♪ ルルルン ルンルン ルルルン ルンルン ルルルン ルン ルン ルン ルーン(^o^)丿 昨日庭で咲いてる
ネジバナを発見して今日写真に撮ったヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 勿論ミズヒキソウじゃないよ(^_^;)
実物を見たのは初めてだけど、小さくて可愛いにゃあ(〃'∇'〃) 螺旋状からバロック的誘惑が(⌒~⌒)
曇りがちだったのに30度あったし明日は晴れて33度(+_+) 漫画『応天の門③』が早く読みたいぞ(^_^;)

【読んだ本】

新田次郎『小説に書けなかった自伝』(新潮文庫,2012)所蔵本

この書名はかつて私小説が純文学の主流だった文壇を意識したものかと(@_@;) 自伝の形で自作解説
という感じで、新田次郎作品のブックガイドとして読めるし、〈如何にして作家になったか〉が随所に
語られているので作家を目指している人向けでもある(^^) モチ小生は前者の読書案内として読んでて
(以上はテンプレ)、今日は「労作必ずしも佳作ならず」の続きから読んだけど、嫌な山男の話(^_^;)

昭和33年は純文学系の雑誌への寄稿が多かったが、昭和34年は大衆文学系の雑誌が多かったそうで、
しかも、「直木賞受賞以来の自分自身の心の動きと、読者の評価を勘案すると、山を舞台にした小説
(山岳小説)を大事にしなければならないことがはっきりとして来た。」由、作家としての方向性が
定まって、試行錯誤(迷走?)も終りなのかな(^_^;) しかし、「山の小説を書くには山を知らないと
書けない。・・・私の山岳小説の舞台となる山には谷川岳が多いのは、この山が東京から比較的近い
ところにあるからだった。・・・八ヶ岳は土曜日に出かけ、月曜日の早朝に帰るというのは少々無理
だが、やれないことはなかった。だが、北アルプスとなると、そう簡単ではなかった。連休の前後に
休暇を取るとかなりまとまった日数が取れた。」というから、山岳小説を書くのも大変だね(´・_・`)
当時の足は車ではなく電車だろうし、何より新田次郎は公務員で、二足の草鞋だからねぇ(@_@;)

    ・・・/山へは一人で行くことはなかった。必ず誰かと一緒だった。山の好きな
    若い連中が喜んで案内に立ってくれた。だが、彼等山男は、里にあっては、
    まことにおとなしいが、山に入ったとたんに威張り出して、/〈たとえ二人でも
    パーティーはパーティーだ。ぼくがリーダーであなたは隊員だ。リーダーの云うことを
    聞いて貰わないと困る〉/などと云われてしごかれたことは何度もある。或る男と
    谷川岳一の倉沢へはいったときのことである。彼は私にはとても無理だと思うような
    岩壁につれて行って、さあ登れといった[ママ]。嫌だと断ると、相手は真赤になって、/
    〈それでも山岳小説が書けると云えるのか〉/と怒り出した。私はその場で彼と訣別して
    一人で山を降りた。/或る男と越後の山を登ったとき、雪渓で道を迷って
    やぶこぎをしたことがあった。心臓が破裂するほどひどい目に会わされた。
    また或る男と、残雪の立山連峰に行ったときには、風速二十メートルのみぞれの中を、
    雄山の頂上まで這って登れと命令された。こんなことを書き上げるときりがない、
    要するに、山男はいい人たちだが、山に入ると別人になるのである。私はさんざん、
    ひどい目に会わされた後で、プロの案内人以外とは行かないことにした。/・・・

「山に入ると別人になる」のではなく本性が出るのかも((;゚Д゚)ヒィィィ! 登山家善人説を否定する作品
を書いて評判になったというのも、同じような目に会わされた人が結構いたからだったりして(@_@;)
娘さん、山男にゃ惚れるなよヾ(`◇´)ノ プロの案内人である山男との槍ヶ岳の頂上でのイイ話も紹介
されてるけど、ダウンタウン浜田よろしくカットψ(*`ー´)ψヶヶヶ... 代わりに〆を引用(⌒~⌒)

    ・・・/山の小説は他の小説と同様書いていて楽しいというものではない。むしろ苦しい。
    しかし山の風景を心に描き続けることで自分自身が救われる。/私の山への文学的傾斜は、
    一つには汚濁した都会からの逃避と、郷愁そのものだったかもしれない。

・不平ばかりで仕事をしない者が多くて真面目に仕事する人は白い眼で見られた「処女作のころ」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-07-23

・投稿しても落選続きの原稿を直木賞受賞後は新編集長は〈面白い〉と言う「投稿作家の四年間」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-07-24

・〈あなたは落ちるに決っています。面白くない小説ですものね〉と妻に言われた「直木賞受賞」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-07-29

・受賞後第一作は酷評も石原慎太郎の小説などは「アホくさ」と評された「昼の仕事 夜の仕事」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-08-01

・40歳を過ぎて作家となったので、その個性を確立しようと試行錯誤する「方向づけに苦しむ」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-08-16

・虹を観察して地震を予知しようとした椋平広吉を藤原咲平が支援してた「メロドラマ的作品」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-08-25

・時代科学小説と名付けられた作品群を読みたい人もいそうゆえメモした「メロドラマ的作品」(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-08-26

・登山家善人説を否定する作品と女流登山家に美人なしを打破する作品の「メロドラマ的作品」(^_^;)
 
 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-08-29

・新田次郎の創作ツールは筋書きをグラフ化した「小説構成表」という「小説構成表を創る」(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-08-31

・斎藤十一の御眼鏡にかなわず5本中1本しか「週刊新潮」に載らぬ「労作必ずしも佳作ならず」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-09-03