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160813読んだ本

「ああ 今年の夏も何もなかったわ」という西炯子『STAY』小学館fsコミックスの副題に早しみじみ(..)

【読んだ本】

杉本苑子『じじばばの記』(双葉社,1997)所蔵本

新書サイズで二段組みだが、活字が大きくて、老眼となった小生が寝床で読むには適している本書(^^)
本書の収録作品は、「じじばばの記」「濡れ藻の花」「売った恩」「鶴渡る」「娘ふたり」「残り香」
「白い淵」「無礼討ち始末」「鬼面谷伝説」の9篇で、「じじばばの記」と「濡れ藻の花」を読んだが、
ともに退屈することなく、一気に読み終えてしまった(^^) 「じじばばの記」は、表紙カバーに大きく
「××尼と正斎の老人ふたり、金儲けを企む顛末は!?」と書かれちゃってて(一部は伏字にした)、
これだけで判っちゃう人もいるかも(+_+) いや、判らないかな(..) なお、百目鬼恭三郎『奇談の時代』
(朝日文庫,1981)で知ったんだけど、実在した××尼は芝居にもなった超有名事件関係者遺族とされ、
例の考証癖で長寿者のことを調べた曲亭馬琴が彼女は93歳まで長生きしたのを墓誌から確認した由^_^;
作中でも「先例」があることが語られてるし、著者も偽者説に立って、この一篇を拵えたわけだね(^^)
なお、短篇「濡れ藻の花」は、一言で言えば、仇討ちの話とメモしておけば、とりあえず充分かな^_^;

永井路子『戦国おんな絵巻 歴史よもやま話』(光文社文庫,2004)所蔵本

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

明日の夜、映画「日本のいちばん長い日」を放送するらしいが、その時間は既に寝床の中だがな(+_+)

[追記160911]

奈良本辰也ほか『日本史こぼれ話 3』(角川文庫,1983)10~11頁に上記の××尼のことが出てた(^^)

[追記161213]

××尼のことを、杉本は『江戸を生きる』(中公文庫&講談社文庫)所収の歴史随筆で論じてた(^^)
タグ:歴史 小説 奇談
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