この書名、著者は地元の同人誌作家でこの名字、郷土愛が強そうな地元の出版社、屑本と予想(^_^;)
ただ、「末裔」と「早合点」されることが多く「取材には好都合だった」が「なんの関係もない」し
「同じ姓だから調べる気になった」わけでもないと、著者は「はじめに」で断わっていたけど(^_^;)

【買った本&読んだ本】

小野一二『んだんだ文庫4 小野小町─そのルーツを探る─』(無明舎,1978)

    はじめに

    秋田の小町

     百人一首/秋田美人/小町の出生伝説/小野の里/

    京の小町

     小野一族/宮廷の小町/小町という呼び名/夢の歌人/小町をめぐる人びと/
     小野貞樹との愛/

    小町遺跡ルポ

     雨乞小町/関寺を探す/関寺小町/洛北市原小町寺/山科の小町寺随心院/
     京の小町伝説/

    七小町

     玉造小町壮衰書/謡曲「卒都婆小町」/謡曲「通小町」/近代作家の作品/

    帰って来た小町

     記録を調べる/出羽国と小野氏/小町帰る/小町の里散歩/

    主な参考文献

秋田出身・在住の著者(「文芸秋田」編集同人・小学校教諭)と秋田の版元だが、249円ゆえ(^_^;)
「主な参考文献」には、既に初版が出ていた片桐洋一『新装版 小野小町追跡 「小町集」による小町
説話の研究』(笠間書院,1975→1993改訂新版→2015新装版)は挙げられず、同書が「・・・これは
考証と称すべきものではない。推理小説としても程度の悪い作品である。何よりも気になるのは、用
いられた資料についての吟味が乏しく、都合のよい所だけを、しかも部分的に利用しただけという感
じが強いことである。」と酷評していたバカチン歴史家の角田文衛『王朝の映像』所収の小野小町に
ついての愚説(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-11-29 )を本書の最後で
紹介し、「これが、今日最もすすんだ小町研究である。」としていることが全てを物語ってる(^_^;)
それでも何か得られるものあるかもと思って古本コーナーで買ってみた〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ