、不愉快なのでは
    なかった。つい、相手が気まずい思いをして腰をあげ「帰ります」と言うと、
    「まだいいじゃないか」という驚いた顔になった。/そして、やっと言葉が出てきた。/
    そして、また沈黙居士。/延々と無言の対座が続いた。

    ある時、この沈黙居士の川端のところに、若い女性の編集者が原稿依頼に訪れた。
    コチコチに緊張して、執筆を依頼した。/川端はいつものクセで何も言わない。
    沈黙が続いた。/女性編集者は面くらい、そのうち顔が真っ赤になり、蒼白に変わった。
    しかし、川端は相変わらず、おし黙ったままで何も言わない。若い女性は沈黙に耐えきれず、
    突然「ワァッー」と泣き出した。川端は驚いて「どうしたの」と初めて口を開いた。/
    沈黙に、居ても立ってもいられず「それでは失礼します」と告げると、
    川端は「まあいいでしょう。もう少し」と必ず引き止めるのがクセであった。

あのギョロっとした大きな目で見つめられ無言のままだったら、大の男でも耐えられぬ((;゚Д゚)ヒィィィ!