我が家で用いられている年号は節約だが、禁酒元年を数日で節酒元年に改元した家もあるかも(^_^;)

【読んだ本】

秋吉茂『にっぽん歴史秘話』(河出文庫,1989)所蔵本

節約4年(2022年)に読んだ本で一番面白かった清水克行『室町は今日もハードボイルド 日本中世の
アナーキーな世界』(新潮社,2021⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-02-01
が紹介してた私年号のカオスぶりには笑ったけど、本書の石川県の「年表にない〝秘年号〟」の項も
私年号の一つを紹介してた(^_^;)

    /石川県七尾市中挟の藤原四手緒神社に、ヘンな絵馬額があがっている。表面はなんの
    変哲もない武者絵だが、裏面の文字は、

     久宝元年甲午三月吉日 御宝前

    とある。ヘンな、というのは、久宝という年号は年表にないからだ。これは
    当時の農民たちが考えた末の〝秘年号〟だろうというのが、郷土史家などの見方で、
    いうなれば「御法度」の行為だが、生かさず殺さず、搾取できる限り搾取する
    為政者側に対して、〝水呑み百姓〟たちのせいいっぱいの意思表示ではなかった
    のだろうか。/伝えによれば、天保の飢饉の天保五年(一八三四)中挟村の
    肝煎太郎兵衛という人が、村民の窮状をみかねて、鎮守の藤原四手緒社[ママ]に
    神頼みして奉納したものという。/こんな飢饉年に、天[←傍点]下さまだけが
    保[←傍点]障されているのはなぜだ。百姓こそ永久[←傍点]の宝[←傍点]
    ではないか、と訴えているようにもとれる。/七尾商業高校郷土史研究会の調査では、
    同市内には現在でも五百点余が残っており、年代も戦国時代の畠山氏が統治した
    時代から、慶長や元和、寛永年間など江戸初期のものもあり、図柄は歌舞伎絵や
    歌仙図、俳諧図など、七尾の古い文化を物語るものが多いという。/だいたいは
    豪商や鰤網元や船頭などの寄進したもので、一々訪ねていけば、まだまだ面白い
    〝掘り出し物〟も出てきそうだ。/

「年代も」以下は「絵馬額」の話で「年表にない」年号のが他にもあるかもということかな(@_@;)
36度で図書館へ行けず(+_+) 明日は少し下がりそうだし、回数券もらったから、行くぞo(-`д´- o)