巻を置く能わず面白さで眠れなかったのならともかく、今後の読書計画策定で何を読むか決められず
眠れなかったとは(ノ_-;)トホホ… 何を読みたいかよりも残っている付箋紙の色や布製ブックカヴァーの
大きさなどといった外的条件を重視して読む本を選んでるなんて本末転倒だなオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
ちなみに、最新記事の閲覧数が三桁を超えそうになったら更新する方針〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

宮城谷昌光『劉邦(二)』(文春文庫,2018)所蔵本

昨日の第一巻に続き、第二巻も読了(^o^)丿 本書が描き出す劉邦の傑出ぶりが凄すぎるヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

    ・・・/「ちょうどよかった。蕭何を呼んできてくれ。将が決まったので、
    任命書を作ってもらう」/「た[ママ]れですか、将は──」/夏侯嬰はその将の名を
    きかされて眉をひそめた。/「曹参ではないのですか」/そういいたげな夏侯嬰が
    室外にしりぞいたあと、しばらくして入室した蕭何は、劉邦から将の名をきかされても
    眉をひそめず、/「紀成、ですか」/と、なかば納得したようにいった。行政官であった
    蕭何は、県民の特徴をおおよそつかんでいる。紀成は、王陵のような豪族ではないが、
    有力者のひとりにはちがいなく、しかも私欲にこりかたまらず、ものがたい。/
    「堅忍不抜の男だ」/と、劉邦は確信をひけらかすようにいった。──劉季にとって、
    紀成は縁もゆかりもないはずだが……。/どこで劉季は紀成の器量をみさだめたのだろう。
    そうおもった蕭何は、/「公は、亭長のころ、昼寝ばかりしていたわけではないのですな」
    /と、いった。蕭何にしてはめずらしい冗談である。/「はは、目はつむっていても、
    耳はあいているものだ」/「なるほど、遠いものは、目ではみえぬので、耳でみる
    というわけですか」/蕭何は劉邦の非凡さを認めざるをえない。/・・・
    
また沛公劉邦が本書ではメチャクチャ魅力的に描かれているんだよねぇ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
薛県の有力者である陳武の使者・陳胥が沛県に来て、来月三日の明け方に薛を攻めてほしいと劉邦に
頼むんだけど、今から徴兵しても時間的に間に合わないので、蕭何が「むりです」と劉邦に進言も、
陳胥が来月三日の明け方でなくてはならぬ理由を説明すると、

    ・・・しばらく陳胥を観察するようにみつめていた劉邦は、/「陳武は、自身の都合で、
    われを利用するのか。虫がよすぎないか」と、つき放ちぎみにいった。/「陳武は
    ひごろ秦の悪政を憎み、嘆いておりました。陳勝の挙兵とめざましい進撃を知って
    大いに喜びましたが、かれが王になったと知り、失望しました。陳武は冷酷さも貪欲さも
    嫌っています。ところが沛公だけが民も兵もいたわると知って、恃むのはこの人のみ、
    と喜悦したのです」/劉邦は破顔した。/──おだててくれるではないか。/
    すこしからだをかたむけた劉邦は、/「なんじと陳武のおだてに乗って、
    われは薛へ征くつもりであるが、急遽、兵を集めるのはむずかしい。
    そのときは、われ独りで薛の城外に立っているであろう。そう陳武につたえよ」/
    と、陳胥にいった。/それをきいた蕭何と曹参はあきれたように劉邦をみた。/・・・

この台詞もカッコいいけど、この出師の真の目的が明らかになると、劉邦に惚れちゃうよ♡(*'ε`*)チゥ