190312読んだ本
昨年のを参考に計算した上で確定申告に行こうとしたら税務署から取って来た書類が違うﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
年一回のために記憶力の無駄遣いは出来ないとはいえ不覚(-ω-、) そこはコンティンジェンシー理論で、
町にある市役所の出張所に行ってみたけど、目当ての書類は既に無くなってた(´ヘ｀;) 一気に疲れて
しまったよ(-ω-、) 仕方がないので、街まで歩いて山を二つ越えて税務署で書類を貰って来た(´ヘ｀;)
【読んだ本】
小林信彦『映画狂乱日記～本音を申せば⑫』（文春文庫,2019）所蔵本
先日ある古本屋の50円均一棚から今野國雄『修道院─祈り・禁欲・労働の源流─』（岩波新書,1981）を
取り出して目次を見たら、メチャ興味深い内容なんだけど、今すぐ読める本じゃないし、54円とはいえ
無駄遣いは出来ぬと棚に戻した(-ω-、) 後から来た紳士が同書を手に取って眺めているのを目撃すると、
やはり買うべきだったかなぁと後悔(´ヘ｀;) ところが、書庫の本棚を眺めてたら所蔵してたわ(^_^;)
今回は「空襲・ヒッチコック・アカデミー賞」（15年3月12日号）、「エノケンと座付き作者」（15年
3月19日号）、「二〇一五年三月のこと」（15年3月26日号）、「映画館のある生活」（15年4月2日号）、
「外国映画と戦争」（15年4月9日号）、「〈ペリリュー島〉という名の重み」（15年4月23日号）、
〈映画の聖書「ルビッチ・タッチ」〉（15年4月30日号）、「映画と空間」（15年5月7日/14日号）から
小生が個人的に気になった件をメモ(^^) 本と興味ある映画の情報が基本で、それ以外のことも(^_^;)
例のトリュフォーのヒッチコックへのインタビュー集成「映画術」が出たのが一九六六年、
英語圏で一九六五年にロビン・フッドのヒッチコック論が出て、これはぼくも持っている。
／「ヒッチコック」［エリック・ロメール＆クロード・シャブロル、インスクリプト刊］は
英国時代からハリウッド時代まで時代を追って書いている。「間違えられた男」で
終っているから、「めまい」や「サイコ」のような一九五八年以後の作品は論じていない。
〈通俗的なエンタテインメント作家〉という世評に対する反論であり、ゴダールや
ドストエフスキーを持ち出して、ヒッチコックの「作家」性を具体的に指摘した
時代の産物でもあった。たぶん、日本で同時代にこの本を読んでいたのは、
植草［甚一］さんだけだったろう。
ハリウッドはユダヤ商法の世界だから、イーストウッドの近年の名作がずっと
［アカデミー賞で］外されているのは当然といえば当然だが。
山口［昌男］氏の本［『エノケンと菊谷栄 昭和精神史の匿れた水脈』晶文社］は
モダニスト菊谷栄の内面を掘り下げようと試みたものだが、エノケンをフィルムや
ビデオでしか観ていないので、菊谷×エノケン合作のギャグを具体的に
とり出せないのが惜しい。
・・・一九三七年（昭和十二年）に長いスランプを脱して本領を発揮したエノケンについて
拍手を送ったのは双葉十三郎その人であった。／戦時中、突然、現れたスイング歌手、
笠置シヅ子（当時の名前はシズ子）を発見して、大絶賛したのも双葉十三郎氏である。
双葉氏はエノケンでも時代劇は嫌いで、戦後の笠置シヅ子では〈服部ブギ〉は好かない
様子だったが、戦時中に彼女をエラ・フィッツジェラルドやアリス・フェイに
たとえたのは凄い。批評家はかくあるべし。
品田の会［＝品田雄吉さん「お別れの会」］では、森卓也さんと長部日出雄さんと
すれちがった。森さんは「映画評論」にアニメーション史をのせるようになったのは、
品田さんが編集長になった時からだ、とぼくに語った。
先日、ある本で読んだが、ハリウッド映画のピークは一九三九年で、この年は傑作、
名作が押し合いへし合いしている。いまだったら、ゆうにアカデミー賞をとる映画が
宙に浮いている、そういう時代があったのだ。／「風と共に去りぬ」がオスカー像七個、
楯を一個（助演女優賞はオスカー像ではなかった）その他で完勝。同じ年の名作で
戦前に日本に入ったのは「駅馬車」、「スミス都へ行く」、「コンドル」、「大平原」
ぐらいのもので、「風と共に去りぬ」はもちろん、「オズの魔法使」、「嵐が丘」、
「ニノチカ」、「廿日鼠と人間」、「チップス先生さようなら」などは
噂をきくだけだった。戦争は良くないとつくづく思う。
ペリリュー島の戦いは、戦後まったく報じられなかった。
「遊撃の美学 映画監督中島貞夫」の下巻をワイズ出版から贈られた。正式にいえば、
ワイズ出版映画文庫の一冊で、二〇〇四年に出版された同題の書を上下に編み直し、
菅原文太ほかへの追悼文をつけ加えている。
笠原［和夫］さんはアメリカ嫌いだった。「ジョーズ」（一九七五年）の試写のあと、
そのまま帝国ホテルで対談をしたときなど、本心がもろに出た。／笠原さんに言わせると、
あの「ジョーズ」というのは日本の潜水艦を意味しているという。
［エルンスト・］ルビッチ自身、［『ルビッチ・タッチ』国書刊行会の著者］ハーマン・
Ｇ・ワインバーグあての手紙の中で、自分の作品のベスト３は「極楽特急」、「ニノチカ」、
「桃色［ピンク］の店」の三本だと書いている。そして、ベストワンなら「極楽特急」
だろうと。
つまり、〈映画〉の思い出の中に〈劇場〉という〈空間〉が含まれているということだ。
前回メモった件を敷衍したものも(^_^;) 週刊誌連載だから一回分では詳述できなかったのかな(＠_＠;)
・「映画をめぐる人々」（2015年1月15日号）
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-01-14
・〈「素晴らしき休日」の面白さ〉（15年1月22日号）～「〈死〉と〈生〉と美女たち」（15年3月5日号）
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-03-10
年一回のために記憶力の無駄遣いは出来ないとはいえ不覚(-ω-、) そこはコンティンジェンシー理論で、
町にある市役所の出張所に行ってみたけど、目当ての書類は既に無くなってた(´ヘ｀;) 一気に疲れて
しまったよ(-ω-、) 仕方がないので、街まで歩いて山を二つ越えて税務署で書類を貰って来た(´ヘ｀;)
【読んだ本】
小林信彦『映画狂乱日記～本音を申せば⑫』（文春文庫,2019）所蔵本
先日ある古本屋の50円均一棚から今野國雄『修道院─祈り・禁欲・労働の源流─』（岩波新書,1981）を
取り出して目次を見たら、メチャ興味深い内容なんだけど、今すぐ読める本じゃないし、54円とはいえ
無駄遣いは出来ぬと棚に戻した(-ω-、) 後から来た紳士が同書を手に取って眺めているのを目撃すると、
やはり買うべきだったかなぁと後悔(´ヘ｀;) ところが、書庫の本棚を眺めてたら所蔵してたわ(^_^;)
今回は「空襲・ヒッチコック・アカデミー賞」（15年3月12日号）、「エノケンと座付き作者」（15年
3月19日号）、「二〇一五年三月のこと」（15年3月26日号）、「映画館のある生活」（15年4月2日号）、
「外国映画と戦争」（15年4月9日号）、「〈ペリリュー島〉という名の重み」（15年4月23日号）、
〈映画の聖書「ルビッチ・タッチ」〉（15年4月30日号）、「映画と空間」（15年5月7日/14日号）から
小生が個人的に気になった件をメモ(^^) 本と興味ある映画の情報が基本で、それ以外のことも(^_^;)
例のトリュフォーのヒッチコックへのインタビュー集成「映画術」が出たのが一九六六年、
英語圏で一九六五年にロビン・フッドのヒッチコック論が出て、これはぼくも持っている。
／「ヒッチコック」［エリック・ロメール＆クロード・シャブロル、インスクリプト刊］は
英国時代からハリウッド時代まで時代を追って書いている。「間違えられた男」で
終っているから、「めまい」や「サイコ」のような一九五八年以後の作品は論じていない。
〈通俗的なエンタテインメント作家〉という世評に対する反論であり、ゴダールや
ドストエフスキーを持ち出して、ヒッチコックの「作家」性を具体的に指摘した
時代の産物でもあった。たぶん、日本で同時代にこの本を読んでいたのは、
植草［甚一］さんだけだったろう。
ハリウッドはユダヤ商法の世界だから、イーストウッドの近年の名作がずっと
［アカデミー賞で］外されているのは当然といえば当然だが。
山口［昌男］氏の本［『エノケンと菊谷栄 昭和精神史の匿れた水脈』晶文社］は
モダニスト菊谷栄の内面を掘り下げようと試みたものだが、エノケンをフィルムや
ビデオでしか観ていないので、菊谷×エノケン合作のギャグを具体的に
とり出せないのが惜しい。
・・・一九三七年（昭和十二年）に長いスランプを脱して本領を発揮したエノケンについて
拍手を送ったのは双葉十三郎その人であった。／戦時中、突然、現れたスイング歌手、
笠置シヅ子（当時の名前はシズ子）を発見して、大絶賛したのも双葉十三郎氏である。
双葉氏はエノケンでも時代劇は嫌いで、戦後の笠置シヅ子では〈服部ブギ〉は好かない
様子だったが、戦時中に彼女をエラ・フィッツジェラルドやアリス・フェイに
たとえたのは凄い。批評家はかくあるべし。
品田の会［＝品田雄吉さん「お別れの会」］では、森卓也さんと長部日出雄さんと
すれちがった。森さんは「映画評論」にアニメーション史をのせるようになったのは、
品田さんが編集長になった時からだ、とぼくに語った。
先日、ある本で読んだが、ハリウッド映画のピークは一九三九年で、この年は傑作、
名作が押し合いへし合いしている。いまだったら、ゆうにアカデミー賞をとる映画が
宙に浮いている、そういう時代があったのだ。／「風と共に去りぬ」がオスカー像七個、
楯を一個（助演女優賞はオスカー像ではなかった）その他で完勝。同じ年の名作で
戦前に日本に入ったのは「駅馬車」、「スミス都へ行く」、「コンドル」、「大平原」
ぐらいのもので、「風と共に去りぬ」はもちろん、「オズの魔法使」、「嵐が丘」、
「ニノチカ」、「廿日鼠と人間」、「チップス先生さようなら」などは
噂をきくだけだった。戦争は良くないとつくづく思う。
ペリリュー島の戦いは、戦後まったく報じられなかった。
「遊撃の美学 映画監督中島貞夫」の下巻をワイズ出版から贈られた。正式にいえば、
ワイズ出版映画文庫の一冊で、二〇〇四年に出版された同題の書を上下に編み直し、
菅原文太ほかへの追悼文をつけ加えている。
笠原［和夫］さんはアメリカ嫌いだった。「ジョーズ」（一九七五年）の試写のあと、
そのまま帝国ホテルで対談をしたときなど、本心がもろに出た。／笠原さんに言わせると、
あの「ジョーズ」というのは日本の潜水艦を意味しているという。
［エルンスト・］ルビッチ自身、［『ルビッチ・タッチ』国書刊行会の著者］ハーマン・
Ｇ・ワインバーグあての手紙の中で、自分の作品のベスト３は「極楽特急」、「ニノチカ」、
「桃色［ピンク］の店」の三本だと書いている。そして、ベストワンなら「極楽特急」
だろうと。
つまり、〈映画〉の思い出の中に〈劇場〉という〈空間〉が含まれているということだ。
前回メモった件を敷衍したものも(^_^;) 週刊誌連載だから一回分では詳述できなかったのかな(＠_＠;)
・「映画をめぐる人々」（2015年1月15日号）
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-01-14
・〈「素晴らしき休日」の面白さ〉（15年1月22日号）～「〈死〉と〈生〉と美女たち」（15年3月5日号）
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-03-10
確定申告の書類、種類が色々あるので間違えやすいかも(⌒-⌒; )
締切日が間近なので、近くの出張所も切らしちゃったんですねぇ(⌒-⌒; )
お疲れ様でした(_ _)
by ニッキー (2019-03-12 22:00)
昔は8月になると東京裁判の映画もTVでやっていたような・・・
平成が終わったら太平洋戦争もものすごく過去の出来事になりそう。
by tai-yama (2019-03-12 23:39)
確定申告、取ってきた書類が違ったとは災難でしたね…
by ナベちはる (2019-03-13 01:31)
間違えて取って来た書類は出張所にもまだ山積み状態でした(^_^;)
ニッキー様もアル様と圭太様の御写真を間違えられたのかな(^_^;)
by middrinn (2019-03-13 06:28)
おはようございます＾＾
わが家の確定申告はパソコンから印刷できますが（税務署のHPのもの）middrinnさんの所のはできないのかな？
数字を入れさえすれば計算もやってくれるので楽ですよ。
by mimimomo (2019-03-13 06:30)
tai-yama様のブログも来年以降、4月は
平成を振り返った記事ばかりに(^_^;)
by middrinn (2019-03-13 06:30)
年に一回だから、憶えられないんです(+_+)
ナベちはる様の14日が気になります(＠_＠;)
by middrinn (2019-03-13 06:32)
作成会場で毎年サポート受けながら作成してPCで提出してます(^_^;)
mimimomo様、毎年ある項目の計算だけ職員も手順に悩むので(^_^;)
by middrinn (2019-03-13 06:35)
確定申告を昨日やっとこさ済ませました...って、損失繰越だけだから大したこと無いんだけど。（滝汗）
古本類は基本ネット購入で本棚を見て回ることはまず無いんですけど、ネット棚も案外動かない本があったりしますねぇ...って購入を迷ってる本だから良くチェックするだけなんですが。(笑)
by Rifle (2019-03-13 09:37)
小生は明日こそ確定申告に行きますよo(-`д´- o)ﾔｯﾃﾔﾙ!!
アマゾンマケプレで欲しい本を毎日チェックしてますが、
そのせいか値を引き上げた出品者がいましたよ(´ヘ｀;)
by middrinn (2019-03-13 09:49)
私は、以前税務署に脅迫されて（多分ノルマがあったと思う）e-Taxソフトを使って申告していましたけど、年に1度だけだし、全体の仕組みの説明がなくて（パスワードがいくつもあるし）ので、よくわからないまま作っていました。
残ったカードリーダーは、B-Casカードの書き換えも出来るものだったけど、勿論悪いことはしていません。
確定申告、頑張ってね ｶﾞﾝﾊﾞ♪(ﾟωﾟ ≡ ﾟωﾟ)ｶﾞﾝﾊﾞ♪
みどりん様は、映画術 読みましたか？
by えくりぷす (2019-03-13 11:32)
えくりぷす様はPCにもお詳しいし、e-Taxは全く苦じゃないでしょう^_^;
税務署がやってる作成会場でサポートを受けながら毎年申告してますけど、
確定申告の仕組み自体を、さっぱり理解してませんし、ある項目だけ全く
分らないまま言われる通りに金額を打ち込んでますが、毎年同じ手順では
ないので、独りでは無理です(-ω-、) 『映画術』、モチ未読ですよ(^_^;)
by middrinn (2019-03-13 18:56)
こんばんは。
今年は出向きましたが、来年はスマートフォンにしようかと考えています。内容は単純ですので。ID とパスワードをもらえば良いらしいです。
by センニン (2019-03-13 20:45)
小生は、マスク（昨年し忘れて、大混雑の会場へ）と
マイナンバーを明日は忘れないようにしないと^_^;
by middrinn (2019-03-13 20:53)
確定申告は今日で完了！明日郵送で届けます＾＾
e-TaXはMac非対応でした〜(;ﾟ∇ﾟ)
by ワンモア (2019-03-13 21:36)
確定申告が終ってないみどりんをみんながいじめるよ～(´；ω；`)ｳｯ…
by middrinn (2019-03-13 22:08)