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240104読んだ本

普段はチェックしてないAmazonのレヴューだけど役に立ったことが3回あり、ベタ褒めされてたので
買って読んでみたらマジ良かったのが森本元子(全訳注)『讃岐典侍日記』(講談社学術文庫,1977
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-12-31 )、「半分位もしくはそれ以上
が」過去の画集に収録された絵を再収録したものとあったので購入を止めた『BLACK LAGOON』20周年
記念画集3500円(210903読んだ本)、「娘のコジマや恋人たち以外にも、ユゴー、ハイネ、サント=
ブーヴ、ジョルジュ・サンドと、文学史上の人物が派手に登場する」らしくメチャ面白そうな内容
だが(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-25 )訳が酷いとあったので
買わなかったZ・ホルシャニ『ハンガリー狂詩曲 フランツ・リストの恋と生活』旺文社文庫(^_^;)
しかし、こーゆー否定的なレヴューというのは、Amazonにとっては有り難くはないだろうね(@_@;)

【読んだ本】

宇野直人&江原正士『漢詩を読む 3 白居易から蘇東坡へ』(平凡社,2011)所蔵本

本書の「八、北宋中期」の章の「改革者の横顔──王安石」という節では、王安石の「鍾山即事」を
取り上げてるが、その第四句「一鳥不啼山更幽」(一鳥啼かず 山 更に幽[ゆう]なり)を〈・・・
「・・・一羽の鳥さえ鳴かず、山はいよいよ静まりかえっている」。「幽」は〝ひっそりと静まる〟
の意味です。〉と解説するだけで、目次を見て披いた小生としてはまさに拍子抜けであるよ(´・_・`)

駒田信二『漢詩名句 はなしの話』(文春文庫,1982)や駒田信二『中国詩人伝』(芸術新聞社,1991)
は、王安石の「一鳥啼かずして山更に幽[しず]かなり」は王籍の「入若耶溪」(若耶溪に入る)の
「蟬噪林逾靜 鳥鳴山更幽」(蟬噪[さわ]ぎて林逾〻[いよいよ]静かに 鳥鳴きて山更に幽かなり)
を「逆用」した「典故の逆用」という手法であるとし、更に王籍や王安石の詩句が芭蕉の「静かさや
岩にしみいる蟬の声」や蕪村の「畠うつや鳥さへ啼かぬ山かげに」に影響を与えたとも指摘していた
ので(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-07-05 )、チト期待外れ(´・_・`)
それはさておくとして、王安石のよりも王籍の方が優れているような気が小生はするんだけど(^_^;)
タグ:中国 古典 俳諧
コメント(2) 
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コメント 2

tai-yama

amazonはほぼ技術書しか買わないので、レビューはある程度
参考になったり(もちろんならないのもある)。
レビューが掲載されていない本は、
「一つのレビューさえ書かれず、本はいよいよ静まりかえっている」
ぐらい不気味。多分、売れていない・・・・・
by tai-yama (2024-01-04 21:43) 

middrinn

「本」は「木」に見えなくもないが、フツーにAmazonの「密林いよいよ静かに」(^_^;)
技術書とは巨乳グラドル写真集でレヴューとは透け乳首有りや無しや・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
by middrinn (2024-01-05 05:24) 

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