大昔に読んでつまらなかった本が久しぶりの再読では面白く感じるようになってたりするように、
大昔に図書館で借りて読んで面白かった本が今も面白いとは限らなかったりして((;゚Д゚)ヒィィィ!
その変化をもたらしたものが、読み手の成長だったらいいんだけど、そうとは限らない(@_@;)

【昨日買った本&読んだ本(バカチン)】

吉川忠夫『王羲之 六朝貴族の世界』(岩波現代文庫,2010)

昨日ブックオフで715円のを見付けて、ウルトラセールゆえ572円で購入(^_^;) 清水書院の(1972年の
ではなく)1984年の清水新書版を前に図書館から借りて読んで面白かったので、ずっと探してた(^^)
一度ブックオフで見付けるも線引きが結構あってスルー(^_^;) 今回は書き込みナシオン主権(^o^)丿
前に図書館から借りて読了した際に本家ブログ「また、つまらぬ物を読んでしまったorz」で指摘した
ことだけど(⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.ss-blog.jp/2015-05-02 )、清水新書版には
「誤りと思われる箇所」が二つあって、一つは「修正」(「おなじ匈奴族」→「羯族」と指摘通り)
されてたけど、もう一つはそのままだったエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?

    司馬睿[えい]は八王の一人に数えられる琅邪王司馬迪[てき]の嫡孫であり・・・

この件に対して、「八王の乱」の八王とは汝南王司馬亮、楚王司馬瑋、趙王司馬倫、河間王司馬顒、
長沙王司馬乂、成都王司馬穎、斉王司馬冏、東海王司馬越ゆえ、「琅邪王は(「八王の乱」の)八王
には数えないはず。」と指摘したけど、今ネットで調べたら本書の記述はバカチンものだった(^_^;)

「司馬睿」の祖父の「琅邪王」とは司馬懿の子の司馬伷[ちゅう]が正しく、本書の「司馬迪」とは
武帝司馬炎の孫で淮南王司馬允の子じゃん(^_^;) なお、「琅邪王」司馬伷は283年に亡くなったので
291年から始まる「八王の乱」とは関係が無いし、漢王「司馬迪」は「八王の一人に数えられる」趙王
司馬倫に殺されてる(^_^;) ちなみに、本書(の清水書院版)を採り上げて紹介している「松岡正剛の
千夜千冊」に次の記述(⇒ https://1000ya.isis.ne.jp/1427.html )(^_^;)

    ・・・しかし西晋は潰え、五胡十六国が乱れて八王の乱がおこり、中国は370年に
    わたる魏晋南北朝に揺れていった。/・・・/江南に移動する計画を律したのは、
    八王の一人だった司馬迪の直系にあたる琅邪王の司馬睿(しばえい)である。・・・

本書の間違った記述を見抜けず知ったかぶりを展開しててチト恥ずかしいぞオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)