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190515読んだ本

庭の敷石に朝ナメクジがいた(´ヘ`;) 「CLUB Panasonic」のクリック1コインが1つに減らされたし、
楽天マラソンスロットも30pから20pに減らされてるし、出し渋りかよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! シブチンガァ!!
何だかんだで景気が良くないのかなぁ(´ヘ`;) 楽天は単にイニエスタ効果かもしらんけどさ(-ω-、)
4400円の本を全ポイント投入し1200円で購入予定が好事魔多し(?)か5000円も払う羽目に(ノ_-;)ハア…

【読んだ本】

杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(四)』(講談社学術文庫,1982)所蔵本

読了(^o^)丿 「厳島行幸」「還御」「源氏揃」「鼬之沙汰」「信連」「競」「山門牒状」「南都牒状」
「永僉議」「大衆揃」「橋合戦」「宮御最期」「若宮出家」「通乗之沙汰」「鵼」「三井寺炎上」の
章段が入った巻第四に相当(^^) 軍記物なのに巻第四でやっと本格的な合戦場面が登場したよ(^_^;)

以下は、個人的な関心に基づくメモにすぎず、マジな話、読んで誰得な内容だから、スルー推奨(^o^)丿

「還御」での隆季の大納言が詠んだ「千とせへん君がよはひに藤なみの松のえだにもかかりぬるかな」、
本書は〈語釈〉が無いんだけど、梶原正昭&山下宏明(校注)『新日本古典文学大系44 平家物語 上』
(岩波書店,1991)206頁の脚注5も、市古貞次(校注・訳)『新編日本古典文学全集45 平家物語①』
(小学館,1994)273頁の頭注18も、水原一(校注)『新潮日本古典集成 平家物語 上』(新潮社,1979)
301頁の頭注9も、口を揃えて源通親の「千歳へむ君がかざしの藤波は松の枝にもかかるなりけり」が
『高倉院厳島御幸記』に載っていることを注記しているじゃんかよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

「大衆揃」での「関守鳥のそらね」については、新潮版の342頁の頭注3は、清少納言の「夜をこめて」
(『続拾遺集』雑)の歌に加え、藤原為家「相坂や鳥のそら音の関の戸もあけぬと見えてすめる月影」
(『続拾遺集』秋上)まで挙げていた( ̄◇ ̄;) 他の2冊は清少納言の歌すら挙げていないが(´ヘ`;)

「宮御最期」での源三位頼政の辞世の歌「埋木[むもれぎ]のはな咲く事もなかりしに身のなるはてぞ
かなしかりける」について、新潮版355頁の頭注7を引くが、その最後の一文の指摘が興味深い(@_@;)

    埋れ木にも似た我が生涯に花咲くような思い出もなかったが、こうして身のなる果
    [はて]はかなしいことだ。「身」は「実」をかけ、「埋れ木」「花咲く」「実のなる」
    を縁語として連ね、自嘲の言葉をつづる。或いは「実のなる」には武将としての死を
    満足する思いも秘められているのであろうか。

さて、以仁王と源三位頼政による反平家の挙兵に三井寺の僧兵も加担したとして、平知盛を総大将とし
平忠度を副将とする平家軍が三井寺へと差し向けられて、その堂舎塔廟が兵火に包まれただけでなく、
「・・・山麓大津の民家一千八百余軒もまきぞえをうけて灰と化した。」と章段「三井寺炎上」に(..)
高浜虚子みたいなバカチンもいるが、撰者の藤原俊成に頼んで勅撰集『千載和歌集』に入れてもらった
というシーンが『平家物語』に描かれていることで広く知られている平忠度の歌「さざ波やしがの都は
あれにしをむかしながらの山ざくらかな」、もはや自作自演としか思えなくなってしまったぞ(^_^;)

・平忠度の歌、「お前が言うな」「自作自演」と罵詈雑言を浴びせられ炎上必至・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;シャレ?

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-08-30

・『千載集』に選ばれた平忠度の有名な歌に関する「天声人語」の間違いヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-08-09

ところで、「宮御最期」の章段で大変気になった点があったので本書から〈現代語訳〉を引く(@_@;)

    ・・・これを見て、大将軍左兵衛督知盛は、/「渡れよ、渡れ」/と命令されて、
    二万八千余騎、みな川に乗り入れて、渡っていった。馬や人にせきとめられて、
    宇治川のさすがの急流も、上手[かみて]に水をたたえてしまった。たまたま
    せかれた間からほとばしり出る水勢には、耐えられるものなく押し流された。
    下人どもは馬の下手[しもて]にとりついて渡ったので、膝より上をぬらさない者も
    多かった。どうしたはずみか、伊賀、伊勢両国の官兵は、馬筏を押し破られ、
    水におぼれて六百余騎が流された。萌黄縅[もえぎおどし]や、緋縅、赤縅など、
    いろいろの鐙が、浮いたり沈んだりして揺られ流れてゆくさまは、秋の夕暮れ、
    神南備山[かむなびやま=三室山]の紅葉が、峰の嵐に散らされて、竜田川の堰に
    かかり、ただようさまと同じである。

最後の件の原文の「・・・神南山の紅葉葉[もみぢば]の、嶺の嵐にさそはれて、竜田河の秋のくれ、
ゐせきにかか(ツ)て、ながれもやらぬにことならず。」は、本書も3冊の注釈書も指摘してないけど、
『後拾遺和歌集』『百人一首』等の能因法師「嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり」を
踏まえた修辞じゃないかしら(〃'∇'〃) 「萌黄」「緋」「赤」による「錦」ということv( ̄∇ ̄)ニヤッ

軍記物としてではなく勝手に歌物語として読むことで『平家物語』を愉しんでいるので、和歌に関する
本書や各注釈書の指摘を中心にメモってるが、ソレ以外にも本書&各注釈書には和歌についての指摘は
結構ある(^^) しかし、この例の他にも、『平家物語』の専門家すら見落としている和歌を下敷きにした
文章・表現があるだろうから、『平家物語』を完全に読み解くことは不可能な気がしてきたよ(-ω-、)

・永井路子『平家物語の女性たち』と杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(一)』が真っ向から対立(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-10-03

・『平家物語』の巻第一の「吾身栄花」から、桜の花が散らないよう祈った桜町中納言の話(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-04-06

・賀茂明神の託宣歌が紀貫之の歌を踏まえてるのに各注釈書は気付けよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-04-07

・「御輿振」で紹介されている源頼政の詠んだ歌、どこが「名歌」なのかを解き明かしてくれる本(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-04-16

・僧を処罰する時には還俗させて「藤井」という俗名がつけられるのが慣例とか「座主流」に(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-04-17

・「徳大寺之沙汰」で実定が「月をながめて」「口ずさん」だ「詩歌」とは、もしかして(⌒~⌒)ニヤニヤ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-02-22

・杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(二)』の「卒都婆流」での平康頼の和歌の訳、ちょっとねぇ(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-07-11

・鬼界が島に残された俊寛が地団駄を踏む章段「足摺」、実は駄洒落が仕込まれていたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-05-07

・虚子は『平家物語』『千載和歌集』も読まずに語るバカチンヾ(`◇´)ノ 疑う者は岩波文庫を披け(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-02-19

・杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(一)』(講談社学術文庫,1979)読了メモ( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-04-14

・杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(二)』(講談社学術文庫,1979)読了メモC= (-。- ) フゥー

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-04-20

・杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(三)』(講談社学術文庫,1982)読了メモv( ̄∇ ̄)ニヤッ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-05-13
タグ:和歌 歴史 古典
コメント(8) 

コメント 8

ニッキー

予定本は1200円でGETなのに、
5000円支払いってことは他に欲し(かった?)本が
見つかってしまってつい「ポチッとな」ってことですね(⌒-⌒; )
楽天マラソンの時は気をつけてても
ついつい「ポイントつくし〜」で「やっちまった(*_*)」が多い私です
by ニッキー (2019-05-15 21:20) 

middrinn

( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製御明察座布団1枚 ♪
買う予定なかったのに先日の掘り出し物の所為(T_T)
今夜までと思ってたら明後日の深夜まででしたね(..)
by middrinn (2019-05-15 21:25) 

tai-yama

平忠度の自分達で燃やしといてその歌なんですね。
平家にあらずんば・・・・なので、炎上上等!の
人だったのかも(ある意味、鉄のメンタル)。
by tai-yama (2019-05-15 23:28) 

ナベちはる

出し渋りしていたら、利用客の減少につながり、さらにはまたポイントが減少…そうならないようにしてほしいですね((+_+))
by ナベちはる (2019-05-16 01:56) 

そら

お久しぶりです。
世の中なかなか上手くいかないものですね・・・
最近実感しています(^^;
by そら (2019-05-16 06:43) 

middrinn

たしかに、平忠度は鉄面皮なのかもヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
tai-yama様、炎上上等!ってヤンキーですか^_^;
by middrinn (2019-05-16 07:47) 

middrinn

ホントにそうですよぉヾ(`◇´)ノ 色々と
ポイントを貰えるから会員になったのに、
ナベちはる様のお力で何とかして(^o^)丿
by middrinn (2019-05-16 07:49) 

middrinn

上手くいかないのが当たり前と思えば、
そら様も少しは気が楽になるかと(^^)
思い通りにいく人はいないかと(^_^;)
by middrinn (2019-05-16 07:53) 

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