ここまで来たんだから無駄足にはしたくない・・・と不要不急の買い物はしなかったけど( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
確定申告書類をコピーしに町の外れにある5円コピー機のある店まで来たが、折角なんで山を二つ越えて
街の古本屋まで歩いた(@_@;) 二匹目の泥鰌は空振りで、街の外れにある小さなブックオフへ(@_@;)
ブックオフ自体が二ヵ月ぶりだけど、今にも降りそうなんで文庫本コーナーをざっと見て帰路へ(´・_・`)

【読んだ本】

杉本苑子『鶴屋南北の死』(文春文庫,1990)所蔵本

苑子タンのストーリーテラーぶりは短篇小説でこそ活きると思うので、未読の短篇集を読み始めた(^^)

「娘ふたり」は、江戸牛込馬場下の裏長屋で、同じ日のほぼ同じ時刻に女の子が2人生まれて、1人は
傘張り浪人、もう1人は夜泣きそばの担ぎ屋台、ともに口に糊している世帯に生まれた点は共通するも、
その子たちの「縹緻[きりょう]」(=器量)は「月とすっぽん、天女にみみずくだ」((;゚Д゚)ヒィィィィィ!
2人の運命の転変を描いてるけど、「解説」の山村正夫も「推理小説的興味に惹かされた」と評してる
ように(最後に明かされた真相には首を傾げないでもないが)、最後まで飽かさず読ませる(〃'∇'〃)

「残り香」は、松内新三郎は、父の新左衛門が開いている寺子屋の手習い子の1人であるお浜のために
匂い袋を買った帰り、お浜とその母お藤に遭遇して、早速プレゼント(⌒~⌒)ニコニコ ところが、その後、
「運命を狂わせられた人間の物語」(山村正夫)が展開していくよ(;_;) 主人公らは波瀾万丈の人生を
送るわけだが、流石、苑子タン(^o^)丿イヨッ!としか言いようがない筆の冴えが見られるよん(〃'∇'〃)

記事を書くためブログ内を念のため検索したら、この「娘ふたり」と「残り香」、別の短篇集にも収録
されてて前に(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-16 )読んでた(-ω-、)

とまれ、愉しい時間を過ごせて、にっこにっこにー(⌒~⌒) いずれ忘れるから何度でも愉しめる(^_^;)