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170622読んだ本&買った本

「ツチノコ」で画像検索してみたら( ← アンタも暇ねぇ^_^;)猫の画像が混じってて萌えた(^。^;)
続けて「ツチノコ 猫」で画像検索してみたら沢山あって萌え萌え~(^^) ← アンタも好きねぇ^_^;

【読んだ本】

塚原鉄雄校注『新潮日本古典集成 堤中納言物語』(新潮社,1983)

「花桜折る少将」を読んだ(^^) 新潮日本古典集成は、訳文を「傍注(色刷り)」で記しているけど、
ほんの一部しか訳されていないから、小生のような初心者にはチト厄介な代物^_^; 三角洋一全訳注
『堤中納言物語』(講談社学術文庫,1981)の「花桜折る中将」が既読だったので何とかなった^_^;
にしても、本書の「頭注」は字がぎっしり詰まってて余白が全く無く真っ黒なのに超びっくり(゚o゚;)
その内容も語釈じゃなく本文の解釈・解説、てゆーか、専門的な分析もあり理解できない点も(^。^;)
巻末の「解説」もそうだけど、ほとんど専門書で、新潮日本古典集成の中では異質な存在かと(@_@)
さて、「花桜折る少将」だけど、学術文庫版とは底本が違うためか、本文の一部が異なってたよ^_^;
「琵琶を黄鐘調にしらべて、いとのどやかに、ををしく弾きたまふ。御手つきなど、限りなき女も、
かくはえあらじと見ゆ。」という一節では、(他に句読点の違い等もあったけど)「ををしく」が
学術文庫版だと「をかしく」だったね(@_@) この一節は本書の訳(一部は小生の補筆)だと「琵琶を
黄鐘調に調音して、ゆったりと静かに、男々しくお弾きになった。その少将の手つきなどは、無上の
高貴な女も、このように優雅ではありえないであろうと見うけられる。」となるけど、「ゆったりと
静かに、男々しく」弾くなんて形容矛盾だよね^_^; 学術文庫版なら「ゆったりと、おもしろく」^_^;
加えて学術文庫版は「かぎりなき女も、かくはえあらじ」の〈注〉で「当時、男性美の理想は女性的
な美しさにあった。」とし、本書の頭注も「男性美を女性美に擬定して賛美することは、・・・などが
ある。」といった具合に学術文庫版と同様に他の古典作品に見られる類例を紹介して裏付けてるから、
この「男性美の理想は女性的な美しさにあった」とは通説で間違いないらしく、勉強になったm(__)m
ただ、そうだとすると、本書の「ををしく」が気になってくるわな(@_@) 本書は当該頭注を〈しかも、
少将には、「ををしく弾く」男性的特性が発揮されている。最高の男性美といえよう。〉と〆る(@_@)
でも、他の古典作品からの類例は挙げてないし、なーんか屁理屈っぽい臭いがプンプンしてるね(..)
さて、この一篇は標題も異なってるから、主人公は学術文庫版が「中将」で本書は「少将」(@_@;)
ただ、「源中将」なる客人も登場するから厄介で、ある台詞(歌を含む)の話者は本文に「中将の君」
とあるのを、学術文庫版は「あるじの中将の君」、つまり、主人公の「中将」と解するのに、本書は
頭注で「・・・人名呼称に、初出の形態を省略するのは、稀有ではない。」として、「源中将」のこと
としている(@_@) ここはどちらでも違和感はないのでいいんだけど(敢えて言うなら、主人公が歌も
巧いことを示した方がそれだけ最後のオチが面白くなる、と愚考するが)、物語の最終盤で出てくる
「中将の乳人」では疑問(@_@) オチに関係しネタバレになるから詳論できないが、「中将の乳人」を
本書頭注が「姫君の乳母。近衛中将である人物が縁者であることに由来する呼称。」としてた(゚ロ゚;)
作者にでもなったつもりか、したり顔で注記・解説してるけどさ、先に「中将の君」を「源中将」と
同定した校注者のロジックからすると「中将の乳人」も〈源中将の乳母〉とすべきだろうよ^_^; 学術
文庫版のように、主人公である「中将の乳母」とするなら、姫君を連れ出そうとする主人公の企ても
その乳母なら知り得たかもしれないので話の筋は通る(^^) でも、本書のように「姫君の乳母」または
〈源中将の乳母〉としたら、どうやって知り得たのか説明がつかぬだろうに(@_@) 以上はあくまでも
素人の僻論なんだけど、本書の解釈は至る所で無理矢理な辻褄合わせ感が漂ってるよ、イーサン(..)

【買った本】

阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(上)』(講談社学術文庫,1979)

いま欲しかったわけじゃないが、「非常に良い」で258円だったから(..) 出品時は365円だったけど、
翌日には先に出品されてた337円「良い」に釣られて下がったので、注視してたら翌々日に最安値で
「良い」が出て一気に258円に^_^; しかし、最安値で出た「良い」は直後に337円に上がってたから、
ソレに連動して上る前に注文できて超ラッキー^_^; 本書の下巻の表紙カヴァー背の内容紹介文には
〈この天福本「伊勢物語」は家集でも日記でもない歌物語である。〉とあるし、作品中の歌は勅撰集
に入ってる歌ばかりなのに、本書下巻には歌索引が無い(+_+) 「伊勢物語所収和歌一覧表」はあり、
第一段から順に各歌の初句がリストアップされてるけど、索引として使うには少しだけ不便かな(..)

杉本苑子『落とし穴~鎌倉釈迦堂の僧たち』(PHP文庫,2003)

ポイント使って184円(+_+) もう少し待てば更に下がったし、全額ポイント払いにも出来たんだけど、
期間限定ポイントだけ使った(..) 本書表紙カヴァーの背の内容紹介文に「宗教の存在意義や慈善行為
の問題点に鋭く迫った、珠玉の時代小説短編集。」とあるが、「時代小説」か歴史小説かはともかく、
登場人物が共通するっぽいから「・・・短編集」ではなく「・・・連作小説」とするのがフツー^_^;

でも「ツチネコ」はイマイチ(..)
タグ:古典
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コメント 4

riverwalk

ツチネコ、見ました!
こんなのあったんだ^_^

by riverwalk (2017-06-22 22:36) 

middrinn

ツチネコは小生には魅力ないですねぇ^_^;
やはり本物の猫が一番です(^^)
by middrinn (2017-06-23 05:03) 

ぽちの輔

尻尾をのばして伏せてるところを
上から見るとツチノコっぽく見えますね^^
by ぽちの輔 (2017-06-23 07:10) 

middrinn

ツチノコの正体は猫だった説も
あるみたいですね(^^)
ぽちの輔さんのところの猫さん達は
柄的にも似てそうですね^_^;
by middrinn (2017-06-23 08:52) 

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