ハズキルーペ、お尻で潰してみました(^o^)丿といった投稿動画を見かけなくて、つまんないよ(-ω-、)

【買った本&読んだ本】

石田吉貞『隠者の文学~苦悶する美』(講談社学術文庫,2001)
左近隆『紅だすき若殿』(春陽文庫,1992)

もったいない本舗楽天市場店で、870円と299円のともに「良い」を、スロットで当たった60pと、5%引き
クーポンによる57円を引いて1052円(^_^;) 2作品を読んだ限りではゴミ小説の左近隆のは、例によって、
堂昌一による表紙カヴァー装画ゆえのジャケ買い(^_^;) 石田吉貞のは、小生的には高い買い物だけど、
Amazonではもっと高い値が付けられてて、このショップも出品して値上げする前に、と先に押さえた^_^;

「西行研究の第一人者」(角川春樹)とされる、目崎徳衛の「乱世の自由人西行」という講演(?)の
一節を「また、つまらぬ物を読んでしまったorz」で取り上げ、そのデタラメぶりに対してバカチンを
4連発したのは先月末のことだった C= (-。- ) フゥー
 
       https://yomunjanakatsuta-orz.blog.so-net.ne.jp/2018-10-28

内容は知らないけど、目崎徳衛の西行論は石田吉貞から批判されて、論争になってたらしいね(´・_・`)
ともに昭和女子大の教授だったけど、年齢が違いすぎるから、同僚だったのかどうかは分からない(..)

石田吉貞の本書も実は目崎徳衛の上記講演(?)と全く同じ間違いをしてるので紹介しておく(-ω-、)

    西行のこの「鴫たち沢」の歌の美は、当時の人々には、まったく理解されなかった
    ものらしい。それは、西行の少年時代からの親友で、当時、歌壇の重鎮となっていた、
    そして美の感覚がもっとも繊細鋭敏だと思われる俊成にさえ、理解できなかったらしい
    ことによって推測される。俊成は『千載集』を撰したとき、この「鴫たつ沢」の歌を
    入れなかった。西行は、自分の最高傑作と信じていた――と思われる――歌が入撰
    しなかったので、そのような『千載集』は見る必要がないと、ひどく失望したと
    伝えられているが、老後、さらにこの歌を『御裳濯河歌合』に入れ、「おほかたの
    露にはなにのなるならむ袂におくは涙なりけり」という歌とあわせて、俊成に判を乞うた。
    ところが、俊成は、今度もまた、「鴫たつ沢」の歌を負とし、格の小さい「おほかたの」
    の歌の方を勝とした。俊成はよくよくこの歌の良さが理解できなかったものらしい。
    西行はそのころ、河内の弘川寺で病んでいたが、俊成の判を見て、この歌が、
    誰にも理解されずに埋もれてしまうであろうことを歎きつつ、死んでいったことであろう。

前掲の拙稿で指摘した通り、『御裳濯河歌合』の方が『千載集』より先に成立しているからね(-ω-、)
ただ、誤った事実に立脚した「目崎徳衛の論旨は、完全に空中楼閣、デタラメな妄想でしかない」けど、
この石田吉貞の論旨からは説得力が感じられることは前掲拙稿を読まれた方なら同意してくれそう^_^;

ちなみに、『御裳濯河歌合』において、この「鴫たつ沢」の歌(=「心なき身にもあはれはしられけり
鴫立つ沢の秋の夕暮れ」)よりも優れているとして、藤原俊成によって「勝」判定された「おほかたの
露にはなにのなるならむ袂におくは涙なりけり」という歌、実は『千載集』に選ばれてるんだよね(゚ロ゚;)
結局、西行の「最高傑作」とされている歌を、藤原俊成は2回も認めなかったわけだヒィィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
猫も杓子も西行、西行という西行ブームの一方、冷泉家が先祖の藤原俊成を「歌聖」に仕立て上げよう
とするのを朝日新聞が支援してる、という現在の状況は、矛盾じゃないかしらオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

なお、「百人一首注釈書中の白眉」とされる石田吉貞の『百人一首評解』、各歌の「鑑賞」が素晴しく、
三十一文字がまるで美しい物語や絵画のような散文に化けてしまうのだからマジお奨めだぉ(〃'∇'〃)

◎石田吉貞『百人一首評解』(有精堂出版,1956)所蔵

 ⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.so-net.ne.jp/2015-11-04

・左近隆『そよかぜ若殿』(春陽文庫,1994)所蔵

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-03-27

・左近隆『若さま箱根裏街道』(春陽文庫,1996)所蔵

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-10-29

アクシデントの影響でいつも以上に疲れてるし昨日の朝から腰は痛いままなので今夜も横向いて寝る(+_+)