T-fal電気ケトルで淹れたのが間を置かずに飲めてしまう連日の寒さ(+_+)と書いたのは「171017読んだ
本」なのだが、まだ0927の今日、全く同じ状況で、午前中は16度までしか上がらず、雨の止んだ夕方前
やっと20度に達したヒィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 冬物なんか出してないから、ダウンベスト着て凌いでる(-ω-、)
けど、夏物は仕舞っていいのかしら(@_@;) 明日はポロシャツで出掛けられそうな予報((;゚Д゚)ヒィィィ!

【読んだ本】

宮脇俊三『時刻表2万キロ』(角川文庫,1984)所蔵本

昨日かなり大きな駅で、乗ったことの無い△△線に乗り換えようとし、案内板を見てホームも確認し、
5分後に出発予定で停車中の車両に乗り込み、座って「日本ナンチャラ学会第××回大会発表論文集」
を読み始めた(´・_・`) フト気付くと発車時刻は10分以上過ぎたのに全く動いてない( ̄◇ ̄;)アレレ!?
何事も無かったようにフツーに出発したのは乗り込んでから結局20分後∑( ̄ロ ̄|||)なんですと!?
ドアを開閉するのにボタンを押さなきゃならない車両だったし、小生には全く訳が分からん(-ω-、)

そこで、久しぶりに既読の本書を摘み読みしたが、△△線は出てないみたい(..) 最後の方を引く(^^)

    これで長年の念願を達成したわけだが、九州の全線を乗り終えたときの爽快さも、
    北海道完乗のような虚無感もなかった。/しかし、まもなく来るべきものが来た。
    相変わらず時刻表は開いていたが、どうにも張合いがないのである。眺めるだけで、
    かつてのあの読み耽る力が出てこないのである。/・・・/なにしろ私は四〇年余に
    わたって時刻表を愛読してきた。昼間気に障ることがあっても、夜、時刻表を開けば
    気が晴れさえしたのである。それが、なまじ国鉄全線完乗などという愚かな行為に
    及んだがために、かえって大切な元手を失ったのかもしれない。/とにかく何かが終り、
    何かを失ったことはたしかなようであった。それは全線完乗でも時刻表でもない、
    もっと大きなものであったようにも思われた。よく、停年[ママ]で現職を退いたり、
    ひとり娘を嫁にやったりすると俄かに老け込む人がいるが、その気持ちが理解できる
    ような気がした。

青地晨による婦人公論1978年10月号掲載書評も本書巻末に再録され、この件を引いて次の如く〆る(^^)

    この言葉が身に沁みた。/人生百般に通じる賢者の言葉かもしれない。

小生にも経験あるけど、至言かと(〃'∇'〃) 本書は先の引用部分の後、いったん次の如く〆る(⌒~⌒)

    驚いたことに、「全線を完乗したら盛大な祝賀会をやりましょう」と、揶揄ともとれる
    言葉で私を激励した会社の友人たちは嘘はつかなかった。もっとも、こういうことを
    主賓が言うのはけしからぬ話ではあるが、盛大かどうかは疑わしかった。参会者は
    二四、五人で、これは私にとってはまちがいなく盛大であった。しかも、事あれば飲まん
    とする面々が大半であって、お忙しいところをどうも、などと挨拶しなくてすむのも
    有難いことであった。会場、これは「盛大」をどんなに幅広く解釈しても狭かった。
    一人がトイレに行こうとすれば、参会者の半数がグラスとおつまみの皿を持って
    腰を浮かさねばならなかった。/けれども、壁には「祝国鉄全線完乗20800キロ」
    の大段幕状の紙と線路図が張りめぐらされ、秋葉原の国鉄御用達の帽子屋を探し訪ねて
    入手してくれたという本物の駅長の帽子や切符截[き]りなどを頂戴した。私はそれを
    かぶって一人ずつ切符に鋏[はさみ]を入れ、全員で「線路はつづくよどこまでも」を
    合唱したりした。/もう乗るべき線路は無いけれど、やはりいい歌であった。

ユーモアあり、余情あり、ホント巧いよねぇ(〃'∇'〃) ところで、原武史は「宮脇俊三と鉄道文学」
同『鉄道ひとつばなし』(講談社現代新書,2003)所収を次のように〆ていた(@_@;)

    内田百閒、阿川弘之、宮脇俊三と受け継がれてきた鉄道紀行文学の系譜は、
    阿川さんよりも年少の宮脇さんが亡くなったことで存亡の危機に立たされている。
    どこの鉄道にどんな車体が走っているという知識ばかりをひけらかしたマニアは
    山ほどいるに違いない。けれども、宮脇さんほど昭和史に通暁し、日本各地の
    四季折々の変化に鋭敏な感性の持ち主が、果たして今後、鉄道趣味界に現れる
    だろうか。/全国が高速道路と新幹線で結ばれようとする二十一世紀に、
    その可能性は限りなく低いと言わざるを得ない。

小気味好いし、歯切れも良いねぇ(^^) ところが、同『「鉄学」概論~車窓から眺める日本近現代史』
(新潮文庫,2011)の「第一章 鉄道紀行文学の巨人たち」の末尾でヘタレに∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?

    内田百閒、阿川弘之、宮脇俊三と受け継がれてきた鉄道紀行文学の系譜は、
    阿川より年少の宮脇俊三が亡くなったことで存亡の危機に立たされている。
    はたしてこの先、この系譜に連なる「巨人」は現れるのだろうか。

やっぱり売れっ子になると、「マニア」を敵に回したくなくて、筆先が鈍っちゃうんだろうね(^_^;)

【買った本】

江崎俊平『江戸の恋浪人』(春陽文庫,1991)

お買い物マラソン期間中有効のポイントがスロットで5回当たり150pあったから、もったいない本舗が
アマゾンに515円(165円+送料等350円)「良い」で出品してたのを、楽天市場で299円を149円で^_^;
本書をチョイスした理由は、例によってジャケ買い(堂昌一による表紙カヴァーの装画)である(^_^;)

疲れがとれないなぁ(-ω-、) 学童社に勤務してた方によると『まんが道』は結構事実と異なる由(^_^;)