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こんな行動ターゲティング広告は無駄かと(^_^;) ガス代節約のために給湯温度を35度に下げた(´・_・`)

【読んだ本】

臼井吉見『事故のてんまつ』(筑摩書房,1977)所蔵本

読了(´・_・`) 本書が川端康成の遺族から訴えられたことは知ってたんだけど、何が問題とされたのかは
読了後にwikiの「川端康成」「事故のてんまつ」で知った(@_@;) 本書「あとがき」から引く(´・_・`)

    この作品を、『展望』七七年五月号に発表した直後から、週刊誌を中心に、大きな反響が
    現れた。それらのなかには、作者の意図に添わぬものがあり、ために、多くの誤解を生じた
    のは残念でならない。/川端さんの自殺のひきがねになったと思われる(原因ではない)
    資料を入手した当時から、これは秘密に葬り去ってはならないと確信した。自殺の原因
    そのものは、川端さんの全生涯を全作品のなかに求むべきであり、求めることができる
    と考えた。それを追究することによって、川端さんの底なしの孤独像を描きあげよう
    というのが、「事故のてんまつ」の、そもそもの意図であった。/故石田六郎さんの精神分析
    による石川啄木像とかさね合せることによって、川端さんの孤独の根源に近づくことが
    できるかもしれぬと考え、作品のバランスも無視して、その方法を強行したのも、ひとえに
    そのためにほかならない。作品を支えるかなめがここにあるこというまでもない。・・・/
    川端さんについて、とかく奇異に思えたふしもあった矛盾面、異常面についてふれたのも、
    同じ根源から発した別の現れとして、一体として理解することによって、全的な川端像を
    描くことができると考えたからにほかならない。/無論、全体として、作者の創った小説
    であって、・・・/本にするに当っては、いたらなかった点に、朱筆を加えた。・・・

本作品は「前篇」と「後篇」から成り、ともに同じ主人公の視点から描かれている(´・_・`)「前篇」は
川端康成との縁が出来るきっかけから始まって川端康成が自殺するまでを描いており、「後篇」では、

    ・・・先生については、わからないことばかりだが、どうにもわからないのは、
    わたしに対する、気味のわるいほどの執着ぶりだ。わたしが美人でないまでも、
    普通の意味で、愛らしいとか何とかいうなら、わからないこともない。
    わたしは、そういう女ではない。・・・

として、主人公に対する川端康成「先生の異常な執着のなぞは何かということ。」を、石田六郎による
啄木の短歌の精神分析的解釈を補助線に、川端康成の作品や日記を素材に解明する川端康成論(´・_・`)

「わたしは、忘れないうちに、わたしと先生とのふれあいの、できるだけ忠実な記録を書き、・・・」
と「後篇」にあったけど、「あとがき」に出てくる「川端さんの自殺のひきがねになったと思われる
(原因ではない)資料」とは、その「記録」のことなのかしら(´・_・`) とまれ、興味深い点もあるも、
川端康成の作品や日記を(更には石川啄木の短歌も)小生は知らないので何とも言えませんな(@_@;)