221016読んだ本
面白い文庫本かどうかは第1刷であっても奥付の発行者の名前を見れば判断できる( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
【読んだ本】
野村胡堂『胡堂百話』(中公文庫,1981)所蔵本
大昔に読了し大量の付箋が貼ってあるも、細いポスト・イットだから、そんな大昔ではないけれど、
両ブログ内を検索してもヒットしなかった(^_^;) 随筆だけど、最近の作家の週刊誌連載にありがちな
今日は何を食べた何処へ行ったなどといったどーでもいい身辺雑記とは異なる(^_^;) 奥付の発行者が
「高梨茂」になっていて、この人が担当していた頃の中公文庫というのはマジで名著好著だらけだし
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-05-22 返信コメ)(^^) 偶々本棚を見て
目が留まったので取り出し、試しに「内村鑑三全集と今村均」という一篇を読んでみたけど、こんな
いい話を全く憶えていないのは我ながら凄い(^_^;) 紹介するのはチト癪なので、「夏目漱石」という
一篇の冒頭を原文ママで引くψ(*`ー´)ψヶヶヶ...
/私が、はじめて夏目漱石氏の書斎を訪ねた時、漱石邸には猫はいなかった。/
「あの猫から三代目のが、つい、この間までおりましたっけ」/という話。/
惜しいことをした。もう一と月も早かったら「吾輩は猫」の孫に逢うことが
出来たのだったのに……。/「どうも、すっかり有名になっちまいましてね。
猫の名づけ親になってくれとか、ついこの間は、猫の骸骨を送って来た人が
ありました。どういうつもりか知りませんがね」/さすがに、薄気味悪い顔
だった。/「で、四代目は、飼わないのですか」/「それなのです。私は、
実は、好きじゃあないのです。世間では、よっぽど猫好きのように思っているが、
犬の方が、ずっと、好きです」/猫好きなのは、夫人の方だという。・・・
この件には付箋は貼ってなくて、貼ってたのは「近ごろ、急にはやりはじめたアナトール・フランス
やオスカー・ワイルド」の舞台裏を夏目漱石が解説している件だった〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
【読んだ本】
野村胡堂『胡堂百話』(中公文庫,1981)所蔵本
大昔に読了し大量の付箋が貼ってあるも、細いポスト・イットだから、そんな大昔ではないけれど、
両ブログ内を検索してもヒットしなかった(^_^;) 随筆だけど、最近の作家の週刊誌連載にありがちな
今日は何を食べた何処へ行ったなどといったどーでもいい身辺雑記とは異なる(^_^;) 奥付の発行者が
「高梨茂」になっていて、この人が担当していた頃の中公文庫というのはマジで名著好著だらけだし
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-05-22 返信コメ)(^^) 偶々本棚を見て
目が留まったので取り出し、試しに「内村鑑三全集と今村均」という一篇を読んでみたけど、こんな
いい話を全く憶えていないのは我ながら凄い(^_^;) 紹介するのはチト癪なので、「夏目漱石」という
一篇の冒頭を原文ママで引くψ(*`ー´)ψヶヶヶ...
/私が、はじめて夏目漱石氏の書斎を訪ねた時、漱石邸には猫はいなかった。/
「あの猫から三代目のが、つい、この間までおりましたっけ」/という話。/
惜しいことをした。もう一と月も早かったら「吾輩は猫」の孫に逢うことが
出来たのだったのに……。/「どうも、すっかり有名になっちまいましてね。
猫の名づけ親になってくれとか、ついこの間は、猫の骸骨を送って来た人が
ありました。どういうつもりか知りませんがね」/さすがに、薄気味悪い顔
だった。/「で、四代目は、飼わないのですか」/「それなのです。私は、
実は、好きじゃあないのです。世間では、よっぽど猫好きのように思っているが、
犬の方が、ずっと、好きです」/猫好きなのは、夫人の方だという。・・・
この件には付箋は貼ってなくて、貼ってたのは「近ごろ、急にはやりはじめたアナトール・フランス
やオスカー・ワイルド」の舞台裏を夏目漱石が解説している件だった〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
野坂昭如が大学だったか会社だったかの面接で好きな作家について訊かれ「ええと、フランス(文学の)・・・」と口ごもっていたら、「ほう、アナトール・フランスとは渋いねえ」なんて言われたエピソードがあるけど、今じゃあ面接官がアナトール・フランスを知らないかも。
by アニマルボイス (2022-10-16 21:22)
そういえば猫には名前がありませんが、
犬はヘクトーと呼ばれていますね。
by 爛漫亭 (2022-10-16 22:29)
「吾輩は犬派である」と書を追加で出せばよかったのに・・・・
by tai-yama (2022-10-16 23:10)
中身を見て面白いかを判断するのは時間が掛かりますが、発行者の名前を見れば(同じ発行者の他の作品が解っていれば)それほど時間は掛からないですね。
by ナベちはる (2022-10-17 00:41)
「夏目漱石の奥さんも猫嫌いだった」と紹介しているサイトが
ありますよ。
→https://nekochan.jp/topics/article/4906
by df233285 (2022-10-17 08:35)
手元の岩波文庫は『少年少女』『昔がたり(ピエル・ノジエール)』『神々は渇く』
『シルヴェストル・ボナールの罪』『聖母の軽業師 他四篇』が80年代後半の増刷で、
アニマルボイス様、『エピクロスの園』が1990年増刷、『赤い百合』上下が1990年
のリクエスト復刊なので、少なくとも、この頃までは知られていたはずです(^_^;)
本書紹介の漱石の解説だと、新しい全集を出した外国の「・・・出版元の商略から、
外国雑誌に紹介記事が氾濫した。日本人は、それを真に受けたのですね。」(^_^;)
by middrinn (2022-10-17 11:58)
夏目鏡子(松岡譲筆録)『漱石の思い出』(角川文庫,1966)によると、
爛漫亭様、熊本時代にも犬を飼っていて、通行人にかみつく事件を起こ
しても、漱石は「・・・犬なんてものはりこうなもので・・・」云々と
弁護したとか(^_^;) しかし、その後も事件を起こし再び弁護したのに、
その後、文字通り「飼い犬に手をかまれた」というオチでしたね(^_^;)
by middrinn (2022-10-17 12:15)
村松友視の『私、プロレスの味方です』に、
tai-yama様、似たタイトルですね(^_^;)
by middrinn (2022-10-17 12:41)
中公文庫の奥付の発行者に高梨茂とあれば、
ナベちはる様、ハズレは無いです(^_^;)
他の文庫本の発行者は社長名です(^_^;)
by middrinn (2022-10-17 13:10)
夏目鏡子(松岡譲筆録)『漱石の思い出』(角川文庫,1966)に、
長さん様、「どこからともなく生まれていくらもたたない小猫が
家の中に入ってきました。猫嫌いのわたくしはすぐに外につまみ
出すのですが、・・・」とあり、漱石の認識も怪しいです(^_^;)
by middrinn (2022-10-17 13:20)