RIP SLYMEの「熱帯夜」、初めて聴いた時から気に入ったんだけど、歌詞が正直よく聴き取れない(^_^;)
となると、小生の場合は、詞よりも曲から入る、ということかしら(@_@;) 昨夜は室温が下がらなくて
〈熱帯夜〉となり、寝不足(+_+) 今日も歩き廻ったし、Amazonに出品された古本、ギフト券あるから
買おうかなぁ~と思ってたのに先に買われてしまったよ(´ヘ`;) 同じ趣味のヤツがいるとは(-ω-、)

【読んだ本】

清水好子『王朝女流歌人抄』(新潮社,1992)所蔵本

「清少納言」を読了(^o^)丿 本篇は、和歌は詠まなくてもいいというお許しを中宮定子から得た話と
『百人一首』にも入った「夜をこめて鳥のそら音は・・・」の歌を含む藤原行成との遣り取りの話を
『枕草子』から紹介した前半、そして家集『清少納言集』の歌を紹介した後半から構成されてる(^^)

ところで、本篇の記述において表記の不統一があることを指摘して、新潮社の校閲部を批判したけど
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-07-09 )、手元にあった『枕草子』の
各注釈書は当該章段に出てくる全ての「御前」を「ごぜん」ではなくて「おまえ」と読んでいるので、
本篇の「御前」と「お前」、両者の表記はやはり統一すべきだったかと〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

さて、本篇の面白さは後半かと(^^) 清少納言は頭の良さを鼻に掛けて男どもを見下してそうな眼鏡の
女家庭教師のイメージオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ! ところが、森本元子『私家集の女流たち─現し身の恋─
古典選書10』(教育出版センター,1985)の言葉を借りると、『清少納言集』に収録された歌において

    ・・・一見恥も外聞も忘れた不如意な男関係の嘆きを告白しているのである。・・・
    
どんな歌か知りたいでしょオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*) 教えてあげないよ、ジャン(^o^)丿ヾ(-_-;)ポリンキー?

森本・前掲書や圷美奈子『コレクション日本歌人選007 清少納言』(笠間書院,2011)によると、この
『清少納言集』には一類本(流布本)と二類本(異本)があるらしいんだけど、本篇はどちらを底本に
したのか注記してない(@_@;) 語句も異なるために歌意も全く別物に解される歌を取り上げた件から、
本篇は流布本に依拠しているらしいと了解して読み進めていったら、今度は異本の歌を紹介してたり、
また語句が少し異なるけど同じ歌が『小大君集』にも入っている事実を圷・前掲書は注記してるけど、
本篇は全く触れてなかったりと、基本的なところで、ちょっと本篇にはガッカリさせられた(´ヘ`;)
歌を贈答した男の名を断定しちゃってるし、歌の解釈も森本・前掲書や圷・前掲書と異なるだけでなく、
藤原実方(清少納言の元彼)の歌まで『後拾遺和歌集』や『実方集』の注釈書とは異なってた(-ω-、)

・清少納言は晩年に零落したという説話が刷り込まれているらしく、清水好子は和歌の解釈まで(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-16

・清水好子『王朝女流歌人抄』中の一篇「伊勢」の物語屛風歌の読み解きがメチャ面白かった(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-07-08