選挙への立候補を「出馬」と言うのは競馬用語の転用とする朝日新聞の天声人語、ホントかしら(@_@;)

    競馬場に行ったこともなく、馬券を買ったことがなくても、競馬用語のいくつかは
    おなじみだ。選挙に転じて使われるからだ。立候補は「出馬」で、リードするのは
    「頭一つ抜ける」。意外に伸びそうな候補は、「ダークホース」である▼・・・

ゆうきまさみ『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』(小学館少年サンデーコミックス,1995-2000)全26巻は
所蔵してて久しぶりに読もうかと思ったが止めた(-ω-、) 暑さで読書もブログ更新も儘ならぬ(´ヘ`;)

【読んだ本】

長島信弘『競馬の人類学』(岩波新書,1988)所蔵本

    ・・・/第四レースでは私の競馬人生で最も面白かった出来事を目撃した。一番人気は
    このレースを踏み台に一週間後のトバゴダービーに出るというカリギュラ、ローマ皇帝の
    カリギュラも大の競馬好きだったそうだ。そのカリギュラはなんとなくもたもたした
    レース振りで四コーナー回ったところで先を行くエルレイに五馬身差、そこからじりじりと
    追い込み始めた。/その時私は「カリギュラ、カリギュラ」と呟くような声を耳にして、
    そちらの方に目をやった。トバゴ島には太めの女性が多いのだが、百キロは超えていそうな
    初老のおばさんが、全身を激しく前後に揺すり、それに合わせて両手を手綱をしごくように
    前後に動かしていた。しかも床にぺったりと座り、目が虚ろに据った忘我状態に陥っている。
    そうして体を揺すりながら「カリギュラ、カリギュラ」という声を発しているのである。/
    ふと私は、ケニアで見た死霊に取り憑かれたという少女のことを思い出した。治療師の叩く
    ドラムに合わせて身体を前後に揺すっていた少女の目は同じように据っていた。とすれば、
    このおばさんには騎手が乗り移っているのだろうか。それともカリギュラそのものか。
    おそらくカリギュラの単勝を買った彼女は夢中で応援しているうちに、自分自身が
    人馬と一体化してしまい、必死に追い込んでいるのだ。そうとしか思えない。/彼女の声に
    応じるかのようにカリギュラは最後の力を振り絞ってエルレイに迫ったが直線は短か過ぎ、
    半馬身届かなかった。しかし私はこのレースのことよりも今見たことに心を奪われていた。/
    日本でも馬には声援が飛ぶ。「ダイナアクトレス」とか、「ミスターシービー」とか、
    直線では騒然となる。日本にも憑きものの伝統はある。キツネも憑けば犬も憑く。
    しかしこのおばさんのように衆人環視の競馬場でその両方が合体することは
    日本ではあるまいと思う。それが起こり得るのがアフリカの文化伝統であり、
    それを今なお受け継いでいるカリブ海の黒人文化なのだ。/・・・

このおばさんが実は呪術師で、もしエルレイの騎手が突然落馬とかしたら怖かったけどヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
たがみよしひさ「DISIR シュールレアリスムの絵」は大好きな短篇漫画(⌒~⌒) 主人公の親友に
「タガミさん」の霊魂が乗り移って、「にくいぞ……ヒロミがにくい」「鈴木も吉田も〆切もにくいぞ」
「おれは量産タイプのザクじゃないのだ!」などと語り出す(^_^;) 同作品も収録の「デュオ別冊 たがみ
よしひさの世界」朝日ソノラマ(1983年)によると、月刊DUO1981年10月号が初出_φ( ̄^ ̄ )メモメモ
文庫版だと『たがみよしひさ作品集 Ⅰ SF・ホラー編』(ぶんか社,2009)に収録されている(⌒~⌒)

・こんなイミフな要約、天声人語子は頭が悪いだけではなく心が無いぞヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-27

・『千載集』に選ばれた平忠度の有名な歌に関する「天声人語」の間違いヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-08-09

・梅は紅梅とする天声人語の論証は粗雑だし講談社学術文庫は白梅も中国から輸入したこと忘れてる(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-10