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170919読んだ本&買った本

「忍野さら」を初見で難無く読めたのは和田竜『のぼうの城』(小学館,2007)のお蔭( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

【読んだ本】

杉本苑子『歴史を語る手紙たち』(文春文庫,1998)所蔵本

「第一章 疾風怒濤の武人たち」の「女ごころさまざま」は4通の手紙を取り上げる(^^) 先ず「・・・
豊臣秀吉の正室おねから、徳川家康の側室のひとり、茶阿ノ局[忠輝の母]にあてたもの・・・」で、
豊臣家滅亡前と思しきが〈・・・自分だけは左うちわで生きのびようと腐心し、この手紙にもある通り
茶阿ノ局あたりに早くから取り入って、くり返し、/「いかほども、我が身お取りなしども、頼み
まいらせ候」/などと、へつらっているエゴが、いやらしいのである。〉との評(゚o゚;) 次が「・・・
茶阿の局から、京都北野天満宮の、松梅院という社僧にあてた手紙・・・」なんだけど、当該手紙の
「・・・詳細は不明としても、実力者のそば近くはべってその意向を知り、人事や情実にそれとない
心くばりを見せる側室と、彼女とタイアップして動乱の一方の当事者でありながら、有利に時代の
変わり目を乗り切ろうと画策するおねとの、政治の裏面での暗躍ぶりが、それとなくうかがえる点、
興味ふかい。」と(゚o゚;) 「それにしても、女の憎悪はおそろしい。」にも同感(^。^;) 「たとえば、
『じゃがたら文』と呼ばれている手紙がある。鎖国政策の犠牲となって、平戸・長崎などに居住して
いた紅毛人、あるいはその混血児たちが、遠くジャガタラ(ジャカルタの古称)へ追放になったさい、
お春という混血少女が、ふるさとの日本へ出した名高い一通だ。」が、「・・・享保五年、長崎に
住んでいた天文学者の西川如見が、その著『長崎夜話草』の中で紹介しているもので、どうも、如見
あたりの創作ではないかという疑いは、前からあった。」_φ( ̄^ ̄ )メモメモ じゃがたら文の話の後、
3通目として取り上げたのが、アンナミ・おふみの手紙(^^) 「長崎丸山の遊女だったのが、オランダ
人と恋仲になって落籍され、渡航の禁を犯して夫の祖国へ渡ったとしか、おふみについての履歴は
わからない。/・・・出奔七年後、鎖国のあとも交易をゆるされていたヨーロッパでは唯一の国
オランダの商船に託して、こっそり長崎の出島へ送ってきた両親と妹にあてた一通である。」(゚o゚;)
4通目は「三浦屋の遊女・高尾から、客に贈ったものだといわれているが、高尾には紺屋高尾だ仙台
高尾だと、幾代もの同一名があり、エピソードのおおかたは、講釈種のインチキだから、この手紙
あたりも好事家の偽作かわからない。」^_^; 女手紙の特色(「・・・書き方の上での不文律のごとき
もの・・・」など)も詳論してて色々と興味深いね(^^) こんなに眠くなきゃ、メモったけどさ(+_+)

【買った本】

角田喜久雄『神変八咫烏』(春陽文庫,1991改装)

金曜の昼前に注文した出品者は「ご注文通知から1営業日以内に発送。」と謳ってるくせに今日の
夜やっと発送(-"-) 他方で、本書は土曜の昼前に注文したけど、土曜だし連休に突入してたから、
時間かかると思ってたら、「発送まで2,3日必要」とある通り、連休中でも発送され、届いた(^^)
天・小口・地のヤケが中まで少し浸透しているけど、表紙カヴァーはキレイな「非常に良い」で、
ギフト券も使い334円ゆえ、まんぞく、まんぞく(^^) 「ブックマーケティング」、あんがとm(__)m

台風一過と思ったら解散風がビュービュー吹き荒れてる∑( ̄ロ ̄|||) 開票速報を視ると血が騒ぐ^_^;
タグ:書簡 列伝 歴史
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