美術展のポスターやチラシに使われる絵画や彫刻などの作品は、その美術展の目玉なことが多いけど、
他の展示作品はソレ以下なわけで、中には他は全て駄作なことも(@_@;) 8年ぶりに証券会社を訪れた
帰り道、ポスターに載ってる作品が気になったので美術館に寄るも、入口に見本として置かれた図録を
一通り眺めたら、その美術展を観る気が失せたよ(-ω-、) ジャケ買いの戒めよオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
朝4時なのに田舎者らしく大きな声で喋りながら歩く馬鹿大学生たちのせいでメチャ寝不足ヾ(`◇´)ノ

【買った本&読んだ本】

森本元子『私家集の女流たち─現し身の恋─ 古典選書10』(教育出版センター,1985)

Amazon出品者「井筒屋古書店【日祝定休】」で994円(654+配送料等340)(^_^;) 出品者説明では
「コンディション: 中古品 - 可 - 昭和60年初版 B6判 カバー付 経年概ね並 経年ヤケ・シミ」
とあるが、表紙カヴァーに使われてる絵のお蔭か、よぉーく見ると老人の肌の如きシミがある程度で
(湿らせたティッシュで拭くと汚れがかなり取れたが)、中身も含めて「非常に良い」と評価しても
おかしくない状態だったので運が良かったヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 「良い」しか注文しない主義
も今月マジ生活苦しいから安値が付けられた「可」からチョイスしたのに非常に良い出品者(⌒~⌒)

先月下旬に『平家物語』を読む過程で、三木紀人(全訳注)『今物語』(講談社学術文庫,1998)を
参照してたら本書に言及していたので、図書館で借りてみたところ、手元に置きたくなり注文(^_^;)

ただ、本書は取り上げている和歌について語釈のような解説はしてないし、女流歌人の私家集を小生は
ほとんど持ってないから、読むのに時間がかかりそう(^_^;) でも、巻末には「和歌索引」「人名索引」
「事項索引」に加え「歌枕・地名」「引用の著書・論文」という索引もあって何かの役に立ちそう(^^)

本書のサブタイトルはⅠ章の章題なんだけど、とりあえずは「Ⅲ 歌人社会」の章の〈「おなじ光に」
─交遊録抄(伊勢大輔集)─〉の冒頭を引く(⌒~⌒)

    こころみに平安中期有名女流の年齢を、寛弘七年(一〇一〇)という時点に据えて
    推定すると、だいたい次のようになる。/赤染衛門五十四歳、清少納言四十五歳、
    紫式部三十八歳、和泉式部三十五歳、伊勢大輔二十二歳、相模十三歳──。年齢順に
    挙げたのだが、無論その一々には、研究者により若干の動きはあろう。そのバックに
    選子内親王四十七歳、彰子中宮二十三歳があるが、この年齢は動かない。/
    寛弘七年という設定は、例の紫式部日記に和泉式部、赤染衛門、清少納言の三人が
    批評されている記事の年時が、そう推定されているのにいちおう拠っただけで、
    他にさしたる意味はない。/ただ、この年齢を見くらべると、紫式部日記のあの記事の、
    赤染衛門に対する信頼や安心感、和泉式部に対する親愛やいささかの軽蔑、
    清少納言への敵意や競争心──それの由来するところがいくらかわかる気もする。
    紫式部自身の三十八、九歳という年齢も、当時としては公私につけて問題の多い、
    一種の曲り角であったろう。他をあげつらいながら、一方ではきびしく自分を責めぬき
    自嘲せずにいられぬ年齢なのだ。現代ならだいたい五十歳前後というところである。/・・・

「紫式部日記のあの記事」は(下記の通り)何度も取り上げたけど、性格じゃなくて「三十八、九歳
という年齢」に「由来する」というのは興味深い(^_^;) それ以上に興味深いのが、伊勢大輔タンの
若さだよね(^_^;) ほとんど年齢が変わらぬ中宮彰子の最終兵器になったのも何となく理解できるし、
本書も紹介しているように、年齢も離れている赤染衛門、紫式部、和泉式部、相模とも良好な関係を
築き上げているところが、伊勢大輔タンの性格の良さを物語ってて、紫式部とはチト違うかと(^_^;)
本書も、紫式部との贈答歌を『伊勢大輔集』から紹介した上で、次のように評しているよん(⌒~⌒)

    ・・・年若く出仕したこの良家のむすめ[伊勢大輔タン]は、才は十分持ちながら、
    紫式部に気に入られるような、つつましく素直で、人なつこい人だったのだろう。
    伊勢大輔のそうした人柄は、伊勢大輔集のどこを開いても、またどんなに年をとっても
    変ることなく感じとることができる。

・和泉式部を「すぐれた歌人とは思われません」と評した身の程知らず紫式部の歌人としての評価(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-03

・紫式部に「古歌の知識」が欠如と酷評された和泉式部タン、『和泉式部日記』でカンニング疑惑(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-06

・藤原道長愛人説を否定しつつ『紫式部日記』の和泉式部評を問題視しないバカチン国文学者ヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-11

・鴨長明『無名抄 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫,2013)の『紫式部日記』の引用部分は誤訳では?

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-13

・前掲『無名抄 現代語訳付き』が引く『紫式部日記』の赤染衛門評の「現代語訳」にも疑問が(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-14

・清水好子も紫式部LOVEが強すぎ、都合の悪い歌は見なかったことにしてまで紫式部マンセー(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-19

・中宮彰子が最終兵器の伊勢大輔タンに「アレを取れ!」と出撃命令キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-01-10

・彰子からの出撃命令を受け、伊勢大輔タン、こっそり女院に侵入した女房たちを見事撃墜v( ̄∇ ̄)ニヤッ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-04-12

・伊勢大輔タンの父である大中臣輔親も道長に促され即興で秀歌を詠んだという血は争えない話(⌒~⌒)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-03-03

・優れた歌人輩出の大中臣家の末なので伊勢大輔タンの孫娘に御指名キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-05-26

・伊勢大輔タン「いにしへの」の解釈で苑子タンを始め馬鹿が多すぎるヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-01-16

・エガちゃんじゃないが、伊勢大輔タンは確実に伝説を創り、生ける伝説だったという話ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-05-19

・少なくとも70代前半にはなっていたはずも老いてなお歌を召されるほど活躍してた伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-07