湾岸戦争で多国籍軍によるイラク空爆映像を他局が一斉に流している中、ムーミンを放送したテレ東に
倣って、たとえ世間が年末年始で休もうと、通常通りブログを更新するのさオホホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
でも、ムーミンと対極の鬼畜系、しかも小説ゆえネタバレ防止で冒頭場面しか書けぬ無内容回に(-ω-、)
ノーパソ&読書の時間が長いため首が痛いから経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤ロキソプロフェンNaテープ
100mg「JG」を貼ったら、ヒンヤリして気持ちいいけど、全身も冷える気がする(´ヘ`;) 虫が食ってた
薄いセーターを家着ということにして着込んだけど、それでも寒い(-ω-、) 明日は格付け視たいな(..)

【読んだ本】

杉本苑子『胸に棲む鬼』(講談社文庫,1987)所蔵本

読了v( ̄∇ ̄)ニヤッ 時代小説の短篇集で、収録されているのは「鴨のくる沼」「傀儡」「悲歌観世音寺」
「鞭を打つ女」「紙の鞭」「胸に棲む鬼」「彩絵花鳥唐櫃」「鄭兄弟」の8篇なり(⌒~⌒) 苑子タンは
ストーリーテラーとして知られているが、その力量は短篇小説でこそ発揮される、とは小生の評価(^^)
だけど、ブラック苑子タンてゆーか、チョー残忍キャラ&メチャ凄惨なストーリーの短篇も結構あり、
読むと暗~くなっちゃう作品も結構あるのだ((;゚Д゚)ヒィィィ! で、本書収録作もソレばっかだった(^_^;)
ちなみに、苑子タンの短篇小説でイチオシなのは物語性と芸術性が融合した「嫦娥」だねv( ̄∇ ̄)ニヤッ

「鴨のくる沼」は母を妻の加奈手に殺され、その罪を暴き嫂を刑死させたのが妹の多万女と知らされた
宮麻呂が防人として駆り出された筑紫から帰って来た・・・結末が何だかなぁ(^_^;)

「傀儡[かいらい]」は仲間の傀儡[くぐつ]師達の後を追う品玉使いの花夜叉が真夜中近くに街道で
女から声を掛けられて道案内することに・・・ミステリーっぽくて、ま、いいんじゃないかな(^_^;)

「悲歌観世音寺」は大宰府の観世音寺の女奴隷・赤須が何故か身分的に雲の上の人である僧侶から馴れ
馴れしく声を掛けられ・・・何じゃそりゃあ的なストーリーの上にブラック苑子タン(´;ω;`)ウッ…

「鞭を持つ女」は珠児という女の子が強欲と評判の加々女の手許に引き取られて・・・いやぁ~こんな
残忍極まりない鬼女キャラ、これ以上ない残虐凄惨なストーリーをよく思い付くよねぇヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

「紙の鞭」は遣唐使の留学生だった高階緒弓が妻子を伴って同期の留学僧だった戒融法師などとともに、
渤海国経由で帰国しようとしたら・・・表題が気になってたが、最後になって、そーきたか、と(^_^;)

「胸に棲む鬼」は大宰少弐・高梨継麻呂の正妻・多慈女が愛息の秋人に側女・桑手の産んだ冬人や桑手
の先夫の娘の夏羽らを連れて平城京へと戻る途中に志賀島に寄ると秋人が洞窟を見つけ・・・まさしく
ストーリーテラー苑子タンの本領発揮といった感じの小品ですね(^_^;) やはり後味良くないけど(^_^;)

「彩絵花鳥唐櫃」は読み始めて数頁で既読なことに気付いたけど、展開も結末も思い出せなかったので、
最後まで読んじゃった(^_^;) このブログで主人公の名を検索したら、「171224読んだ本」に書いてある
『続々今昔物語ふぁんたじあ』(講談社文庫,1980)所収の「万志良」だった(^_^;) ただ、確認すると、
最後に追記風に載ってる6行が「万志良」には無かった(@_@;) 「171224読んだ本」を下記に再録^_^;

「鄭兄弟」は高麗が舞台らしく、旅の途中で狼に襲われた鄭兄弟が僧に救ってもらった上、お寺に一泊
させてもらうことに・・・読ませるけど、何とも言えませんなぁ(^_^;)

巻末の「解説」は例によって神谷次郎で、ネタバレはしてるわ、「彩絵花鳥唐櫃」と「万志良」の関係
に触れてないわ、カスですな(-"-)

「万志良」を読んだ(^^) 典型的な小役人根性の持ち主の上司が、昼過ぎに退庁していいからたまには
妻子に美味いものでも食わせてやれ、と何故か言うので、その言葉に甘えて、出雲豊麻呂は西の市で
肉を買ってると、弥勒寺の塔で何やら騒動が起きていた(@_@) 塔の九輪や水煙が青銅製ではなく革で
造ったまがい物らしいと評判が立ち、寺側と鋳金工の争いとなっていたところ、何しろ九層の塔の上
なので、どんなに高い所でもするすると登ってしまうことから万志良(ましら)と名付けられた奴
を東大寺から寺側は借りてきたのだ(@_@;) 万志良は次々と登っていくが、その頃、豊麻呂の家には
東大寺の使僧が来ていて、妻子の身柄を寺へ移して婢とする、と告げていた・・・この結末は・・・
越後屋ぁ~お主も心底ワルよのぉ~(* ̄∀ ̄)ノ いえいえ、杉本苑子様には、かないませぬぅ(^。^;)

『MAJOR 2nd』のアニメの一挙放送を少し視たけど原作漫画に無い挿話が( ̄◇ ̄;) 朗報あり(〃'∇'〃)