本は届いたけど気泡緩衝材が入ってないと、がっかり(´・_・`) プチプチつぶしをしたかったから(^_^;)
今日も庭に入って来るなり一声だけ啼いて出て行った近所の猫、誰に対して啼いてるのかしら(@_@;)

【買った本&読んだ本】

神田秀夫『人麻呂歌集と人麻呂伝』(塙選書,1965)
角田喜久雄『下水道 他12編』(春陽文庫,1996)

新元号発表による万葉集ブームのせいで今月購入予定じゃないのに買っちった(-ω-、) Amazon出品の
「ブックスエーツー商品センター」で206円+送料等250円の計456円(´・_・`) コンディション説明文は
「中古品 - 可 - 1975年11月20日 初版3刷。外函付き。読むのに支障はございませんが、
古書の為、経年の傷み、劣化等がございます。※ご購入時の登録住所へ配送いたします。」とあって、
普段は買わない「可」だけど「良い」が付けられててもおかしくはない状態だったから良かった(^_^;)
本書のことは、百目鬼恭三郎『読書人読むべし』(新潮社,1984)が次のように紹介していた(⌒~⌒)

    万葉歌人でいちばん研究されているのはやはり柿本人麻呂であり、その中で一般向けの本を
    一冊だけ選ぶとなると、山本健吉『柿本人麻呂』(新潮社)あたりをあげるのが穏当という
    ものだろう。が、私なら躊躇なく神田秀夫『人麻呂歌集と人麻呂伝』(塙書房)をおすすめ
    する。この本は、折口信夫の人麻呂伶人(楽士)説以来さかんになった、民俗学派の
    となえる人麻呂複数説にあえてそっぽを向いて、あくまで文献学的に人麻呂の伝記を描いて
    みせた意欲作である。/周知のように、人麻呂に関する資料はまるでないといっていい。
    それを著者は、『万葉集』にのる人麻呂の歌と、その詞書、左注だけを使って、ともかく
    伝記を作りあげてしまったのだからおどろかされる。漢語の使いかたから、人麻呂は
    不勉強で無学だったと推定したり、最後の恋人は、河内の依羅[よさみ]にいた遊女で、
    この遊女に精力を吸いとられて人麻呂は死んだのだろう、といったことまで描いてみせて
    いるあたりは、無から有を生ぜしめる奇術師の趣きがある。しかし、それらが一応文献に
    裏付けられているところが、当今流行の恣意的な古代史推理とちがう。たとえば、
    人麻呂の妻は「鳴る神の音のみ聞きし巻向の檜原の山を今日見つるかも」という歌によって、
    大和の国の女性でないことがわかる。大和の人間なら、うわさに聞いた巻向の山をはじめて
    みたというのはおかしいからだ。人麻呂が他処から連れてきたにちがいないが、その場所は、
    彼の一連の恋歌に詠みこまれている地名の中から探ってゆくと、泉河の辺となる、
    という具合に推理してみせているのである。この著者にいわせると、人麻呂終焉の地と
    騒がれている石見国は、人麻呂が若いころ一週間ほど滞在したにすぎない地であるそうだ。

読みたくなるでしょv( ̄∇ ̄)ニヤッ 「当今流行の恣意的な古代史推理」は梅原猛の著作だろうね(^_^;)

『下水道』は「もったいない本舗楽天市場店」で1049円-クーポン52円-7pの990円「良い」(-ω-、)
角田喜久雄は時代伝奇小説のファンだけど、ミステリー(探偵小説)でも大活躍した作家であることは
モチ知ってて、この戦前の作品集も何かで知り、探してた次第(´・_・`) 「蛇男」「ひなげし」「豆菊」
「狼罠」「ペリカンを盗む」「浅草の犬」「三銃士」「発狂」「死体昇天」「密告者」「ダリヤ」「Q」
「下水道」を本書は収録していて、早速「蛇男」を読んでみたんだけど、何だかなぁ・・・(ノ_-;)ハア…