作品解説なしでも理解できる教養人向け展覧会よねオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)ヾ( ̄o ̄;)お前は教養人か?
ビル・エモット『日はまた沈む』に関する記事を夕刊で見たけど『日はまだ沈む』を誰か書けよ(-ω-、)

【買った本&読んだ本】

永田生慈(監修)『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED[図録]』(日本経済新聞社ほか,2019)

「新・北斎展」(森アーツセンターギャラリー)に行ってきた(^^) 14時ちょっと前に着くと、当日券を
買い求める長蛇の列( ̄◇ ̄;) 無料券だったから入場券との引換の列は短かったけど、52階に上がれば
行列で(受付印を捺されずに入ろうとした爺さんが注意され逆ギレ)、ギャラリー内も激混み(-ω-、)
そらそら様御推奨の音声ガイドを借りて、色々と勉強になった(^^) 本書(図録)2800円を買って、16時
近くに帰路につくも、電車は全く座れなかったし、ギャラリー内でも立ちっぱなしだから腰が痛い(+_+)

本書の巻頭の故・永田生慈による「北斎の画業と生涯」と題した論稿に次のような件があった(@_@;)

    その最後を飾る時期[=画狂老人卍期(最晩年)]の、僅かな浮世絵版画をまず瞥見
    してみよう。最晩年最大の刷物に「百人一首うばがえとき」(No.426~432)がある。
    このシリーズは、日本の古典の和歌集である百人一首を、乳母が絵をみせて子供に理解
    しやすく説くといった意味のタイトルで、当初は100図完結の予定であったが、何らかの
    事情で、27図の出版で中断した。北斎自身は相当の意気込みをもってのぞんだらしく、
    現在60図以上の版下絵(No.433、434)が遺されている。出版された各図は、為一時代の
    作品より全体に色調の強いものとなっている。

この件にも「百人一首うばがえとき」(企画自体も含めて)にも色々と言いたいことあるけどね(^_^;)

「新・北斎展」を観てて、歌人やその和歌が画題の作品が結構あって興味深かったよ(〃'∇'〃) 勿論、
色々な意味でね(^_^;) 永田・前掲論文によると、「為一期」の作品で〈(3)古典画──和漢の故事
古典を題材としたもので、「詩哥写真鏡」(No.388~392)10図など。〉と分類された作品もあった(^^)
No.390の「詩哥写真鏡 清少納言」は函谷関(『百人一首』にも選ばれている清少納言の歌を参照)を
描いた作品だよね(^_^;) 小生が気になったのは、No.391の「詩哥写真鏡 春道のつらき」だな(@_@;)
『百人一首』にも入ってる『古今和歌集』の春道列樹(「はるみちのつらき」と読む)の歌を、詞書と
現代語訳も一緒に、小町谷照彦(訳注)『古今和歌集』(ちくま学芸文庫,2010)から引く(^^)

      志賀の山越えにてよめる

    山川に風のかけたる柵は流れもあへぬもみぢなりけり

     山の中を流れる川に風がかけた柵というのは、流れようとしても
     流れることができないで滞っている紅葉だったよ。

「柵[しがらみ]」とは「水流をせき止めるために、杭を打ち、横に木や竹を並べたもの。」と同書の
脚注は説明し、また、この歌は『古今和歌集』の「秋歌下」に入ってるように、秋を詠んだ歌であって、
片桐洋一『原文&現代語訳シリーズ 古今和歌集』(笠間書院,2005)の脚注は次のように鑑賞する(^^)

    紅葉が[川に]たまって自然にしがらみの役割を果たしているというのである。
    紅葉の多いことを暗示するとともに白波との色彩の配合まで考えた歌である。

「紅葉」と「白波」のコントラストだなんて、如何にも絵画になりそうな歌じゃないですか(〃'∇'〃)
ところが、「詩哥写真鏡 春道のつらき」で画像検索すれば解るけど、コレが秋を描いた画か( ̄◇ ̄;)
そもそも紅葉が見当たらないんだけどヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 「春道」だから〝春の道〟というギャグか(^_^;)

本書巻末の「出品目録・主要作品解説」を見ても、「詩哥写真鏡」(No.388~392)には解説が無いし、
会場の展示作品のほとんどにも解説パネルが無くて「詩哥写真鏡」(No.388~392)にも無かった(+_+)
そっか!「新・北斎展」来場者は作品解説がなくても理解できる教養人なんだ∑( ̄ロ ̄|||)にゃんと!?
あんなに多くの教養人がいるんだから、我が日本も沈むことなく安泰ですなオホホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

なお、No.61の『前々太平記』、展示されてた作品と図録に掲載されてる作品が違うじゃんヾ(`◇´)ノ
展示作品は藤原廣嗣の他に玄昉と思しき人物が描かれていた頁だったぞヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

【買った本】

星野之宣『星野之宣短編集─龍星─』(小学館ビッグコミックススペシャル,2019)

「bookfan ポンパレモール店」で新品1620円を395ポイント&100円クーポンを使って1125円(´ヘ`;)
先月28日の発売日に収録作品を知り、持っている単行本に収録済みの作品もあったから、気長に双六と
クイズを毎日コツコツやってPontaポイントがもっと貯まったら買うことに(-ω-、) そしたら、3日間
限定の100円クーポン配られて、100p貯めるには3ヵ月近くかかることを考えて注文した次第(ノ_-;)ハア…

メチャ疲れちゃったし、会場に人が多すぎたせいか、マジで頭痛がするし熱っぽいんだけど(ノ_-;)トホホ…

[追記190314]

『星野之宣短編集─龍星─』巻末の「初出一覧」に「雷鳴」という短篇が〈「モーニング」2014年7号
(単行本初収録作品)〉と表記されている(@_@;) たしかに〝単行本〟は「初収録」かもしれないが、
大森望&日下三蔵編『折り紙衛星の伝説 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫,2015)に収録済である(-"-)