興味・関心が無くて本棚に寝かせてた本、読んでみると面白かったりするヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪

【読んだ本】

皆川博子『みだら英泉』(新潮文庫,1991)所蔵本

読了(^o^)丿 渓斎英泉の生涯を描いた小説で、「渓斎英泉も春画もよく知らない」(171229読んだ本
&買った本)けど面白かった(^^) 春画に関心が無いので春画の印象が強い渓斎英泉にも興味が無く、
古本屋の100均棚の2割引セールで買った本書も積読状態だったけど、大久保純一『カラー版 北斎』
(岩波新書,2012 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-04-04 )に葛飾「北斎の
中国画風」を高評した渓斎英泉の文章が引用されているのを見て本書のことを思い出し、試しに読み
始めたら面白くて、一気に読み終えてしまった次第(^_^;) 登場人物たちが頻りに口にしていた地口が
小生には全く解らなかったし、ストーリーは18禁だけど(^_^;) 登場人物が何者かは読み進めて行くと
明かされる話の運びになっているので誰が登場するかはネタバレ防止で書けないけど、浮世絵を始め
とする江戸後期の文化を少しでも齧ったことがあれば誰なのか想像しながら読めて面白いはず(^_^;)
「江戸小説水滸伝」、てゆーか、戯作者列伝・江戸文壇史として非常に興味深く、かつ面白く読めた
森田誠吾『曲亭馬琴 遺稿』(新潮文庫,1990)は渓斎英泉を「画工にしてはめずらしく、気品も気骨
もそなわって、・・・」「若くて素直な英泉・・・」と記してるけど、本書は「みだら英泉」(^_^;)
表紙カヴァーの内容紹介文もメモっておきますか〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    寛政の改革による春画・春本の取締りを経て、歌麿の没後、豊国を筆頭とする歌川派は
    依然隆盛を極めていたが、お咎めを恐れて枕絵にだけは手を出せずにいた。浮世絵の
    もう一方の雄である北斎も「北斎漫画」でますます人気をとっている……。江戸文化の
    爛熟期、酒と女に溺れながらも豊国・北斎に猛烈な対抗意識を燃やし、独自の画境で
    春画を描いた渓斎英泉の凄絶な生涯。

・著者が外国人で訳者が有名美術史家の娘だから岩波も出したのではと邪推したくなるほどの愚書(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-04-24

・北斎《百人一首うばがゑとき》で間違った解釈をしてる浮世絵研究者ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-08

・「新・北斎展」の「詩哥写真鏡 春道のつらき」、どこが秋の画なんだヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-03-13

・桜の花を描きながら画賛は秋を詠んだ漢詩文という広重の作品に解説者は疑問も感じないようで、
 その画賛(そのネタ元は『和漢朗詠集』)の誤記を指摘している人も見たことがないね(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-08-02

・「一読驚嘆」と題する巻末エッセイで高橋克彦が「研究論文顔負けの内容の深さだった。」と評した
 一ノ関圭『茶箱広重』(小学館文庫,2000)、次の台詞を見ると所詮は漫画オホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-03-04